版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
a:9:{s:12:"shoshi_title";s:31:"破壊のあとの都市空間 ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-7872-3412-4";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:353:"フランス革命、世界大戦後のヨーロッパとヒロシマ・ナガサキ、関東大震災、9・11と3・11……。加害と被害、騒乱と破壊、壊滅と再生の現場としての都市空間は、「あの日のあと」=ポスト・カタストロフィーに何を残したのかを問い直す10人の論考と聞き書き。";s:6:"author";s:51:"神奈川大学人文学研究所(編集)…他1名";s:10:"publishers";s:9:"青弓社";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:9:"青弓社";s:12:"release_date";i:1489762800;}

神奈川大学人文学研究叢書39

破壊のあとの都市空間 ポスト・カタストロフィーの記憶

社会一般 ラノベ

神奈川大学人文学研究所(編), 熊谷 謙介(編著 | 編著)
発行:青弓社

A5判   370頁  上製
価格 3,400円+税

ISBN 978-4-7872-3412-4   C0036
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年3月
書店発売日 2017年3月18日
登録日 2016年12月20日

このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

フランス革命、世界大戦後のヨーロッパとヒロシマ・ナガサキ、関東大震災、9・11と3・11……。加害と被害、騒乱と破壊、壊滅と再生の現場としての都市空間は、「あの日のあと」=ポスト・カタストロフィーに何を残したのかを問い直す10人の論考と聞き書き。

目次

はじめに 熊谷謙介

序章 ポスト・カタストロフィーの都市とは何か――パリ、ニューヨーク、ヒロシマ、ナガサキ 熊谷謙介
 1 意味が重層する場――パリ、共和国広場
 2 「不在の反映」――ニューヨーク、グラウンド・ゼロ
 3 モニュメント、メモリアル、遺構、墓――ヒロシマ、平和記念公園
 4 現在進行形の廃墟――ナガサキ、旧浦上天主堂

第1章 禁域の効能――欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長 深沢 徹
 1 はじまり(傍点4字)としての遷都――『平家物語』の場合
 2 移動する都市の中心軸――『池亭記』の場合
 3 空洞化する平安内裏――『新猿楽記』の場合
 4 禁域としての私秘空間――『方丈記』の場合

第2章 瞬間と持続、暴力と審美化の間で――リスボン大震災からフランス革命に至る時期の廃墟イメージ 小澤京子
 1 崩落の光景
 2 永続と瞬間――廃墟をめぐる二つの時間性
 3 瞬間性と仮設性

第3章 「古きパリ」の誕生――フランス革命後のもう一つの都市再生 泉 美知子
 1 革命期のパリの破壊
 2 景観への新たな眼差し
 3 「古きパリ」の誕生へ

第4章 カタストロフィーを生き抜く――『風と共に去りぬ』スカーレットとアトランタ 山口ヨシ子
 1 スカーレットはアトランタと同い年
 2 鉄道から生まれ、鉄道とともに発達した町
 3 アトランタ陥落
 4 「フェニックス・シティ」とその人種問題
 5 『クランズマン』『国の創生』から『風と共に去りぬ』へ

第5章 パリは燃えているか?――パリ・コミューンの廃墟をめぐって 熊谷謙介
 1 火災とイコノクラスム
 2 「語られる」廃墟――文学者たちのコミューン
 3 「撮られる」廃墟、「売られる」廃墟
 4 都市の再生?――チュイルリー宮殿とサクレ・クール寺院

第6章 グロテスク・フォトモンタージュ・ニュービジョン――第一次世界大戦後ベルリンの視覚文化に見る都市と身体 小松原由理
 1 スペクタクルとしての第一次世界大戦
 2 都市情報紙からリトファス柱へ――ベルリン一九二〇年代視覚文化層を形成する十九世紀的土壌
 3 グロテスクという手法――ジョージ・グロスとオットー・ディックス
 4 フォトモンタージュという手法――都市と身体の部分化と再編成
 5 ニュービジョンという手法――都市の身体に内蔵されたカメラ・アイ
 6 再び消えゆく都市と人間の身体

第7章 〈関東大震災〉の記号学――秋田雨雀「骸骨の舞跳」をめぐって 日高昭二
 1 あなたも然んなことを信じてゐるんですか
 2 この顔を見て呉れ給へ
 3 何も知らされてゐない。また何も知ろうと思つてゐない
 4 骸骨よ、跳り出せ!

第8章 二十世紀ローマの二つのカタストロフィー(?)――モラヴィアが見たファシズムの崩壊とアントニオーニが見た「奇跡の経済成長」 鳥越輝昭
 1 Il conformistaと「正常さ」の問題
 2 『情事』と「奇跡の経済成長」

第9章 〈廃品(ルビ:ジャンク)〉からの創造――S・ロディアのワッツ・タワーとブラック・ロスアンジェルス 土屋和代
 1 サバト(あるいはサミュエル、サム、サイモン)・ロディアの生涯
 2 ワッツ・タワーを救え!――愛国者のアートとして
 3 舞台としてのワッツ
 4 ワッツ蜂起後――〈廃品(ルビ:ジャンク)〉からの創造

第10章 カタストロフィーを超えて立つ武術家の表象――天安門事件後の徐克(ルビ:ツイ・ハーク)と映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ 村井寛志
 1 天安門事件と徐克
 2 地域的英雄(ルビ:ローカル・ヒーロー)と国民的英雄(ルビ:ナショナル・ヒーロー)の間――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』
 3 去りゆく者たちへの愛惜――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱』
 4 国家の中枢へ――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地争覇』

第11章 三・一一後の記録・物語――小森はるか+瀬尾夏美インタビュー 聞き手:熊谷謙介

版元から一言

フランス革命後のパリ、南北戦争後のアトランタ、第1次世界大戦後のベルリン、第2次世界大戦後のローマ、関東大震災後の東京、天安門事件後の香港、ワッツ暴動後のロサンゼルス、ヒロシマ・ナガサキの原爆体験、そして3・11東日本大震災による壊滅的な被害……。

革命と内戦、蜂起と襲撃、国家間の戦争と自然の荒ぶる力にのぞんで、加害と被害、騒乱と破壊、壊滅と再生の現場としての都市空間は、「あの日のあと」=ポスト・カタストロフィーに何を残したのかを、10人の論考とアーティストたちへのインタビューを通して描き出す。

災害がたえず起こり、分断が世界中に亀裂を走らせるいま、破壊の「あと」を具体的な都市表象から考察し、「都市を生きること」を問う新しい都市論。

著者プロフィール

神奈川大学人文学研究所(カナガワダイガクジンブンガクケンキュウショ)

   

熊谷 謙介(クマガイ ケンスケ)

神奈川大学外国語学部准教授。専攻はフランス文学・文化、表象文化論。著書にLa Fête selon Mallarmé. République, catholicisme et simulacre(L'Harmattan)、共著に『〈68年〉の性』『〈悪女〉と〈良女〉の身体表象』(ともに青弓社)、共訳書に『古典BL小説集』(平凡社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。