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スコアメーカー8公式活用ガイド
スキャナも活用して多様な楽譜を簡単に
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年12月
- 書店発売日
- 2013年11月28日
- 登録日
- 2013年10月29日
- 最終更新日
- 2019年12月3日
紹介
本書は、世界でもトップクラスのスキャン認識性能が特徴の楽譜作成ソフト、スコアメーカー8を活用するための公式ガイドブック。
スコアメーカーは、印刷楽譜をスキャナやPDFデータから読み取って、楽譜データにすることができる楽譜作成ソフト。欧文はもちろん、日本語の歌詞の読み込みなどにも対応する高機能を誇っている。本書は、その高機能を引き出し活用するための方法をガイドしている。操作が簡便な点も特徴的なスコアメーカー8。さまざまな音楽記号を上手に選択して配置したり、配置したものを移動するためのコツ、楽譜の一部分をワープロソフトに貼り付けるなど、実際に楽譜を作り、使う際に戸惑うことのないように、基本から応用までを丁寧に説明した。数種類ある各グレードにも対応している。
このスコアメーカーシリーズを製作しているのは、KAWAIピアノで世界的にも有名な河合楽器製作所。同社がオリジナルに開発する純和製ソフト。大正琴や二胡、ハーモニカで使われる数字譜も簡単に作れるなど、日本人ならではの楽譜制作も簡単に作成できるように考えられている。そうした特殊な楽譜の作り方についても本書で解説している。
目次
第1章 スキャナで楽譜を読み込もう
ポイント1■準備
ポイント2■楽譜をスキャンする
ポイント3■画像を認識する
ポイント4■楽譜ファイルを保存する
第2章 スキャン入力で困ったら
ポイント1■スキャナソフトが起動しない場合
ポイント2■画像ファイルの管理
ポイント3■PDFファイルを認識する
ポイント4■スキャンした画像を修正する
ポイント5■段落の設定を確認する
check1「段落の切れ目を確認する」
check2「譜表の種類を確認する」
check3「パートの構成を確認する」
check4「パートの割り当てを確認する」
ポイント6■認識オプションを変更する
第3章 楽譜を編集する(1)~音符休符編~
ポイント1■楽譜編集のためのヒント
ポイント2■パレットの使い方
ポイント3■音符(休符)を修正する
第4章 楽譜を編集する(2)~音楽記号編~
ポイント1■音部記号や調号、拍子記号を変更する
ポイント2■[記号]パレットから入力する音楽記号
ポイント3■[発想標語]パレットから入力する
第5章 楽譜を編集する(3)~テキスト編~
ポイント1■[テキストパレット]と[注釈パレット]
ポイント2■歌詞
ポイント3■コードネーム
ポイント4■リハーサルマーク
ポイント5■タイトルなどの文字を入力する
ポイント6■楽譜に注釈を書き込む
第6章 楽譜データの活用術
ポイント1■楽譜を移調して活用する
ポイント2■タブ譜に変換して活用する
ポイント3■数字譜に変換して活用する
数字譜の編集1 数字の削除
数字譜の編集2 数字(高さ)の修正
数字譜の編集3 数字と休符の置換
数字譜の編集4 数字の長さの修正
数字譜の編集5 数字の挿入
ポイント4■音データに変換して活用する
ポイント5■パート譜として活用する
ポイント6■他の楽譜作成ソフトとの連携
ポイント7■PDFファイルとして活用する
ポイント8■画像ファイルとして活用する
ポイント9■印刷して活用する
第7章 楽譜を思いどおりに演奏する
ポイント1■演奏する基本手順
ポイント2■音色いろいろ
ポイント3■テンポいろいろ
ポイント4■音量のいろいろ
ポイント5■繰り返しの演奏
ポイント6■自動伴奏を付けて演奏する
ポイント7■いろいろな演奏テクニック
第8章 楽譜をレイアウトする
ポイント1■レイアウトの前に
ポイント2■[楽譜の設定]画面でレイアウトする
ポイント3■小節割りを決める
ポイント4■五線間の距離を決める
ポイント5■五線を結ぶ括弧
ポイント6■小節番号の表示
ポイント7■ページ番号
ポイント8■ちょっと特殊なレイアウト
第9章 Q&A
Q1 起動すると「自動保存のファイルがある」と表示されたのですが?
Q2 直前の操作を取り消したい
Q3 五線紙の風合いや楽譜の背景は変えられますか?
Q4 イチから楽譜を作りたい(空の五線を開きたい)
Q5 ドラム譜を作りたい
Q6 大譜表で16分音符にあわせて演奏する3連符がうまく入力できない
Q7 2番括弧の先頭の音符にタイを入力したい
Q8 パートを並び替えたい
Q9 音符などに使う記譜フォントを変更したい
Q10 パート名を編集したい
Q11 パート名を縦に表示したい
Q12 転調後の調号の直前に打ち消しのナチュラルを表示したい
Q13 ピアノ譜の右手パートと左手パートそれぞれに強弱記号を付けたい
索引
前書きなど
スコアメーカー8シリーズは、これまでのスコアメーカーからさらなる機能アップと使いやすさが向上したシリーズです。
手軽で使いやすく、世界トップクラスの高性能なスキャン機能を持つスコアメーカーは長年の愛用者の方が多いのも特徴です。今回のバージョンでは、そのスキャン機能がさらに一歩進化しました。その他の機能も着実に進歩していて、数世代前のバージョンを利用されている方にとっては、その変化に驚かれることでしょう。
スコアメーカーはその使いやすさが特徴ですが、使い方が変化した部分や、新機能、追加機能の部分で戸惑うケースがあるかもしれません。そんなときは本書を参考に、操作方法をじっくり確認してみてください。
本書は、楽譜を作るのに必須の機能のほか、他の楽譜作成ソフトとは一線を画すスキャンをして楽譜をデータにする機能を中心に、スコアメーカー8の持つ多くの機能を解説しました。特に、印刷された楽譜をスキャナーで読み取って、それを楽譜データにより正確に解析する方法は順を追って詳しく解説しました。さらに、読み取ったデータを修正したいときや、自分流に変更したいときにどうすればよいかについても説明しています。
もちろん、イチから楽譜を入力したい方や、すでにお持ちのスコアメーカーのデータを編集したいという方も、そうした楽譜修正方法を解説した部分を見れば、楽譜の編集や入力の方法がわかるようになっています。さまざまな方法を試して、自分に最適な楽譜の仕上げ方を見つけてください。
もちろん、基礎的な部分ばかりでなく、新機能やベテランの方のふとした疑問にも応えられる内容になっています。実際に使ってみるとどうしても出てくる疑問点を中心に、手順を追ってわかりやすく説明しました。
また、ポイントや注意点をたくさん付け実用的にスコアメーカー8を活用できるように考えました。目次に細かい内容まで載せてあるのも、肝心なところだけ知りたいという方が、目次を活用して本書を便利に使っていただければと考えたものです。さらに巻末には索引も用意しましたので、さまざまな角度から操作をおこなっていく際に出てくる、多くの疑問に対応できることでしょう。
スコアメーカーはこれまで、日本純正の楽譜作成ソフトとして、多くの人から高い信頼を得てきました。スコアメーカー8シリーズには、スコアメーカー8Pro、スコアメーカー8Std、スコアメーカー8Lite、そして、スコアパレット8と4つのグレードがあります。スコアパレット8について本書では直接触れていませんが、楽譜作成に関する方法は同じですので、スコアメーカー8Liteの項を参考にしていただければ利用可能です。上位3グレードについては、各項目ごとに、それぞれで使うことのできるスコアメーカー8のグレードをマークで表示してあります。
この本を役立てていただいて、あなたの楽譜を作る腕が上がり、あるいは気軽に簡単に、より美しい楽譜を作っていただければと願っています。
版元から一言
長年の実績を積み上げてきた世界最高クラスの楽譜認識性能と、純日本製ソフトならではの使いやすさを持つソフト、それがカワイのスコアメーカー8シリーズです。楽譜作りのためのノウハウを詰め込み、さまざまなジャンルや用途に対応できる豊富な楽譜編集機能を持っていて、一般の音楽愛好家だけでなく、教育現場やパソコンがあまり得意ではない年配の方々にも愛用されています。
そうしたスコアメーカー8を上手に活用するための方法を、基本からちょっとしたテクニックまで、多様に解説したのが本書です。
スキャンだけでなく、PDF化された楽譜データがあれば、それも読み込めます。PDFフォーマットは非常に多様なため、すべてのデータが読み込めるわけではありませんが、データの種類によってはかなり正確に読み取ることができます。本書では、どうすれば上手に読み取れるか、またサンプル楽譜を使ってスキャンの練習をすることもできます。
特徴的な機能としては、数字譜を簡単に作れる機能があります。二胡、ハーモニカはもちろん、臨時記号の扱いが異なる大正琴の数字譜にも対応。トレモロ奏法やフィル・イン(オブリガード)にも対応するなど、こうした楽器を愛用する方には心強い味方です。
スコアメーカー8では、パート譜作成機能が強化されました。また、音符の間隔を微調整するスペーシングもよりいっそう向上。MIDIデータから読み込んで楽譜を作る機能も強化されています。
本書は、順を追って操作していくことで、それらの特徴的な機能だけでなく、ソフトの全体像が分かるように工夫されています。スコアメーカーの使い方に不安がある方は順を追って、また、慣れた方は索引や目次を活用して、わからないポイントだけをチェックして使っていくこともできます。ソフトと共に活用してください。
本書は、スコアメーカー8シリーズの、スコアメーカー8Pro、スコアメーカー8Std、スコアメーカー8Liteに対応しています。スコアパレット8には対応していませんが、楽譜作成に関する方法は同じですので、スコアメーカー8Liteの項を参考にすることができます。上位3グレードについては、各項目ごとに、それぞれで使うことのできるスコアメーカー8のグレードをマークで表示してあります。
なお、本書の内容については、ソフト開発陣にチェックをしてもらい正確を期しました。
関連リンク
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上記内容は本書刊行時のものです。