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青蛙選書
吉原夜話
書評掲載情報
2017-11-12 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 酒井順子(エッセイスト) |
紹介
語り手は、吉原「中米楼」の娘として生まれ初代市川猿之助に嫁した喜熨斗古登子。中米楼に集まるあらゆる種類の客を接待したことが豊富な経験となり教養となって、人に敬い慕われた。きびしくも優雅な吉原のしきたり、風俗のさまざまを粋な江戸言葉でテンポよく語られていく。風俗図56。
目次
梅巻の紫蘇
お江戸の名物三千両
深川の仮宅
華魁は大名道具
御散財の初会馴染
含嗽茶碗に三杯
住吉おどり
甲子屋かしく
五代目菊五郎
深川の羽織衆〔ほか〕
上記内容は本書刊行時のものです。