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戦後70年〈パネルDジャパン〉秘史
公表されたアメリカの対日秘密洗脳工作
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年2月
- 書店発売日
- 2016年2月15日
- 登録日
- 2016年1月7日
- 最終更新日
- 2016年5月31日
紹介
米国国立公文書館が公表した機密文書[パネルDジャパン]が明らかにした、戦後日本に対する全面的秘密洗脳工作。
今日の安倍晋三の集団的自衛権行使確約につながる、「日本国民のため」の対米従属政治の根源を直視する一冊。
目次
「はじめに」…1
序 章 アメリカの対日秘密洗脳工作戦〈パネルDジャパン〉の全貌…7
一.アメリカの戦後の心理戦(Psychological Warfare)とは 7
二.〈パネルDジャパン〉の全貌を語っている機密文書の概要 8
三.文書9の全文 12
四.〈パネルDジャパン〉が始まった背景 32
五.対日心理戦〈パネルDジャパン〉の特色 35
第1章 映画、ラジオ、書籍を秘密資金で買収した大衆洗脳戦…50
一.都道府県を丸ごと利用した映画の心理戦 50
二.ほとんどの反共親米の本、雑誌は対日心理戦の道具だった 57
三.アメリカ宣伝用に民放ラジオ局は設立された。
洗脳工作ラジオ番組は総放送時間の約一〇パーセント 64
第2章 大学の親米化策動。ターゲットは早稲田大学と京都大学…73
一.五六年の早大・ミシガン大学協定は〈パネルDジャパン〉のプログラムだった 73
二.京都大学の右傾化をねらったUSIS・ジャパンの驚くべき洗脳工作 87
三.西日本一帯で実施された国連セミナーもUSIS・ジャパン神戸支部が実質主催者 100
第3章 日本を代表する知識人が利用された対日心理戦…107
一.小説家檀一雄、社共推薦の元東京都知事美濃部亮吉などが
講師を務めた対日心理戦講演会 107
二.文書10の新国民外交調査会活動の要旨 111
三.アメリカのカイライ岸信介の本質と〈パネルDジャパン〉の協力者原勝の関係 119
第4章 正力松太郎と中曽根康弘を取り込んだ原発建設という名の対日心理戦…134
一.スパイが暗躍する正力の原発導入裏面史 134
二.中曽根康弘の米機密解除文書は黒塗りだらけ 156
第5章 総評幹部の親米化工作はアメリカへの大名招待旅行…163
一.「日本におけるUSIAの二大ターゲットは知識人と労働指導者である」 163
二.CIAの総評分断策動と勝利宣言 176
第6章 六〇年安保闘争:反共の防壁国日本建設のために浅沼を倒し、岸を捨てよ…189
一.米機密文書の中に眠っていた日本語のビラには
「共産日本国の独裁者たらんとする赤沼(浅沼)を葬れ」とある 189
二.マッカーサー大使は米大統領に「今回の安保騒動の責任は岸にある」と報告 201
第7章 見えざる日本CIA政府…209
一.CIA秘密資金で政権を維持してきた自民党 209
二.CIA日本支部の設立経由と様々な工作活動 227
第8章 経済大国日本を生んだケネディの対日政策と
渡辺恒雄をはじめとする新聞記者の情報提供者たち…244
一.ケネディ時代、〈パネルDジャパン〉は仕上げの時期に入っていた 244
二.全国紙の新聞記者から収集した秘密情報が満載の
米国務省機密文書が物語る対日工作 250
第9章 アメリカと裏で繋がっていた親米の社会党…269
一.アメリカの社会党分断工作から生まれた民主社会党 269
二.社会党を手中におさめていた六〇年代のアメリカ 277
上記内容は本書刊行時のものです。