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お遍路ズッコケ一人旅
うっかりスペイン、七年半の記録
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年4月21日
- 書店発売日
- 2020年4月21日
- 登録日
- 2020年3月2日
- 最終更新日
- 2020年10月1日
書評掲載情報
2020-08-16 |
読売新聞
朝刊 評者: 飯間浩明(国語辞典編纂者) |
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重版情報
3刷 | 出来予定日: 2020-09-30 |
2刷 | 出来予定日: 2020-09-10 |
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ご好評につき、刊行から半年で3刷出来です。新型コロナウイルスの影響で移動が制限されている状況下だからこそ、一緒に旅をする気持ちで読んでいただきたい一冊です。 |
紹介
思い立ったが吉日、「四国お遍路を歩く!」に挑戦! スペインの聖地にもチャレンジ。地元の人々のもてなしと心を洗われるような風物に励まされて歩き通し、歓喜の到達を果たした。7年半の行程を軽妙な文章と写真とで旅情たっぷりに紹介する汗と涙の記録。
目次
はじめに
第1章 歩いて、泊まる、それがお遍路
1 はじめにやること
2 宿への電話
3 お遍路の宿のいろんなこと
4 シール探し、トイレ探し
5 「お四国する」「○○番さん」、その独特なボキャブラリー
第2章 使って洗っての∞、装備と準備
1 荷物について。まずはカバン
2 連れて歩くもの、それは自分
3 ドレスコード問題
4 変わったもの、変えられないもの
5 お参り関係の物たち
6 最後の準備は自分自身
第3章 いちばん得意な運動、それは歩くこと
1 特技は、まっすぐゆっくり歩くこと
2 足が動かなくなった動物は
3 足のトラブル
4 みかん道
5 ビューティースポット問題
6 お遍路と鉄道
7 いのちの水
8 お遍路とお肌と毛
9 歩きながら考えること
10 こんなものがこんなところに
11 そしてやってきた勝負のとき!
第4章 あじさいに降る雨も、ミカンの葉を照らす陽も
1 室戸に伏す
2 室戸で遭う
3 室戸三たび
4 一方、足摺岬では
5 お経の件
6 お経とおじさん
7 錦のお札のおじいさん
8 その気になるのはこんなとき
9 懐かしい感じがした人のこと
10 友と歩く歓び
第5章 時空を超えて空想遍路
●千田稔『天平の僧 行基――異能僧をめぐる土地と人々』(中公新書)、中央公論社、一九九四年
●近江俊秀『日本の古代道路――道路は社会をどう変えたのか』(角川選書)、KADOKAWA、二〇一四年
●車谷長吉『四国八十八ヶ所感情巡礼』文藝春秋、二〇〇八年
●宮田珠己『だいたい四国八十八ヶ所』(集英社文庫)、集英社、二〇一四年
●家田荘子『四国八十八カ所つなぎ遍路』(ベスト新書)、ベストセラーズ、二〇〇九年
●碧海寿広『仏像と日本人――宗教と美の近現代』(中公新書)、中央公論新社、二〇一八年
●森正人『四国遍路――八八ヶ所巡礼の歴史と文化』(中公新書)、中央公論新社、二〇一四年
●関哲行『スペイン巡礼史――「地の果ての聖地」を辿る』(講談社現代新書)、講談社、二〇〇六年
●紀貫之、西山秀人編『土佐日記』(角川ソフィア文庫、ビギナーズ・クラシックス)、角川学芸出版、二〇〇七年
●伊藤比呂美『読み解き「般若心経」』(朝日文庫)、朝日新聞出版、二〇一三年
●嵐山光三郎『芭蕉紀行』(新潮文庫)、新潮社、二〇〇四年
●ハーペイ・カーケリング『巡礼コメディ旅日記――僕のサンティアゴ巡礼の道』猪股和夫訳、みすず書房、二〇一〇年
第6章 スペインの「イギリス人の道」への道
1 どの道を行くか
2 イギリス人の道
3 ここまでの準備でおよそ半年
第7章 私が歩くということ
全行程の日程
版元から一言
普段は運動もしていなかった中年の著者が、大震災のプチ避難で長距離を歩いた経験から一念発起、「四国お遍路を歩く!」に挑戦! 重いリュックを背負って、ひたすら歩いた7年半の涙と笑いの記録!
1日目は10キロを歩くのがやっと、それが逆に「歩く」に火がついた! 靴擦れに泣かされたり足の爪がめくれたり、股擦れに(!)に悩まされたり、痛む箇所にテーピングしたら水ぶくれになったり……。ウオーキングシューズもいろいろ試し、服装も工夫を重ね、リュックをどのようにして軽くするかに腐心し、雨のなか、強風のなか、あるいは暖かな日差しと季節の花と果物に迎えられて歩き、ついに88番・大窪寺にたどり着いた!
そればかりか、スペイン巡礼の映画に触発されて、ヨーロッパの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かうことを決意、ついに歩いて到達した。
四国でもスペインでも、行く先々で地元の人々のもてなしが疲れを癒やし、海や山、田畑の実りに励まされ、人の心情の機微に促されて歩き通した行程を軽妙な文体と多数の写真とで旅情たっぷりに紹介する。
上記内容は本書刊行時のものです。