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震災後の地域文化と被災者の民俗誌
フィールド災害人文学の構築
- 書店発売日
- 2018年1月25日
- 登録日
- 2018年1月10日
- 最終更新日
- 2018年1月10日
紹介
被災後の人びとと地域社会はどのような変化を遂げてきたのか。
無形民俗文化財の復興・継承、慰霊のありよう、被災者支援など、
民俗学・人類学・宗教学の立場で地域社会と人びとの姿を見つめ、
災害からの再生と減災に果たす生活文化の役割を考える。
目次
序論 フィールド災害人文学の構築にむけて 高倉浩樹・山口 睦
Ⅰ 無形民俗文化財の被災と復興事業
第一章 文化財化する地域文化――大規模災害後の民俗文化財をめぐる対応から 小谷竜介
第二章 生きた文化財を継承する――無形文化遺産と被災・復興 今石みぎわ
第三章 無形文化遺産の防災という考え方――東日本大震災の教訓と無形文化遺産アーカイブスの試みから 久保田裕道
第四章 復興のなかの発見と創造――震災復興関連事業に関わった一民俗学者の随想 俵木 悟
Ⅱ 被災地からみた民俗芸能の復興・継承
第五章 祭りの「復興」過程――宮城県山元町の八重垣神社の事例から 稲澤 努
第六章 被災地からみる民俗芸能の未来――「子ども神楽」の誕生とその活動から考える 呉屋淳子
第七章 民俗芸能の中期的復興過程における継承活動の諸相と原動力――福島県浜通り地方の三つの田植踊を事例として 一柳智子
第八章 福島県の民俗芸能と減災無形文化遺産――災害復興政策になぜ無形文化財が必要なのか 高倉浩樹
Ⅲ 災害死者の慰霊・追悼と記憶の継承
第九章 災害死者の供養と伝承 川島秀一
第十章 災害後の持続可能なコミュニティの構築に果たす記念碑の役割――東日本大震災と津波を事例に セバスチャン・ペンマレン・ボレー
第十一章 インドネシアと日本の津波記念行事にみられる「救いの約束」 福田 雄
第十二章 被災地の祭り・祈りを支援する学生ボランティアと宗教学者 黒崎浩行
Ⅳ 被災者・家族の暮らしの再建と地域社会
第十三章 被災地にみる手仕事ビジネスと新たな社会関係――宮城県を事例として 山口 睦
第十四章 大惨事と自主的判断――福島原発災害後の「母子避難」の意味を問う 堀川直子
第十五章 沖縄県における避難者受け入れ過程 及川 高
第十六章 災害時における外国人被害者に対する通訳の役割と問題点――二〇一一年クライストチャーチ震災に学ぶ スーザン・ブーテレイ
編者あとがき 山口 睦
上記内容は本書刊行時のものです。