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インターネット・デモクラシー
拡大する公共空間と代議制のゆくえ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年2月
- 書店発売日
- 2012年2月6日
- 登録日
- 2012年1月16日
- 最終更新日
- 2021年6月26日
紹介
自由と平等の実践様式を変え、公私の領域を組み換え、旧来のマスメディアを追いつめるウェブ。――現実の社会で排除されてきた発言や表現は、はたして世界をどう変えるのか。
一方的な礼賛や批判ではなく、細かな技術的知識も用いず、いま世界規模で進行する実験の意味と、そこに潜む落とし穴を平易な言葉で説く。
目次
序 章 進行中の世界規模の実験
代議制民主主義の対案になるか
反逆精神の起源
第一章 理想から現実へ
カウンター・カルチャーと軍事技術
頭脳は末端に位置する
ソフトウェアはフリーでなければならない
ヒッピーたちの模索
ヴァーチャル・コミュニティの登場
急激な大衆化と理想の変容
現実主義への転換
「自由主義」をめぐる二つの解釈
グーグルのオープンソース・サービス
第二章 公共圏の拡大
公共圏とは何か
「アマチュア」の登場
「まず公開、次に選別」
階層化の原則
言論の自由の栄華と災厄
四つの発言形態
特別な代理人のための公共の場
市民ジャーナリストのブロゴスフィア
ブロガーが訴えられたとき
「薄暗がり」のウェブ
公私の断絶から連続へ
第三章 薄暗がりのウェブ
二つの世界の接続
ウェブ2.0――自己顕示とおしゃべり
ブログからフェイスブックへ
自己をつくり出しながら公開する
多様な自己を許容する
個人情報の漏洩
メーターで測る「友人」競争
往還運動から浮かび上がる自己像
おしゃべりが大規模なデモに
ジャーナリストの変化
第四章 インターネットはどのような政治形態をつくるか
キーワードは「自己組織化」
平等の前提とクリックという参加形式
緩やかなつながりが大きな運動に
参加型から協働型の民主主義へ
ウィキペディアの革新性
合意形式とその危うさ
政党のサイトはなぜうまくいかないか
オバマの選挙戦
アルゴリズム(計算手順)の方策とは何か
結 論 解放された公衆
「代表者による政治」からの脱出
インターネットと民主主義を脅かすもの
原註
訳者あとがき 林昌宏
解説 林香里
上記内容は本書刊行時のものです。