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スイス林業と日本の森林 浜田 久美子(著/文) - 築地書館
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スイス林業と日本の森林 (スイスリンギョウトニホンノシンリン) 近自然森づくり (キンシゼンモリヅクリ)

自然科学
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発行:築地書館
四六判
224ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-8067-1541-2   COPY
ISBN 13
9784806715412   COPY
ISBN 10h
4-8067-1541-7   COPY
ISBN 10
4806715417   COPY
出版者記号
8067   COPY
Cコード
C0061  
0:一般 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年7月5日
最終更新日
2017年7月5日
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紹介

氷河に削られた痩せた国土、急峻な山国のスイスで、豊かな林業が成立しているのはなぜか。

徹底して「自然」を学び、地域社会にとっての森林価値を最大限に上げる「近自然森づくり」を進めるべく、一斉人工林から針広混交林へと移行したスイス林業。その担い手を毎年日本の森に招き、その取り組みを地域の森林で活かそうと奮闘を続ける日本の林業者たち。
両者を長年取材してきた著者が、日本の森林と林業の目指す姿を探る。

目次

はじめに 木を使うこと、森をつくること
1 木を使う暮らし
2 木を使っても森づくりにつながらない
3 森の三方よし──近自然森づくり
4 社会の基盤となっている「近自然」の考え方

序章 森と人の豊かな関係を求めて
1 雑木林のような家を建てる
2 「使うが鍵」のジレンマ
3 針葉樹も広葉樹も育てる国、スイス
4 「どちらか」ではなく「どちらも」へ

1章 近自然森づくりの考え方
1 太陽と森と近自然
2 光の調整
3 「自然」と「コスト」の関係
4 「森林のプロ」への道
5 理想像から目標、そして手段へ
6 変化は小さく
7 観察! 観察! 観察!
8 収穫がそのまま「手入れ」に

2章 森の見方
1 現在──あなたは誰?
2 過去──どこから来たの?
3 未来と目標──どこへ行くの?
4 目標へのたどり着き方
5 育成木を決める
6 育成木のライバルとサポーター
7 下僕と呼ばれる大事な木々

3章 ロルフのワークショップ
1 フォレスターの対応力
2 虚心坦懐に森を見る
3 育成木とその周辺
4 目の前の森を生かす

4章 環境と経済が両立する仕組み
1 4つのポイント
2 森林管理と森林経営
3 木の成長量分で木材生産
4 森林をめぐる法律

5章 森の仕事と教育
1 それぞれの役割
2 全体を俯観する

6章 日本の針葉樹人工林での近自然森づくり
1 ゼロか100かではなく
2 現行制度の中でできること
3 観察しながら変化を促す
4 近自然で若木の手入れ
5 過去に学ぶ
6 山の都合と人の都合
7 鍵を握る現場の理解者

7章 広葉樹が主役の地域で
1 豪雪地帯で──利賀
2 地域の森の豊かさを生かす
3 人材育成の一歩
4 「環境林業先進地」をめざして
5 広葉樹の木材生産
6 匠の里──飛騨
7 森と街からのアプローチ
8 広葉樹でまちづくりを

8章 まかれる種
1 「いい山」にするために
2 自治体にも変化の兆し
3 現場で学ぶ体制づくり
4 実習で変わる高校生
5 自分たちも自然の一部
6 つながる、つなげる視点

9章 地域に根ざす人
1 地域の中の森林
2 日本版現場フォレスターをめざして
3 枠組みの転換
4 森林管理への一本道
5 集落全体の中での管理

終章 「気持ちいい」森で生き延びる
1 新しい価値観
2 林業を誇りに
3 「やらない選択」もあり
4 「考え方」のトレーニング
5 少しずつ試すところから

おわりに

著者プロフィール

浜田 久美子  (ハマダ クミコ)  (著/文

1961年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、横浜国立大学大学院中退。精神科カウンセラーを経て、木の力に触れたことにより森林をテーマにした著述業に転身。森とひとの関わりを取材している。スイスへもたびたび取材に赴き、スイスの実践的な林業教育を日本で応用できないかと模索している。
東京の自宅とは別に、長野県伊那に国産材30種以上の樹種を使った木の家を建て、休日には山仕事のかたわら薪を作り、ストーブ、ボイラー、風呂で活用する日々を送っている。
著書に『森をつくる人びと』『木の家三昧』(以上、コモンズ)、『森がくれる心とからだ』(全国林業改良普及協会)、『森の力』(岩波書店)、『基礎から学ぶ森と木と人の暮らし』(農山漁村文化協会、共著)、『スイス式[森のひと]の育て方』(亜紀書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。