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現代美術キュレーターという仕事
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年1月
- 書店発売日
- 2012年1月22日
- 登録日
- 2011年12月14日
- 最終更新日
- 2020年6月15日
書評掲載情報
2012-02-26 | 日本経済新聞 |
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紹介
展覧会を企画・運営して作り上げるプロフェッショナルであるキュレーター。「学芸員」からグローバルで今日的な「キュレーター」へという1950年代から現在までの日本での変遷を追い、時代の新たな価値観を創造するキュレーターの魅力を明らかにする。
目次
はじめに
第1章 日本における「学芸員」の守備範囲
「学芸員」と「キュレーター」
博物館法による「学芸員」の定義とその実務
常設展と企画展を実施する美術館での学芸員職
企画展中心の美術館
欧米型の美術館
フリーランス・キュレーターの守備範囲
第2章 日本キュレーター前史――「学芸員」のはじまり/黎明期:一九五〇年代
戦後の復興と博物館法の制定
日本における美術館の設立
新しい美術館像としてのニューヨーク近代美術館
神奈川県立近代美術館の誕生
国立近代美術館の開館
美術家主導のグループによる展覧会
デパートと新聞社による展覧会
一九五〇年代の美術雑誌
第3章 「学芸員」から「キュレーター」へ――転換期:一九六〇―八〇年代
美術表現の多様化と企画者の役割の変遷
東京都美術館の変遷
地方公立美術館の台頭
国際交流基金と日本人キュレーターの国際化
貸画廊とオルタナティヴ・スペースの時代
草月アートセンター
佐賀町エキジビット・スペースと東高現代美術館
ICAナゴヤ
進化するデパート美術館
第4章 「キュレーターの時代」――発展期:一九九〇年代
グローバル化と日本における「キュレーター」の台頭
現代美術専門の美術館の登場
東京都現代美術館の開館
多文化主義と「他者」の表象
日本におけるアジアの表象
フリーランス・キュレーターの台頭とキュレーターの役割の変化
日本におけるアーティスト・ラン・スペースとアート・プロジェクトの興隆
日本の「キュレーター」事情
キュレーターの時代
第5章 これからのキュレーター像
二十一世紀に入ってからのキュレーションの方向性
開かれた美術館
森美術館
金沢21世紀美術館
街中へ開かれる美術館
ゲスト・キュレーターによる展覧会
美術館での若手作家の展覧会
アーティスト/キュレーターの登場
共同キュレーション、双方向性キュレーションの試み
美術館展覧会の差別化と領域横断化
日本におけるキュレーターの現在
これからのキュレーター像
東京ビエンナーレとその時代――中原佑介インタビュー
「それが初めてなんですよ、国際展を一人でやったのは」
「「キュレーター」なんていう言葉、当時はなかった」
「学芸員があんまり展覧会を見ないんだよ」
「いちばん広い面積を使ったのはクリストだね」
「我が同僚の批評家たちが、みんな、困ったみたいだよ」
キュレートリアルな出来事の年表1951-2011
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。