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ソーシャルメディア論・改訂版 藤代 裕之(編著) - 青弓社
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ソーシャルメディア論・改訂版 (ソーシャルメディアロン・カイテイバン) つながりを再設計する (ツナガリヲサイセッケイスル)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ19mm
重さ 300g
256ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7872-3449-0   COPY
ISBN 13
9784787234490   COPY
ISBN 10h
4-7872-3449-8   COPY
ISBN 10
4787234498   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年2月27日
書店発売日
登録日
2019年1月24日
最終更新日
2022年4月28日
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重版情報

3刷 出来予定日: 2022-04-27
2刷 出来予定日: 2020-09-11
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年齢も性別も問わず誰とでも、何とでもつながることができてしまう情報環境にある一方で、学校でメディアについて十分に学べる機会は限られています。現代に獲得すべきメディアリテラシーとは。多くの方に読んでいただき、おかげさまで3刷出来です。

紹介

すべてをつなげるソーシャルメディアをどのように使いこなすのか――歴史や技術、関連する事象、今後の課題を学び、人や社会とのつながりを再設計するメディア・リテラシーの獲得に必要な視点を提示する。新たなメディア環境を生きていくための教科書。

目次

はじめに――すべてがつながっていく 藤代裕之

第1部 歴史を知る

第1章 歴史――ソーシャルメディア社会の誕生 藤代裕之
 1 ソーシャルメディアの歴史
 2 つながりと分断
 3 報道とソーシャルメディア
 4 ミドルメディアによるマスメディアとの接合
 5 公と私が入り交じる空間

第2章 技術――技術的に可能なオープンプライバシー社会とその功罪 木村昭悟
 1 技術的に可能な「オープンプライバシー社会」
 2 「つなげる」技術の仕組みと現状
 3 いまそこにあるオープンプライバシー問題
 4 「つなげる」技術がもたらす恩恵とのバランス

第3章 法――ソーシャルメディア時代の制度はどうあるべきか 一戸信哉
 1 ネット上の権利侵害の広がりと表現の自由
 2 インターネット関連法の発展
 3 「媒介者」の責任――プロバイダ責任制限法
 4 「素人」である一般ユーザーによる発言の責任
 5 プライバシーとソーシャルメディア

第2部 現在を知る

第4章 ニュース――ソーシャル時代で改めて問われるニュースの「質」 伊藤儀雄
 1 日本のインターネットにおけるニュースの担い手
 2 ニュースを取り巻く3つの「変容」
 3 不正確な情報流通と人々の分断
 4 「悪貨」が「良貨」を駆逐する
 5 フェイクニュースとプラットフォームの責任

第5章 広告――「ルール間の摩擦」が生む問題 山口 浩
 1 ネットが広告ビジネスを変えた
 2 口コミの広告化
 3 広告とコンテンツの境界の融解
 4 ルール間の摩擦
 5 広告主の役割

第6章 政治――すれ違う政治と有権者、理想なきインターネット選挙の解禁 西田亮介
 1 理念なきネット選挙の解禁
 2 政治とメディア「慣れ親しみ」の終焉
 3 高まるビジネスの影響力
 4 高度化するプロパガンダ
 5 ソーシャルメディアと政治の未来

第7章 キャンペーン――ソーシャルメディア社会の透明な動員 工藤郁子
 1 個人を動かすキャンペーン
 2 社会を動かすキャンペーン
 3 個人が動かすキャンペーン
 4 個人が動かされるキャンペーン
 5 社会が動かされるキャンペーン
 6 解決・提案に向けて

第8章 都市――都市の自由を私たちが維持するために 小笠原 伸
 1 なぜ、大企業は都市に「隙間」を作るのか
 2 自由な交流が都市を作る
 3 高度化する都市の閉塞感
 4 サードプレイスという新たなつながり
 5 つながりすぎることの危険性

第9章 コンテンツ――コンテンツの拡張と対抗 松本 淳
 1 クラウドファンディングが支えたコンテンツ制作
 2 無視・対立から協調へ
 3 ソーシャルメディアが変えるコンテンツビジネス
 4 ユーザーと権利者との関係

第10章 モノ――「あらゆるモノがつながる社会」のメリットとデメリット 小林啓倫
 1 ネットにつながるモノの急増
 2 IoTの歴史
 3 つながるモノが生み出す価値
 4 「あらゆるモノがつながる」社会の姿
 5 ディストピアを回避するために

第3部 未来を考える

第11章 地域――都市と地方をつなぎ直す 田中輝美
 1 東日本大震災が変えたつながり
 2 つながり続ける仕組み
 3 「上下」から「水平」のつながりへ
 4 「関係人口」と「風の人」
 5 新たな競争

第12章 共同規制――ルールは誰が作るのか 生貝直人
 1 情報社会のルール形成主体
 2 事業者に対する規制
 3 媒介者を通じた個人の規制
 4 国際的なルール形成の可能性
 5 自由と安全の両立のために

第13章 システム――システムで新たなつながりを作る 五十嵐悠紀
 1 つながりすぎたソーシャルメディア社会
 2 つながらない設計による解決
 3 ノイズが交ざる設計による解決
 4 フィルターバブルによるセレンディピティーの減少
 5 人や機械による編集の課題
 6 情報リテラシー教育の必要性

第14章 教育――「発信者」としての大学生はどうあるべきか 一戸信哉
 1 大学生と「炎上」
 2 「キャンパス」という聖域は崩れた
 3 複数アカウントで「キャラ」を使い分ける
 4 就職活動とソーシャルメディア
 5 トラブル対策とソーシャルメディアガイドライン
 6 「学生発」ウェブメディアの可能性

第15章 人――「別の顔」を制度化する 山口 浩
 1 「つながり」のリスクとジレンマ
 2 「分人」による有限責任制
 3 分人制度の実装
 4 事業者の責任
 5 分人制度が目指すもの

あとがき 一戸信哉

[付記]
第4章「ニュース」の著者・伊藤儀雄は、2刷(2020年9月)の際に姓を三日月に変更した。
[三日月儀雄・記]

版元から一言

2015年の刊行以来、5刷を重ねた好評の『ソーシャルメディア論』の改訂版。

フェイクニュース、購入・視聴履歴や位置情報といったビッグデータ、AI、IoT、クラウドファンディング――ソーシャルメディアは人と情報のつながりを変え、社会を大きく変えようとしている。

しかし、学校や企業でソーシャルメディアを体系的に学ぶ機会は少ない。本書は、ソーシャルメディアの歴史や裏側を動かす技術、関連する法律をわかりやすく解説し、ソーシャルメディアの仕組みを理解できる教科書である。すべてをつなげるソーシャルメディアをどのように使いこなすのか、人や社会とのつながりを再設計する新たなメディア・リテラシー獲得のための視点を提示する。

改訂に際しては、特にアメリカ大統領選挙で明らかになったフェイクニュースがもたらす危険性について各章をアップデートして、理解が進むように工夫した。「権利」「メディア」を「コンテンツ」「地域」に変更し、二次創作や関係人口といったトピックを組み込んだ。

著者プロフィール

藤代 裕之  (フジシロ ヒロユキ)  (編著

1973年、徳島県生まれ。ジャーナリスト、法政大学社会学部准教授。専攻はソーシャルメディア論、ジャーナリズム論。著書に『ネットメディア覇権戦争――偽ニュースはなぜ生まれたか』(光文社)、『発信力の鍛え方――ソーシャルメディア活用術』(PHP研究所)、共編著に『地域ではたらく「風の人」という新しい選択』(ハーベスト出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。