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ソーシャルメディア論 藤代 裕之(編著) - 青弓社
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ソーシャルメディア論 (ソーシャルメディアロン) つながりを再設計する (ツナガリヲサイセッケイスル)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 330g
260ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7872-3391-2   COPY
ISBN 13
9784787233912   COPY
ISBN 10h
4-7872-3391-2   COPY
ISBN 10
4787233912   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2015年10月
書店発売日
登録日
2015年6月22日
最終更新日
2019年7月18日
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重版情報

4刷 出来予定日: 2017-04-03
3刷 出来予定日: 2016-08-31
2刷 出来予定日: 2016-04-15
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ソーシャルメディアを使いこなし、よりよい社会をつくっていくための、ありそうでなかった「ソーシャルメディア論」の教科書である本書は、大学の授業などでも活用されて、おかげさまで4刷出来です。未読の方はぜひ!

紹介

「ネットは恐ろしい」で終わらせず、無責任な未来像を描くのでもなく、ソーシャルメディアを使いこなし、よりよい社会をつくっていくための15章。歴史や現状の課題、今後の展開をわかりやすく解説する、ありそうでなかった「ソーシャルメディア論」の教科書。

目次

はじめに――すべてがつながっていく 藤代裕之

第1部 歴史を知る

第1章 歴史――ソーシャルメディア社会の誕生 藤代裕之
 1 ソーシャルメディアの歴史
 2 つながりと分断
 3 報道とソーシャルメディア
 4 ミドルメディアによるマスメディアとの接合
 5 公と私が入り交じる空間

第2章 技術――技術的に可能なオープンプライバシー社会とその功罪 木村昭悟
 1 技術的に可能なバッドシナリオ「オープンプライバシー社会」
 2 「つなげる」技術の仕組みと現状
 3 いまそこにあるオープンプライバシー問題
 4 「つなげる」技術がもたらす恩恵とのバランス

第3章 法――ソーシャルメディア時代の制度はどうあるべきか 一戸信哉
 1 インターネット関連の法整備
 2 インターネット上の権利侵害と表現の自由
 3 繰り返される著作権法改正
 4 「媒介者」の責任――プロバイダ責任制限法
 5 インターネット犯罪への対応
 6 プライバシーとソーシャルメディア

第2部 現在を知る

第4章 ニュースメディア――「ネットニュース」は公共性を保てるか 伊藤儀雄
 1 日本のインターネットにおけるニュースの担い手
 2 ニュースを取り巻く3つの「変容」
 3 不正確な情報が流通する要因
 4 「悪貨」が「良貨」を駆逐する
 5 「ネットニュース」と「Yahoo!ニュース」
 6 「公共性」を続けられるか

第5章 広告――「ルール間の摩擦」が生む問題 山口 浩
 1 ネットが広告ビジネスを変えた
 2 「マス」と「パーソナル」が融合する
 3 ルール間の摩擦
 4 規制の限界
 5 広告主の役割

第6章 政治――すれ違う政治と有権者、理想なきインターネット選挙の解禁 西田亮介
 1 日本のネット選挙解禁とその経緯
 2 ソーシャルメディア時代の政治と選挙制度の設計についての覚書

第7章 キャンペーン――ソーシャルメディア社会の透明な動員 工藤郁子
 1 個人を動かすキャンペーン
 2 社会を動かすキャンペーン
 3 個人が動かすキャンペーン
 4 個人が動かされるキャンペーン
 5 社会が動かされるキャンペーン
 6 解決・提案に向けて

第8章 都市――都市の自由を我々が維持するために 小笠原 伸
 1 自由な交流が都市を作る
 2 ネット時代の都市での「つながり」と「アジール」、都市の自由さと制約
 3 新しいつながりを得るための寛容さの意味と、都市の隙間の発見
 4 都市がIT、インターネットと関わり創出する新しい場づくり

第9章 権利――つながりが生み出す侵害の連鎖 新志有裕
 1 「名無し」から「個」の時代へ
 2 つながりが加速させる「創造性」のサイクル
 3 つながることで、気軽に権利侵害してしまう
 4 つながりが「私刑」を加速させる可能性
 5 「負の連鎖」を防ぐための仕組み
 6 個人の意識かどう変わるか

第10章 モノ――「あらゆるモノがつながる社会」のメリットとデメリット 小林啓倫
 1 ネットにつながるモノの急増
 2 IoTの歴史
 3 つながるモノが生み出す価値
 4 「あらゆるモノがつながる」社会の姿
 5 ディストピアを回避するために

第3部 未来を考える

第11章 メディア――都市と地方をつなぎ直す 藤代裕之
 1 加速する東京視点
 2 「ソーシャル鎖国」でつながりを制限する
 3 つながる人数を限定する
 4 価値はコミュニティーにあり
 5 兼業メディアの可能性と課題

第12章 共同規制――ルールは誰が作るのか 生貝直人
 1 情報社会のルール形成主体
 2 事業者に対する規制
 3 媒介者を通じた個人の規制
 4 国際的なルール形成の可能性
 5 自由と安全の両立のために

第13章 システム――システムで新たなつながりを作る 五十嵐悠紀
 1 つながりすぎたソーシャルメディア社会
 2 つながらない設計による解決
 3 ノイズが交ざる設計による解決
 4 フィルターバブルによるセレンディピティーの減少
 5 人や機械による編集の課題
 6 情報リテラシー教育の必要性

第14章 教育――「発信者」としての大学生はどうあるべきか 一戸信哉
 1 「キャンパス」という聖域は崩れた
 2 複数アカウントで「キャラ」を使い分ける
 3 就職活動とソーシャルメディア
 4 トラブル対策とソーシャルメディアガイドライン
 5 「学生発」ウェブメディアの可能性

第15章 人――「別の顔」を制度化する 山口 浩
 1 「つながり」のリスクとジレンマ
 2 「分人」による有限責任制
 3 分人制度の実装
 4 事業者の責任
 5 分人制度が目指すもの

あとがき 一戸信哉

版元から一言

ありそうでなかった「ソーシャルメディア論」の教科書。「ネットは恐ろしい」で終わらせず、無責任な未来像を描くのでもなく、ソーシャルメディアを使いこなし、よりよい社会をつくっていくための15章。

ソーシャルメディアの登場によって個人の発信が容易になり、新たなつながりが生み出され、利便性が向上した。その一方で、誹謗中傷や炎上といったトラブルも後を絶たない。さらに、ソーシャルメディアの投稿とビッグデータが組み合わさることで、個人のプライバシーが暴かれ、人々による新たな監視社会が生み出されている。
本書は、日常的に利用しながらもあまり知られていないソーシャルメディアの成り立ちや裏側を動かす技術、関連する法律、社会的な課題をわかりやすく丁寧に解説することで理解を深め、人や社会とのつながりを再設計するための視点を提示し、「誰もが発信者になる」という新たなメディア環境を生きる力、すなわち現代的なメディア・リテラシーのあり方を提示する。
「ネットは恐ろしい」で終わらせず、無責任な未来像を描くのでもなく、ソーシャルメディアを使いこなし、自由で民主的な社会を構築するためにはどうすればいいのか。メディア、ジャーナリズム、政策、経営、コンピューターサイエンスといった幅広い分野の研究者と、ウェブニュースの編集者など第一線で活躍するメンバーによる情報ネットワーク法学会の研究会「ソーシャルメディア社会における情報流通と制度設計」の2年間に及ぶ討議をまとめた。
企業や大学で増えつつあるソーシャルメディアの研修や講義で活用できるように、平明な文章と読み進めやすい構成を柱に、基本文献案内なども充実させたソーシャルメディア論入門。

著者プロフィール

藤代 裕之  (フジシロ ヒロユキ)  (編著

1973年、徳島県生まれ。ジャーナリスト、法政大学社会学部准教授。専攻はソーシャルメディア論、ジャーナリズム論。著書に『発信力の鍛え方』(PHP研究所)、共編著に『地域ではたらく「風の人」という新しい選択』(ハーベスト出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。