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やっぱりクラシックは死なない! 松本 大輔(著) - 青弓社
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やっぱりクラシックは死なない! (ヤッパリクラシックハシナナイ)

芸術
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発行:青弓社
A5判
224ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7872-7281-2   COPY
ISBN 13
9784787272812   COPY
ISBN 10h
4-7872-7281-0   COPY
ISBN 10
4787272810   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年3月
書店発売日
登録日
2010年3月16日
最終更新日
2020年6月15日
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紹介

有名性を追求したり低価格だけを前面に出していたバブル時代を乗り越えて、いま、本当に質が高いものを売り出し始め、聴く側も良質な作品を真剣に求めている。名盤の震えるような感動を私情を排して軽妙に書き連ねた、CD店主厳選の推薦盤があふれる倉庫。

目次

まえがき

第1章 まずはこのアルバムを
 人生最高の1枚─―ギーベルの『ラウダーテ・ドミヌム』
 真摯に、ただただひたむきに語りかけてくる─―バルヒェット/バッハ『ヴァイオリン協奏曲集』
 唯一、作品の次元を超えた演奏─―アルヴィド・ヤンソンス/モーツァルト『レクイエム』
 あの魔術が始まる─―ミケランジェリ「ショパン・コンサート─―イン・プラト」
 魂の鼓動と音楽の源泉に触れる喜び─―スクロヴァチェフスキ/シューマン『交響曲第1番』『第4番』
 実はとんでもない隠れ名ボックス・セットだったオランダPHILIPS『RE DISCOVERED』─―ヨッフム、レーマン、ケンペン、オッテルロー&ベルリン・フィル
 何が凡百の演奏と違うのか?─―ザンデルリンク&ミュンヘン・フィル/ブラームス『交響曲第4番』
 掛け値なしに全員が命がけ─―ミュンシュ&パリ管のデビュー・コンサート

第2章 往年の指揮者たち
 その男は突然現れた─―トスカニーニ&NYP/ブルックナー『交響曲第7番』
 絶望と恐怖に彩られた最悪の演奏状況─―オスカー・フリート『幻想交響曲』
 まさしく伝説のトーマス・カントル─―カール・シュトラウベ『1931年のJ・S・バッハ──カンタータ録音集』
 泣いていいです……─―ワルター/ローマ放送音源、ベートーヴェン『交響曲第7番』
 激烈で破廉恥極まりない─―シューリヒト新発見のベートーヴェン!!
 一夜の乱痴気パーティー─―ストコフスキ&シュトゥットガルト放送響/チャイコフスキー『交響曲第5番』
 これぞ期待どおりの「アーベントロート発狂演奏」─―ベルリン放送響との1950年『悲愴』
 阿鼻叫喚の地獄絵図─―チャールズ・アドラー/ブルックナー『交響曲第9番』
 尋常な精神状態では聴けない─―クレツキ&フィルハーモニア管/チャイコフスキー『悲愴』
 極めて肉体的、極めて三次元的な悦びと感動─―ヨッフム&ミュンヘン・フィル/ブルックナー『交響曲第9番』
 不動明王のごとき形相でこちらに対峙してくる─―ヨッフム&ベルリン・ドイツ響/ブラームス『交響曲第1番』
 やっと聴けた!─―イリヤ・ムーシン、94歳の録音
 発狂ブチ切れ寸前の異常演奏──クリュイタンス&RAIミラノ響『ラ・ヴァルス』
 若きチェリビダッケ、壮絶!─―『英雄』
 壮絶すぎる3つの録音─―チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル/1986年来日ライヴ
  [1]慟哭の第2楽章─―ブルックナー『交響曲第5番』
  [2]生半可な覚悟では厳しい─―『組曲「展覧会の絵」』、シューマン『交響曲第4番』
  [3]壮麗な教会の天井画まで届くかのごとき─―ブラームス『交響曲第4番』
 こんな壮絶な正統派─―ヴァント&ミュンヘン・フィル、ブラームス&ベートーヴェン『交響曲第1番』
 ヴァントとミュンヘン・フィル最期の演奏会─―2001年9月15日の『ロマンティック』
 ラスト30秒、同曲史上最高のお下劣爆裂演奏─―ジュリーニ&ケルン放送響/ドヴォルザーク『交響曲第8番』
 血も涙もユーモアも愛もない─―ミュンヒンガー&シュトゥットガルト室内管/1958年の『四季』
 この音楽に限界はない─―バーンスタイン、DGチャイコフスキー録音集
 ケーゲル地獄─―シベリウス『交響曲第1番』
 まさかのこだわり全集セット!─―MEMORIES、テンシュテット/ベートーヴェン『交響曲全集』
 ミスター・ドレスデン、一世一代の、でも風変わりな『チャイ5』─―ジークフリート・クルツ&シュターツカペレ・ドレスデン
 波瀾万丈の生涯、それゆえの存在感─―ハンス・フォンク&ハーグ・レジデンティ管『春の祭典』

第3章 往年のソリストたち
 爆裂! オーディオも頭もオーバー・ヒートする発狂演奏─―シューマン『ピアノ協奏曲』
 これでもまだたいしたことないというか?─―ルービンシュタイン「ショパン生誕150年記念コンサート」
 新即物主義とは誰のことか─―ギーゼキング/ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第4番』&シューマン『ピアノ協奏曲』
 爆裂院長先生セレブリャコフ!
  [1]聴く者を恫喝・威嚇・攻撃する超破壊演奏─―セレブリャコフのベートーヴェン、ショパン
  [2]悪霊を蹴散らすような超重量タービン─―コンドラシン&セレブリャコフ/リスト『ピアノ協奏曲第1番』&『死の舞踏』
 まるでミューズが寄り添っている、スウェーデン鍵盤音楽界の重鎮─―ラーシュ・セレールグレン『ピアノ協奏曲録音集』
 2人の天才が今生で垣間見た天国─―チアーニ&バルビローリ/モーツァルト『ピアノ協奏曲第25番』
 はっきり言ってケンカ─―スルタノフ/「チャイコフスキー・コンクール・ライヴ」
 ヤン・クーベリック協会盤新譜!
 ワルツ好きのただのオヤジだと思っていた─―ボスコフスキーの芸術
 涼やかな緊張感にあふれた快演─―シュナイダーハン/ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』
 厳格で一本芯が通った演奏─―タシュナー/シベリウス『ヴァイオリン協奏曲』
 ロボトミー手術で廃人になった夭折の天才ヴァイオリニスト─―ヨゼフ・ハシッド
 つややかでちょっとエロチック─―マイケル・レビン/ヴィエニャフスキ『ヴァイオリン協奏曲第2番』
 躊躇しないで─―ヴィウコミルスカ2枚のアルバム
  [1]ヴァンダ・ヴィウコミルスカ『協奏曲名演集』
  [2]ヴァンダ・ヴィウコミルスカ『子供たちへ』
 その激しく狂おしい情念─―アニア・タウアー/ドヴォルザーク『チェロ協奏曲』
 最高に幸せな男、偉人中の偉人─―ハープ奏者ピエール・ジャメ

第4章 現役指揮者
 優雅な魔術師─―ジョルジュ・プレートル「シェーンブルン・サマー・ナイト・コンサート2008」
 夢幻幻想─―プレートル「フェニーチェ歌劇場ニューイヤー・コンサート2009」
 一段、階段を下りてきた─―ブーレーズのマーラー『千人の交響曲』
 ひょっとしたらものすごいアルバムかもしれない─―ハイティンク&コンセルトヘボウ管/マーラー『交響曲第4番』
 洗練された知性、そしてどこか華がある─―ギュンター・ヘルビッヒ/ショスタコーヴィチ『交響曲第5番』
 奇跡の来日公演─―アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団/ブルックナー『交響曲第4番』
 小澤、ムーティ、メータ揃い踏み─―ウィーン・フィル、シャンゼリゼ劇場ライヴ
 もう異端ではない─―エッシェンバッハ/チャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」』
 なぜバレンボイムは
 やっぱり大爆裂演奏!─―バティス指揮&プラッツ(P)/ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2・3番』
 彫刻から抜け出した美青年のごとき─―レヴァイン&BPO/シューマン『交響曲全集』
 恐れを知らぬ所業─―エノッホ・ツー・グッテンベルク/モーツァルト『レクイエム』
 思わぬ傑作。純粋で根源的な生命力─―クリヴィヌ&ラ・シャンブル・フィルハーモニク/ドヴォルザーク『交響曲第9番「新世界より」』
 尊敬と共感と愛情。この曲の真価を知らしめる─―コチシュ&イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管/リスト『ピアノ協奏曲第1番』『第2番』
 小ざかしいか、感性豊かか─―プレトニョフ&ロシア・ナショナル管/ベートーヴェン『交響曲全集』
 悪くない! 21世紀の『ファンタジア』─―サロネン「ディズニー・ホール・デビュー・コンサート」
 一皮剥けたか?─―クライツベルク&ロシア・ナショナル管/ショスタコーヴィチ『交響曲第5番』『第9番』
 豪傑登場─―パーヴォ&ドイツ・カンマーフィル
  [1]評判どおり! 激烈! ベートーヴェン『交響曲第4番』『第7番』
  [2]噂どおり! 賛否両論!─―ベートーヴェン『交響曲第3番「英雄」』『第8番』
 心の奥底に眠っていた正義と勇気を思い出させてくれる─―アルヴォ・ヴォルメル/シベリウス『フィンランディア』
 辟易するようなロマン!─―新たな傑物登場、アンドレイ・アニハノフ
 こんな演奏がまだ地上にあったのか─―チバス&ベネズエラ響『ベートーヴェン交響曲第5番』『第7番』
 微妙に繊細、そして新鮮─―黒人指揮者クワメ・ライアン/シューベルト『交響曲第9番「グレイト」』
 人と人とをつなぐ絆─―ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユース・オケ/チャイコフスキー『交響曲第5番』
 やんちゃに爽快!─―ドゥダメル『フィエスタ──ラテン・アメリカ音楽傑作集』

第5章 現役ピアニスト
 これはほんもの─―アントン・クエルティ/ブラームス『ピアノ協奏曲第1番』『第2番』
 悩んでいただろう、でもあんたは……─―ピーター・ゼルキン/ベートーヴェン『後期ピアノ・ソナタ集』
 「いやっほー! すごいー!」─―シプリアン・カツァリス/ラフマニノフ&チャイコフスキー
 すごい─―モートン・エストリン
 血沸き肉躍る色彩魔境─―ラベック姉妹『ラヴェル・プログラム─―バスクの打楽器と2台ピアノによる「ボレロ」』
 成熟した可憐さ─―リリヤ・ジルベルシテイン『熱情』
 19世紀ピアニストの末裔─―ジョヴァンニ・ベルッチ/リスト『ピアノ協奏曲第1番』
 主役は誰かというと─―バッハ『フルート協奏曲ロ短調』(世界初録音)
 壊れそうな狂気─―ヤンネ・メルタネン/ショパン『ピアノ協奏曲第1番』『第2番』

第6章 現役ソリスト
 ひっそりと受け継がれたひとつの伝統─―ヴェルナー・ホイトリンク/バッハ『無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ』
 老匠シュレーダー、ここでくつろぐ─―テレマン、C・P・E・バッハ、J・S・バッハ『趣味の融合』
 お宝続々─―ミュンヘン音楽大学自主制作CD
  [1]名教師アナ・チュマチェンコのベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』
  [2]豪華共演! チュマチェンコの弟子たち─―フィッシャー、シュタインバッハー、バティアシヴィリ、トゥルク
  [3]ここまで冷徹無情で残酷な『春の祭典』は初めて─―ミュンヘン音楽大学管弦楽団/ストラヴィンスキー『春の祭典』
 すごいのはふれこみじゃない─―ベルリン・バロック・ゾリステンによるヴィヴァルディ
 そのボッケリーニ、すごい。
 親の七光りじゃない─―コリヤ・ブラッハー/シベリウス『ヴァイオリン協奏曲』
 謎のヴァイオリニスト、ジル・アパップ──なんでもありのモーツァルト
 体臭むんむんの伊達男─―ローラン・コルシア『ダンス』
 ここまで美しいアルバムにはなかなか出合えない─―ダヴィド・ゲリンガス/ラフマニノフ『チェロ作品全集』
 なんてゴージャスなやつら─―ケラス&タロー/シューベルト『アルペッジョーネ・ソナタ』
 修行から戻った─―ガヴリエル・リプキン/バッハ『無伴奏チェロ組曲』
 男でも惚れる─―ヨエル・フレデリクセン『英国ルネッサンスのバラードと舞曲』
 2009年前半最高の2枚─―華麗なる大道芸人パンタグリュエル
 すごいのは当たり前だが、でもやっぱりすごかった─―ドミンゴ/レオンカヴァッロ『道化師』
 泣かされました、さんざん─―ネトレプコ&ヴィリャソン/ド・ビリー指揮『ラ・ボエーム』
 なにげなく充実・秀逸─―『ライプツィヒ・バッハ・フェスティヴァル2006年』

第7章 輝けるミューズたち
 店主最愛の作品、最高の演奏─―レイチェル・ポッジャー/モーツァルト『ヴァイオリン・ソナタK.304』
 全然アイドルじゃない─―アリーナ・ポゴストキン『無伴奏ヴァイオリンのための作品集』
 これは反則─―ジャニーヌ・ヤンセン/ヴィヴァルディ『四季』
 トップ・モデル並みの存在感とプライド─―ジャニーヌ・ヤンセン/チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
 美しき獣─―ユリア・フィッシャー/チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』
 この眼は普通じゃない─―ユリア・フィッシャー/バッハ『ヴァイオリン協奏曲集』
 デュ・プレさえ髣髴とさせる─―アリソン・マクギリヴレイ登場! C・P・E・バッハ『チェロ協奏曲』
 おそらくただじゃすまない─―アルテミス四重奏団/ドヴォルザーク&ヤナーチェク
 ファッション雑誌のグラビア撮影じゃない─―ミネッティ四重奏団、デビュー・アルバム
 優雅な透明感─―キャロリン・サンプソン『パーセル歌曲集』
 最後にベルコヴァは女神に変わる─―『リリシェ』

第8章 日本人もすごい
 こんなとてつもない指揮者が日本にはまだいたのか─―村方千之/ブラームス『交響曲第1番』&チャイコフスキー『交響曲第6番』
 まさに魂を絞りつくしたような音楽─―宇宿允人/グリーグ『「ペール・ギュント」第1・2組曲』
 呪術師、井上喜惟─―異形的傑作、マーラー『交響曲第4番』
 オカルトか真の癒しか?─―遠藤郁子/ショパン『ノクターン全集』
 魂のモーツァルト─―福島章恭&小沢さち/モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番』
 遅ればせながら辻井伸行特集─―第15回ショパン国際ピアノ・コンクール(2005)記念盤
 おそるべき殺気─―伝説のピアニスト、松浦豊明の世界
 大切なプレゼント─―ソプラノ平井満美子&リュート佐野健二『王女たちのお気に入り』

「あとがき」の前に─―アリアCD対談

あとがき

著者プロフィール

松本 大輔  (マツモト ダイスケ)  (

1965年、愛媛県松山市生まれ。岡山大学法学部卒。WAVE、HMVのクラシックバイヤー、店長を経て独立。アリアCD店主として現在に至る。愛知大学非常勤講師。メンタルケア心理士の資格をもっていて、『クラシック・スナイパー』(青弓社)シリーズではクラシック・セラピストを主人公にしたマンガを掲載していたりする。著書に『このNAXOSを聴け!』『クラシックは死なない!』『それでもクラシックは死なない!』(いずれも青弓社)。

上記内容は本書刊行時のものです。