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イギリス労働者スポーツ運動史 青沼 裕之(著) - 青弓社
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イギリス労働者スポーツ運動史 (イギリスロウドウシャスポーツウンドウシ) 一九二三―五八年 (センンキュウヒャクニジュウサンゴジュウハチネン)

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ18mm
重さ 380g
304ページ
並製
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-7872-2083-7   COPY
ISBN 13
9784787220837   COPY
ISBN 10h
4-7872-2083-7   COPY
ISBN 10
4787220837   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0020  
0:一般 0:単行本 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月27日
書店発売日
登録日
2019年3月13日
最終更新日
2020年6月15日
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紹介

1920年代から50年代にかけて、イギリスの労働者スポーツを支えて主張の実現を目指した組織の成立から解散までをたどる。そして、政治革命やプロパガンダと結び付いていたスポーツが、純粋に楽しむための権利として意識されるようになるプロセスを掘り起こす。

目次

序 章 研究の課題と視座
 1 研究の課題
 2 スティーブン・ジョーンズの研究方法論
 3 研究の視座と方法

第1章 イギリス労働者スポーツ連盟の結成と組織再編
 1 イギリス労働者スポーツ連盟の結成
 2 労働組合協議会合同諮問委員会によるイニシアティブ
 3 イギリス労働者スポーツ連盟の内部分裂
 4 組織再編のためのイギリス労働者スポーツ連盟第二回全国総会
 5 イギリス労働者スポーツ連盟第二回全国総会以降に提起された諸課題
 6 最後の総会となったイギリス労働者スポーツ連盟第三回全国総会
 7 イギリス労働者スポーツ連盟の組織建設の失敗

第2章 イギリス労働者スポーツ連盟と組織的日曜フットボール運動
 1 日曜競技会の普及とロンドン・カウンティ議会の対応
 2 ある日曜フットボール・リーグ設立秘話
 3 トッテナムでの組織的日曜スポーツ禁止決定撤回運動
 4 ロンドン労働者フットボール協議会の結成
 5 ロンドン議会による組織的日曜フットボールに対する攻撃
 6 ロンドン労働者フットボール協議会名誉書記コンドンによる公園・空き地委員会への要請
 7 公園・空き地委員会でのイギリス労働者スポーツ連盟代表団の陳述
 8 一九三三年三月十日の公園・空き地委員会での審議
 9 一九三三年四月四日のロンドン・カウンティ議会会議決定
 10 日曜リーグ・フットボール・キャンペーン委員会の結成
 11 ロンドン・カウンティ議会選挙でのロンドン労働党の勝利
 12 一九三四年七月十日のロンドン・カウンティ議会での禁止条例の撤廃
 13 ロンドン・カウンティ議会による以後の政策展開
 14 組織的日曜フットボール運動の歴史的意義

第3章 人民戦線運動とイギリス労働者スポーツ連盟の解散
 1 イギリス労働者スポーツ連盟の戦術転換と解散の目的
 2 イギリス労働者スポーツ連盟の戦術転換の根拠と将来の課題
 3 赤色スポーツ・インターナショナルと社会主義労働者スポーツ・インターナショナルとの交渉
 4 イギリス労働者スポーツ連盟の戦術転換を促した人民戦線戦術
 5 全国労働者スポーツ協会の組織改革
 6 クラリオン・サイクリング・クラブの先駆的役割とジェフリー・ジャクソンのイニシアティブ
 7 人民戦線運動としての労働者スポーツ運動

第4章 イギリス労働者スポーツ協会の分立と発展
 1 全国労働者スポーツ協会の設立経緯
 2 全国労働者スポーツ協会の規約案採択
 3 一九三〇年代前半の全国労働者スポーツ協会の組織構成と活動
 4 一九三五年春の全国労働者スポーツ協会の方針と争点
 5 一九三六年四月十八日の第六回年次総会――名称変更と会員資格の緩和
 6 一九三七年のイギリス労働者スポーツ協会の活動
 7 「ボトライト事件」とガン辞任問題
 8 大戦勃発によるイギリス労働者スポーツ協会への影響

第5章 第二次世界大戦下のイギリス労働者スポーツ協会と亡命社会主義労働者スポーツ・インターナショナル
 1 社会主義労働者スポーツ・インターナショナル準備委員会の設立
 2 国際チェスマッチと社会主義労働者スポーツ・インターナショナル準備委員会第二回会議
 3 オーストリア代表選出をめぐる問題
 4 青年問題に関する声明
 5 特別講座と社会主義労働者スポーツ・インターナショナル再建計画
 6 一九四五年十月十日の社会主義労働者スポーツ・インターナショナルパリ会議
 7 一九四六年の社会主義労働者スポーツ・インターナショナルワルシャワ総会へ向けて

第6章 イギリス労働者スポーツ協会の戦後再建、運動の前進から不本意な解散へ
 1 イギリス労働者スポーツ協会の戦後再建計画
 2 イギリス労働者スポーツ協会の組織建設と財政の推移
 3 イギリス労働者スポーツ協会の活動の発展
 4 イギリス労働者スポーツ協会の不本意な解散

第7章 国際労働者スポーツ委員会設立に向けてのイギリス労働者スポーツ協会の献身的活動
 1 社会主義労働者スポーツ・インターナショナル戦後再建に向けてのイギリス労働者スポーツ協会の活動
 2 「社会主義スポーツ・文化組織憲章」草案とイギリス労働者スポーツ協会

終 章 イギリス労働者スポーツ運動の歴史的制約と遺産
 1 運動の歴史的制約と誤り
 2 運動の成果と遺産

主要参考文献

あとがき

索引

版元から一言

スポーツの母国イギリスで、人々はどのようにスポーツを自らの権利として捉え、楽しむためのスポーツを獲得しようとしたのか。

1920年代から50年代にかけて、イギリスの労働者スポーツを支えて主張の実現を目指した組織の成立から解散までを貴重な史料からたどる。そして、政治革命や労働運動、プロパガンダと結び付いていたスポーツが、純粋に楽しむための権利として意識されるようになる紆余曲折のプロセスを掘り起こす。

組織の解散という結末から失敗だけを学ぶのではなく、イギリスの労働者スポーツ運動が現代に残した遺産を照らすスポーツ史の成果。国家や政治と密接な関係があるオリンピック開催を目前に控え、多様な人々を包摂する自発的なスポーツ活動の実現を考えるうえで示唆に富む一冊。

著者プロフィール

青沼 裕之  (アオヌマ ヒロユキ)  (

1958年、長野県生まれ。武蔵野美術大学教授。専攻はイギリススポーツ史。共著に『スポーツ・健康と現代社会』(武蔵野美術大学出版局)、『体育・スポーツの近現代――歴史からの問いかけ』(不昧堂出版)、『幻の東京オリンピックとその時代――戦時期のスポーツ・都市・身体』(青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。