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文化・階級・卓越化 トニー・ベネット(著) - 青弓社
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文化・階級・卓越化 (ブンカカイキュウタクエツカ)
原書: Culture, Class, Distinction

社会科学
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発行:青弓社
A5判
縦216mm 横151mm 厚さ31mm
重さ 807g
560ページ
上製
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-7872-3425-4   COPY
ISBN 13
9784787234254   COPY
ISBN 10h
4-7872-3425-0   COPY
ISBN 10
4787234250   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年10月
書店発売日
登録日
2017年8月9日
最終更新日
2023年8月3日
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重版情報

3刷 出来予定日: 2023-08-02
2刷 出来予定日: 2019-05-31
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ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』の問題設定・理論・方法を批判的に継承し、質問紙調査とインタビューを組み合わせた社会調査によって、2000年代以降のイギリス社会の分析に応用した一冊。高額な専門書ですがご好評いただき、おかげさまで増刷です。

紹介

「社会学の古典」であるピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題設定・理論・方法を批判的に継承し、量的調査と質的調査を組み合わせて、趣味や嗜好などに関わる文化が社会で資本としてどのように機能しているのかを明らかにする。

目次

謝辞

序論

第1部 分析の位置づけ

第1章 『ディスタンクシオン』以後の文化
 1 序
 2 ブルデューの三つの公理
 3 フランス社会学でのブルデューをめぐる論争
 4 教育と社会階層の社会学におけるブルデュー
 5 文化社会学でのブルデュー
 6 文化研究とメディア研究におけるブルデュー
 7 結論

第2章 文化資本の調査に向けて――理論と方法に関するいくつかの問い
 1 序
 2 ハビトゥスと実践の分散
 3 文化資本の分解
 4 界の理論と社会的なものの関係論的組織化
 5 方法論序説
 6 結論

第2部 嗜好・実践・個人のマッピング

第3章 イギリスの文化的趣味と関与のマッピング
 1 序
 2 多重対応分析の使用
 3 ライフスタイル空間――二〇〇三年イギリスの文化マップ
 4 社会集団とライフスタイル空間
 5 イギリスの階級構造
 6 結論

第4章 文化マップのなかの諸個人
 1 序
 2 ライフスタイルの空間での諸個人
 3 嗜好についての発言における俗物性と多様性
 4 結論

第3部 文化界と文化資本の構成

第5章 音楽界の緊張関係
 1 序
 2 競争的な文化の界としての音楽
 3 音楽の嗜好の輪郭
 4 音楽の嗜好の強さ
 5 音楽と行動
 6 結論

第6章 人気と稀有と――読むことの界に関する探究
 1 序
 2 読むことの機能
 3 本の文化
 4 新聞と雑誌――日常的に読むことの利用
 5 結論

第7章 視覚芸術の社会学的カンバス
 1 序
 2 絵画を対照化すること
 3 視覚芸術を消費すること
 4 視覚芸術を鑑賞すること
 5 結論

第8章 卓越化の対照的なダイナミクス――メディア領域
 1 序
 2 テレビと映画での階級間の相違
 3 テレビと卓越化の新しい実践
 4 映画と「美学」と「リアルなもの」という差異化の力
 5 結論

第9章 文化資本と身体
 1 序
 2 身体化された文化資本という概念
 3 スポーツと身体的運動
 4 身体の装飾とケア
 5 食事と料理
 6 結論

第3部の要約

第4部 卓越化の社会的次元

第10章 中産階級の文化形成
 1 序
 2 中産階級をめぐる議論
 3 イギリスの中産階級
 4 オムニボア性の解明
 5 中産階級のアイデンティティ形成
 6 結論

第11章 文化と労働者階級
 1 序
 2 文化の考慮
 3 イギリスの労働者階級の現在
 4 距離化
 5 卓越化のローカルなゲーム――労働者階級内の分断
 6 階級の敵意?
 7 結論

第12章 ジェンダーと文化資本
 1 序
 2 ジェンダーと世帯関係
 3 諸文化界と諸個人のジェンダー化
 4 せめぎ合うジェンダー・アイデンティティ
 5 結論

第13章 ネイション、エスニシティ、グローバル化
 1 序
 2 ホームとアウェー
 3 イギリス・アメリカ・ヨーロッパの文化スケープ
 4 結論

結論

方法論補遺
 補遺1:フォーカスグループ
 補遺2:質問紙調査とその分析
 補遺3:世帯インタビュー
 補遺4:エリートインタビュー

登場人物

参考文献

訳者解説 磯 直樹/相澤真一

人名索引

事項索引

版元から一言

「社会学の古典」であるピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』。1979年に刊行された原書の問題設定・理論・方法を批判的に継承し、質問紙調査とインタビューを組み合わせた社会調査によって、2000年代以降のイギリス社会の分析に応用したのが本書である。

文化的な嗜好・趣味――音楽・読書・視覚芸術・テレビ・スポーツなど――は、それを選択した人々の行動・実践にどのように影響しているのか。嗜好・趣味と、階級やジェンダー、エスニシティ、教育、年齢などとの関係性を、調査結果から立体的に照射する。

そして、ハイカルチャーも大衆文化も区別なく摂取する文化的雑種性をめぐる議論を踏まえて、文化が資本・資産として社会のなかで機能することを丁寧に描き出す。

「格差」「分断」が叫ばれる日本社会の実情を、量的調査・質的調査の両者を通じて、実証的に分析するための道具立てとしても有用な一冊。

著者プロフィール

トニー・ベネット  (トニー ベネット)  (

ウェスタンシドニー大学文化研究センター教授とメルボルン大学人文学部プロフェッショナル・フェローを兼任。翻訳書に『フォルマリズムとマルクシズム』(未来社)、共編書に『新キーワード辞典』(ミネルヴァ書房)。そのほかの著書にThe Birth of the Museum: History, Theory, Politics (Routledge, 1995)、共著にAccounting for Tastes: Australian Everyday Cultures (Cambridge University Press, 1999)、Making Culture, Changing Society (Routledge, 2013)など。

マイク・サヴィジ  (マイク サヴィジ)  (

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの社会学部教授と国際不平等研究センターの共同所長を兼任。著書にClass Analysis and Social Transformation(Open University, 2000)、Identities and Social Change in Britain since 1940: The Politics of Method (Oxford University Press, 2010)、共著にSocial class in the 21st century(Penguin Books, 2016)、共編著にRoutledge International Handbook of the Sociology of Art and Culture(Routledge, 2015)など。

エリザベス・シルヴァ  (エリザベス シルヴァ)  (

オープン大学教授。共編著にCultural Trends: Culture, Taste and Social Divisions in Contemporary Britain(Routledge, 2006)、Cultural analysis and Bourdieu’s legacy : settling accounts and developing alternatives(Routldege, 2010)、Objects and Materials: A Routledge Companion(Routledge, 2013)など。

アラン・ワード  (アラン ワード)  (

マンチェスター大学社会学部教授。著書にThe Practice of Eating(Polity, 2016)、Consumption: A Sociological Analysis(Palgrave Macmillan, 2017)など。

モデスト・ガヨ=カル  (モデスト ガヨ カル)  (

ディエゴ・ポルタレス大学教授。本書『文化・階級・卓越化』の共著者たちとの共著が多数あるほか、スペイン語での著作も多い。

デイヴィッド・ライト  (デイヴィッド ライト)  (

ウォーリック大学准教授。著書にUnderstanding Cultural Taste: Sensation, Skill and Sensibility(Palgrave Macmillan, 2015)など。

磯 直樹  (イソ ナオキ)  (

1979年、群馬県生まれ。日本学術振興会特別研究員、CESSP-Paris客員研究員。専攻は社会学史、社会調査。共著に『危機に対峙する思考』(梓出版社)、『自己反省と再帰性の社会学』(東信堂)など。

香川 めい  (カガワ メイ)  (

1976年、香川県生まれ。東京大学社会科学研究所特任助教。専攻は教育社会学、学校から職業への移行。共著に『大卒就職の社会学』(東京大学出版会)、『〈高卒当然社会〉の戦後史』(新曜社)、近刊共編著にHigh School for All in East Asia(Routledge)など。

森田 次朗  (モリタ ジロウ)  (

1981年、京都府生まれ。中京大学現代社会学部講師。専攻は教育社会学、福祉社会学。論文に「不登校問題をめぐる排除/包摂の重層性」(「福祉社会学研究」第14号)、「オルタナティブ・スクールにおける「自由」と「選択」」(「ソシオロジ」第58巻第2号)、共訳書にフランソワ・デュベ『経験の社会学』(新泉社)など。

知念 渉  (チネン アユム)  (

1985年、沖縄県生まれ。神田外語大学外国語学部講師。専攻は教育社会学、家族社会学。論文に「〈ヤンチャな子ら〉の学校経験」(「教育社会学研究」第91集)、「「貧困家族であること」のリアリティ」(「家族社会学研究」第26巻第2号)、「〈インキャラ〉とは何か」(「教育社会学研究」第100集)など。

相澤 真一  (アイザワ シンイチ)  (

1979年、長崎県生まれ。中京大学現代社会学部准教授。専攻は教育社会学、社会調査、比較歴史社会学。共著に『子どもと貧困の戦後史』(青弓社)、『〈高卒当然社会〉の戦後史』(新曜社)、近刊共編著にHigh School for All in East Asia(Routledge)など。

上記内容は本書刊行時のものです。