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〈こっくりさん〉と〈千里眼〉・増補版 一柳 廣孝(著) - 青弓社
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〈こっくりさん〉と〈千里眼〉・増補版 (コックリサントセンリガン ゾウホバン) 日本近代と心霊学 (ニホンキンダイトシンレンガク)

文芸
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発行:青弓社
A5判
縦216mm 横152mm 厚さ22mm
重さ 464g
266ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7872-9257-5   COPY
ISBN 13
9784787292575   COPY
ISBN 10h
4-7872-9257-9   COPY
ISBN 10
4787292579   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0395  
0:一般 3:全集・双書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年1月8日
書店発売日
登録日
2020年11月24日
最終更新日
2022年1月13日
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紹介

明治半ば以降、一気に広まった不思議な遊び「こっくりさん」、人々を熱狂させた催眠術、透視をめぐる論争を巻き起こした千里眼事件を掘り起こし、それらに通底していた心霊学と科学の相克を描き出す。明治期のオカルト現象から日本の近代化の一側面を照らす。

目次

第1部 〈こっくりさん〉と〈千里眼〉

はじめに

第1章 明治のこっくりさん
 1 「こっくりさん」の流行
 2 近代心霊学の誕生

第2章 催眠術と「煩悶の時代」
 1 催眠術の流行
 2 「煩悶の時代」
 3 明治というカオス

第3章 千里眼と科学
 1 最初の千里眼
 2 心霊学の流行
 3 長尾郁子と「丸亀事件」
 4 葛藤――千里眼と科学
 5 「迷信」という封印

第4章 科学のゆくえ・心霊学のゆくえ
 1 大正期以降の心霊学
 2 ニュー・サイエンス
 3 おわりに

参考文献

あとがき

第2部 その後の〈こっくりさん〉と〈千里眼〉

第1章 千里眼は科学の分析対象たりうるか
 はじめに
 1 今村新吉「透視に就て」の問題機制
 2 千鶴子の透視実験と各学問ジャンルの対応の諸相
 3 念写の登場と京大光線の発見
 4 千里眼は科学の分析対象たりうるか
 おわりに

第2章 催眠術と霊術のあいだ
 はじめに
 1 雑誌「心理研究」の位置
 2 「心理研究」応答欄と催眠術
 3 隆盛する霊術へのまなざし
 4 噴出する福来批判
 おわりに

第3章 「こっくりさん」の変容
 はじめに
 1 「こっくりさん」の生成――一九七〇年代のブームまで
 2 「こっくりさん」の変容
 3 少女文化としての「こっくりさん」
 おわりに――筆仙・碟仙・「こっくりさん」

初出一覧

増補版あとがき

解説 いま蘇る「一柳世界」の原点 東 雅夫

版元から一言

1970年代のオカルトブームによって広く知られるようになった心霊現象の数々。現在では多様なメディアがこれらのアイテムを物語に取り込み、消費している。では、これらを束ねる「心霊」という解釈格子は、はたしてどこからやってきたのだろうか。

明治半ば以降、一気に広まった不思議な遊び「こっくりさん」、人々を熱狂させた催眠術、透視をめぐる論争を巻き起こした千里眼事件を掘り起こし、それらに通底していた心霊学と科学の相克を描き出す。

「信仰」「迷信」「心」と「科学」のあわいに発生して、多くの人々の耳目を引いた明治期のオカルト現象から、日本の近代化の一側面を照らす怪異研究の古典を復刊。千里眼事件の再検討や大正期の催眠術の受容、「こっくりさん」の戦後を扱った論考を増補し、東雅夫氏による解説も所収する。

著者プロフィール

一柳 廣孝  (イチヤナギ ヒロタカ)  (

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教育学部教授。専攻は日本近現代文学・文化史。著書に『怪異の表象空間――メディア・オカルト・サブカルチャー』(国書刊行会)、『無意識という物語――近代日本と「心」の行方』(名古屋大学出版会)、『催眠術の日本近代』(青弓社)、監修に「怪異の時空」全3巻、編著に『オカルトの帝国――1970年代の日本を読む』『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』(いずれも青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。