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落葉樹林の進化史 ロバート・A・アスキンズ(著/文) - 築地書館
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落葉樹林の進化史 (ラクヨウジュリンノシンカシ) 恐竜時代から続く生態系の物語 (キョウリュウジダイカラツヅクセイタイケイノシンカシ)

教育
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発行:築地書館
四六判
376ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-8067-1528-3   COPY
ISBN 13
9784806715283   COPY
ISBN 10h
4-8067-1528-X   COPY
ISBN 10
480671528X   COPY
出版者記号
8067   COPY
Cコード
C0045  
0:一般 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年11月5日
最終更新日
2016年11月5日
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紹介

恐竜が闊歩した中生代から現在に至る森林生態系の進化史と将来の森林保全のあり方を、日本・西ヨーロッパ・北米の3大陸を比較し、
森林を構成する樹種や動物種、病原体などのミクロの生物の世界、気候変動、そして人間の経済活動の影響を取り上げ、景観生態学の視点から論じる。

目次

前書き

第1章 よく似た景観 ニューイングランドと京都の春の森
日本と北米の森林が似ているのはなぜか?
森林生態系の一般法則を求めて死んだ土

第2章 白亜紀の森 落葉樹林の起源
北極地方の落葉樹林
落葉樹林の恐竜
白亜紀の森林生態系の終焉
新しい森の出現
気候変動と落葉樹林の衰退
落葉樹林の再編成
保全上の意義

第3章 人類出現後の落葉樹林
落葉樹林に生息する大型哺乳類の絶滅
火災と落葉樹林
農業の発達と森林の縮小
落葉樹林から農地へ
保全上の意義

第4章 自然林の減少と持続可能な林業の創出
森林保護の起源
ヨーロッパの持続可能な森林管理
日本の木材資源と水源の保護
北米の落葉樹林の衰退と回復
保全上の意義

第5章 巨木と林内の空き地
ポーランドに残る壮大な原生林
古い森にみられる若木
樹冠のギャップに特殊化した鳥類種
森林の壊滅的被害と新しい森の成長
火災とナラの木
原生林の生態的重要性
若い森の種と、林内の大きな空き地を必要とする種
保全上の意義

第6章 孤立林と森林性鳥類の減少
北米東部の鳥類が減少した原因
北米東部の鳥類にとって大森林が重要な理由
日本の森林性鳥類
森林の分断化に対する鳥類の一般的な反応パターン
森林の分断化とヨーロッパの森林性鳥類
ヨーロッパの鳥が森林の分断化に強い理由
世界のミソサザイ
ヨーロッパの森林性鳥類の減少
保全上の意義

第7章 オオカミが消えた森の衰退
失われたオオカミ
日本のオオカミ
オジロジカが変える北米の森
姿を消した下層植生の鳥
オジロジカの最適密度はどのくらいか?
シカの個体数を狩猟で減らす
自然の捕食者によってシカの個体数は減るか?
ヨーロッパの森のシカ問題
保全上の意義

第8章 世界的気候変動の脅威
急激な気候変動の証拠
生物個体は気候変化にすばやく適応して、その生息地で生き延びられるか?
生物の進化は気候変動についていけるか?
生物は気候変動を生き延びるために、分布域を変えられるか?
樹木の分布に対する気候の温暖化の影響
種の「分散援助」が必要になるか?
気候変動に対する柔軟性の限界
保全上の意義

第9章 もう一つの脅威 海を越える外来種
重要樹種を脅かす病原体と昆虫
  森林に被害をもたらす病原体や昆虫の蔓延を食い止める戦略
持ち込まれた森林の害虫や病原体を駆除する方法
生物的防除の危険性と将来性
耐性を備えた樹種の品種改良
樹種が失われると起こる長期的変化
他の侵略的外来種
保全上の意義

第10章 三大陸の保全戦略を融合する
北米の原生自然を保全する
現代の生態学的研究の観点からみた原生自然の保全
人手の入ったヨーロッパの自然環境を保護する
現代の生態学的研究の観点からみた人為的自然環境の保全
ミニチュア的自然――日本の自然保護 
日本の自然保護に対する政治的制約
現代の生態学的研究の観点からみた「ミニチュア的自然」の保護
三地域の保全方法を融合させる

謝辞
訳者あとがき

巻末付録
参考文献

生物名索引
事項索引

著者プロフィール

ロバート・A・アスキンズ  (ロバート エー アスキンズ)  (著/文

専門は鳥類学と生態学で米国コネチカット・カレッジの生物学教授。
同志社大学のAKP(連携京都プログラム)に3期来日し、
日本語学習に来ているアメリカ人学生に環境学と鳥類学を教えた。
また、日本の森林性鳥類の研究も行った。
コネチカット・オーデュボン協会のエコツアーリーダーとしても来日。
著書に『鳥たちに明日はあるか――景観生態学に学ぶ自然保護』(文一総合出版、2003年)など。

黒沢 令子  (クロサワ レイコ)  (翻訳

専門は鳥類生態学。米国コネチカット・カレッジで動物学修士、北海道大学で地球環境学博士を修得。
現在は、(NPO)バードリサーチの研究員の傍ら、翻訳に携わる。
訳書に『フィンチの嘴』(早川書房、1995年、共訳)、
『鳥たちに明日はあるか――景観生態学に学ぶ自然保護』(文一総合出版、2003年)、
『動物行動の観察入門――計画から解析まで』(白揚社、2015年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。