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太鼓の文化誌 山本 宏子(著) - 青弓社
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太鼓の文化誌

発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm
288ページ
並製
価格 3,000円+税
ISBN
978-4-7872-7407-6
Cコード
C0073
一般 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2017年12月
書店発売日
登録日
2017年9月21日
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紹介

体が包まれる荘重な響き、浮き立つような軽快なリズム、意識を高揚させる音色、演奏に生命力を与える音響――生活や行事に根づく太鼓に魅了され、アイルランド、中欧、インド、ブータンを飛び回って音楽学と民族芸能学の視点から調査を重ねた貴重な成果。

目次

まえがき

第1章 アイルランドの枠太鼓バウロン
 1 アイルランドでのフィールドワーク
 2 枠太鼓バウロン
 3 バウロンの機能とハンティング・レン
 4 バウロンの分布とアイデンティティ

第2章 バウロンの謎
 1 バウロンとハンティング・レン
 2 ハンティング・レンの王型歌詞
 3 ハンティング・レンの森型歌詞
 4 民話のレン
 5 「鳥の王」の謎
 6 民間伝承のレン
 7 「ケトルとパン」の謎
 8 行事の様子
 9 「レンを捕らえる」謎
 10 ドルイド教
 11 ドルイド教とセイヨウヤドリギ
 12 ハリー・ポッターとヤドリギとレン
 13 「レンの羽根」の謎
 14 ハンティング・レンとバウロン

第3章 太鼓を歌おう――唱歌で学ぶ
 1 オノマトペと太鼓唱歌
 2 唱歌を使った体験授業の概要
 3 体験者のコメント
 4 唱歌での学習のメリットとデメリット
 5 今後の展望

第4章 オスマンの戦争と平和の太鼓
 1 チューリップ時代の軍楽隊メフテルの太鼓
 2 チューリップ時代の娯楽の太鼓
 3 鍋型太鼓を追ってヨーロッパへ

第5章 南インド、ケーララの太鼓――壺型太鼓ミラーヴと音高可変太鼓イダッキャ
 1 ケーララでのフィールドワーク
 2 古典芸能クーリヤッタムと演者
 3 壺型太鼓ミラーヴ
 4 ミラーヴの伝承の場
 5 唱歌ワイタリを使った練習
 6 「音高可変太鼓」イダッキャ
 7 ミラーヴとイダッキャの神聖性

第6章 南インド、ケーララの蛇神儀礼――サルパ・トゥッラルと壺型弦楽器
 1 素焼きの壺と楽器
 2 サルパ・トゥッラルとは
 3 撥弦楽器プルヴァ・クダムと擦弦楽器プルヴァ・ビーナ
 4 サルパ・トゥッラル儀礼の次第
 5 サルパ・トゥッラルを伝承する人々
 6 ケーララでの壺型楽器の意味

第7章 ブータンの仏教仮面舞踊チャムにおける太鼓の機能――瞑想とアトリビューション
 1 チャムとは
 2 トンサ・ゾンのチャム
 3 チャムの起源譚と高僧
 4 トンサ・ゾンの楽器
 5 楽器と演目の関係
 6 チャムにおける舞具としての太鼓
 7 舞具の太鼓と演目の関係
 8 ンガとダルーと瞑想
 9 ンガとダルーと顕現

あとがき

版元から一言

体が包まれる荘重な響き、浮き立つような軽快なリズム、意識を高揚させる音色、演奏に生命力を与える音響――太鼓は音楽や行事など、生活の節目節目で接している。
音楽の授業で、運動会の行進で、太鼓は欠かせない。和太鼓を汗をしたたらせながらたたく魅力を愛するグループも各地で活躍している。オーケストラの演奏では全体を引き締めている。
太鼓は、ヨーロッパでは古くはもっぱら民俗音楽や軍隊で使われてきた。日本でも陣太鼓や時太鼓などの合図として使われてきたが、それだけでなく宗教行事の場でも多用されてきた。仏教でも神道でも太鼓を使い、僧侶や神職などの宗教者自身が太鼓を打つことさえある。日本だけではなく、インドやチベット、中国をはじめとするアジアの国々では、宗教や祭や芸能で太鼓が活躍する。
アイルランド、中欧、インド、ブータンを飛び回って音楽学と民族芸能学の視点から調査を重ねた成果を、多数の図版・写真・口太鼓とともに解説する。

著者プロフィール

山本 宏子  (ヤマモト ヒロコ)  (

東京国立文化財研究所芸能部調査員などを経て、岡山大学教授、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授(兼職)。芸術修士(武蔵野音楽大学)、文学博士(大阪大学)。日本やアジアの祭り・芸能・音楽を対象に、民族音楽学・文化人類学の視点から研究している。著書に『日本の太鼓、アジアの太鼓』(青弓社)、『中国泉州「目連」木偶戯の研究』(春秋社)、『音楽文化――祭・芸能・音楽からみた世界』(岡山大学出版会)、共著に『祭・芸能・行事大辞典』(朝倉書店)、『事典 世界音楽の本』(岩波書店)など。

上記内容は本書刊行時のものです。