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国境を越える 樋口 直人(著) - 青弓社
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国境を越える 滞日ムスリム移民の社会学

発行:青弓社
四六判
282ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7872-3278-6
Cコード
C0036
一般 単行本 社会

出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2007年10月
書店発売日
登録日
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重版情報

4刷 出来予定日: 2017-04-03
3刷 出来予定日: 2015-04-15
ご好評をいただき、おかげさまで4刷を刊行することができました。ありがとうございます! 滞日ムスリム移民の活力ある実態・現実をフィールドワークで描き出す本書。排外主義的な思想が広がるいまこそ、ぜひご一読ください。

紹介

外国人労働者たちは日本に来て、滞在し、ある者は定住してある者は帰国するなかでどのような経験をしているのか。滞日ムスリム移民の活力ある実態・現実を、来日から滞日中の生活実態、帰国後の変化までを射程に収めて明らかにしたフィールドワークの成果。

目次

序 章 滞日ムスリム移民の軌跡をめぐる問い 樋口直人
 1 かつて「外国人労働者」という問題があった
 2 滞日ムスリム移民の二十年をめぐる問い
 3 等身大の世界からトランスナショナルな現実を考える

第1部 移住と定住の分岐点

第1章 親族集団から個人へ──現代の遊牧民・トルコ系シャーサバンの日本出稼ぎ 稲葉奈々子
 1 親族ネットワークと個人
 2 シャーサバンの歴史
 3 シャーサバンたちの日本への出稼ぎ
 4 国境を越えたシャーサバン・ネットワーク
 5 帰国
 6 国境を越える個人と一貫性のないハビトゥス
 7 イランのモダニティ──自由になった個人の悩み

第2章 創り出される労働市場──交錯する求職ネットワーク 丹野清人
 1 職長ネットにおける移動のメカニズム
 2 職長ネットを超える移動──建設ネットとエスニックネット
 3 ネットワークへの包摂と離脱
 4 ムスリム労働者の移動と固定化する生活水準──結語に代えて

第3章 「ガテン」系への道──労働への適応、消費への誘惑 樋口直人
 1 出稼ぎブーム後の就労と生活──適応をめぐる問い
 2 構造的制約のなかでの創造的適応
 3 「ガテン」系への道──二つの生き抜き戦略
 4 「ガテン」系の余暇活動──職場への適応、消費での罠
 5 労働への適応が生み出す「ガテン」系文化の罠

第2部 移民コミュニティと越境するネットワーク

第4章 越境する食文化──滞日ムスリムのビジネスとハラール食品産業 樋口直人
 1 底辺からのし上がる──滞日ムスリムのビジネスをめぐる状況
 2 ビジネスマンとしての滞日パキスタン人
 3 ハラール食品産業の形成
 4 成熟・衰退市場での生き残り
 5 異郷で得られる故郷の味──次のステージはあるのか

第5章 トランスナショナルな企業家たち──パキスタン人の中古車輸出業 福田友子
 1 トランスナショナルなビジネスへ──パキスタン人による中古車輸出業の歩み
 2 日本発世界へ──中古車輸出業者の業務内容
 3 トランスナショナルなネットワークの形成と活用
 4 トランスナショナルなネットワークの形成──結びに代えて

第6章 イスラーム・ネットワークの誕生──モスクの設立とイスラーム活動 岡井宏文
 1 異郷のなかのイスラーム──殻を打ち破るチカラ
 2 日本でのモスク設立──宗教的基盤の整備
 3 コミュニティ活動の現状──モスクで育まれるもの
 4 イスラミック・トラベラーズ──タブリーギー・ジャマーアトの活動
 5 コミュニティの行方──ムスリムコミュニティの第二ラウンド

第3部 ふたたび越境するという経験──故郷に帰ったムスリム移民

第7章 滞日経験のバランスシート──帰国の経緯とその後の状況 樋口直人
 1 ほとんどのムスリム移民は帰国した、ではその後どうなったのか
 2 滞日生活への終止符──帰国をめぐる意味世界
 3 帰国後にのし上がる?
 4 滞日経験のバランスシート

第8章 消費社会のスペクタクルとトランスナショナリズムの逆説──バングラデシュの移民家族と開発される欲望 樋口直人/稲葉奈々子
 1 トランスナショナリズム──グローバル資本主義の支配か能動的な移民文化の発露か
 2 シディキと主な登場人物
 3 ミドルクラスの文化とビデシュの力
 4 「創造的読み替え」とニュービジネス
 5 「浮浪者」と「旅行者」の創出
 6 消費社会のスペクタクルとトランスナショナリズムの逆説

あとがき

著者プロフィール

樋口 直人  (ヒグチ ナオト)  (

1969年、神奈川県生まれ。徳島大学総合科学部准教授。専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学。共著に『顔の見えない定住化』(名古屋大学出版会)、共編著に『社会運動の社会学』(有斐閣)、『社会運動という公共空間』(成文堂)など。

稲葉 奈々子  (イナバ ナナコ)  (

1968年、埼玉県生まれ。茨城大学人文学部准教授。専攻はフランス地域研究、移民研究。共著に『新・国際社会学』(名古屋大学出版会)、『フランスとその〈外部〉』(東京大学出版会)、『移民政策の国際比較』(明石書店)など。

丹野 清人  (タンノ キヨト)  (

1966年、茨城県生まれ。首都大学東京人文科学研究科准教授。専攻は移民研究、労働社会学。共著に『顔の見えない定住化』(名古屋大学出版会)、『国際化する日本社会』(東京大学出版会)、『国際化とアイデンティティ』(ミネルヴァ書房)など。

福田 友子  (フクダ トモコ)  (

1973年、千葉県生まれ。東京都立大学社会科学研究科博士課程。専攻は移民研究、国際社会学。論文に「国家による成員の選別過程」(「社会学論考」第23号)、「移民による宗教団体の形成」(「日本都市社会学会年報」第25号)など。

岡井 宏文  (オカイ ヒロフミ)  (

1980年、大阪府生まれ。早稲田大学人間科学研究科博士課程。専攻は移民研究。論文に「在日ムスリムの社会的ネットワークと適応」(早稲田大学人間科学研究科修士論文)。

上記内容は本書刊行時のものです。