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とってもやさしい業務カイゼン 木村 博(著) - 商業界
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とってもやさしい業務カイゼン (トッテモヤサシイギョウムカイゼン)

ビジネス
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発行:商業界
四六判
192ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-7855-0536-3   COPY
ISBN 13
9784785505363   COPY
ISBN 10h
4-7855-0536-2   COPY
ISBN 10
4785505362   COPY
出版者記号
7855   COPY
Cコード
C0063  
0:一般 0:単行本 63:商業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年6月
書店発売日
登録日
2018年5月21日
最終更新日
2018年7月3日
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紹介

聞こえはよいが、「カイゼン」の成功例はどのくらいあるのだろうか。
本書は、小売業やその他業種の実際の指導を通じ、著者がブラッシュアップした業務カイゼンのエッセンスをまとめたものである。帯の通り、カイゼンはやさしそうで、奥が深い。そして実に面白い取り組みだと著者は指摘する。

目次

はじめに

第1章 『対策を考えない、問題を考える』業務カイゼン
1.見える化するだけで業務カイゼンは始まる
 (1)作業指示の見える化
 (2)発注点の見える化
 (3)前出し作業の見える化
 (4)在庫のその後の見える化
 (5)帰る時刻の見える化
 (6)よい事実、よい問題とは
 (7)現場をその気で見るとよい事実、よい問題が見えてくる
2.よい事実、よい問題を見付けるための思考方法
 (1)問題の構造的理解が必要
 (2)対策を考えない、問題を考える
 (3)分析と要約
 (4)曖昧さを許さない
 (5)言葉をしっかり定義して丁寧に使う
 (6)モーションマインドを発揮
 (7)対策の精度を上げるために考える回数を多くする
 (8)対策発想してしまう背景
 チェーンストアのまねる文化が対策発想を助長
3.よい問題発見にはこれだけで十分、業務カイゼンの原理原則
 (1)分かりやすいムダ、分かりにくいムダ
 (2)前作業、本作業、後作業
 (3)カイゼン大原則ESSP(廃止、簡素化、標準化、計画化)
 (4)三つの手動作(片手動作、送り手動作、両手同時動作)

第2章 業務カイゼンマネジメント
4.カイゼンの対策の質を深める計画段階の検証
 (1)納得性の検証
 (2)十分さの検証
 (3)実現可能性の検証
5.重点問題を決めることで効果を最大化
 (1)気が付く順番とやる順番は違う
 (2)対策の優先順位を付ける
 (3)部門全体の効率に対して一番影響する作業を探す
 (4)作業割当ての実態把握で重点問題を見つける
6.やっぱり目標感って大事
 (1)日常業務での【いつまでにどのくらいを】の目標感が大切
 (2)カイゼン活動の目標は定量的に、かつ測定しやすく
 (3)一人ひとりが自分の目標とする
7.現場へ入り込むためのスタンス
 (1)現場を一番大事に思う
 (2)事前に業務の前提確認(マニュアル、情報システム、契約の確認)
 (3)現場で生情報を集める
8.現場のネガティブな発言はチャンス
 (1)「やったことあります」はやってない証拠
 (2)「そんなこと絶対無理です」は見たことがない事実が隠れている証拠
 (3)「分かりました、頑張ります」は成果が隠れている証拠
9.カイゼンサイクルをらせん階段状に回す
 (1)『そもそもの目的は何だったか』を常に確認する
 (2)対策を気付いた段階でその精度を確認する
 (3)実施前、実施後の変化は何かを確認する
 (4)途中の確認でこれから起きる問題を予測する
 (5)実施後の検証
 (6)よいことが起きたときこそ、その原因を調べる
 (7)現場の「意外と…」の言葉を探す
10.業務カイゼンの落としどころを決める
 (1)作業量変化のつかみ方
 (2)落としどころの方向は四つ
11.業務カイゼンを成功に導く現場管理者の行動スタイル
 (1)本気
 (2)繰り返す
 (3)心配性
12.業務カイゼンのスタートを切る
 (1)歩行をその気で見る
 (2)作業マップをつくる
 (3)作業場の写真、映像を撮る
 (4)曜日別人時のばらつきを把握する
 (5)作業割当の事実を把握する

第3章 失敗しない業務カイゼン
13.業務カイゼンでよく起きる失敗
●カイゼン案立案時の失敗
 (1)現場の言葉をうのみにする
 (2)分かった気になる
 (3)対策発想から抜け出せない
 (4)一回問題を明確にできると安心してしまう
 (5)曖昧さを許す
 (6)現象的理解をして自分は正しいと思い込んでいる
 (7)取り組みのスピード感がなくなる
 (8)できない理由を考える
 (9)既存システムを前提にし過ぎる
 (10)トップの言葉をおうむ返しで言う
 (11)自社の物流契約、情報システムを知らない
 (12)カイゼン案が部分最適になってしまう
 (13)複数の問題を一挙に考える
●カイゼン実施中の失敗
 (14)現場に説明しないまま、対策を実施してしまう
 (15)現象的まねをする
 (16)現場に丸投げをする
 (17)報告書を作ることが目的になってしまう
 (18)最初に決めたことに固執し過ぎ
 (19)成果を早くほしがる
 (20)手段が目的になってしまう
 (21)何でも自分でやってしまう
 (22)途中確認をしない
 (23)現場でよい事が起きると油断する
 (24)現場に変化が起きない
 (25)繰り返し言わない

付録
・プロジェクトで進める業務カイゼンマスタープランのモデル
・バックヤードカイゼンに使用するルール集
 ①5S
 ②作業の流れに関する原則
 ③バックヤードに関する原理・原則
 ④カートの運用に関する原理・原則
 ⑤品質維持に関する原理・原則
 ⑥バックヤードカイゼンスケジュール表
 ⑦バックヤード整理整頓維持のためのチェックリスト
・カイゼン用語の定義集

あとがき

前書きなど

業務カイゼン活動の支援は、プロジェクト遂行のパターンと現場管理者研修のパターンの二つからなります。プロジェクト遂行はモデル店舗で業務カイゼンをテスト実施、ノウハウ確立、全店展開を企業のプロジェクトメンバーと一緒に進めます。

一方、現場管理者研修は企業側で事務局を設定し、現場管理者である店長、売場責任者への集合研修を行ない、業務カイゼンの進め方を伝授、受講者からの実施報告、検証、修正を繰り返します。

プロジェクトメンバーとは1対1で、業務カイゼンの進め方を討議します。現場管理者研修では全ての研修に事務局が参加します。どちらも、コンサルタントとのコミュニケーションの回数が多く、いろいろな場面でコンサルタントの思考、対処を間近に見ることで、業務カイゼンのスキルが高まります。すると、クライアント企業の経営者から「プロジェクトメンバー、事務局が一番勉強になる」と言っていただきます。

この本には、プロジェクトメンバーと繰り返し討議したこと、研修事務局が繰り返し聞いたことを入れ込んでいます。1回理解して、分かったと思い込まないで下さい。
繰り返し、考えることで腕前は上がります。ぜひ、業務カイゼンのこつをつかみ、スキルを上げて下さい。

著者プロフィール

木村 博  (キムラ ヒロシ)  (

1983年日本能率協会コンサルティング入社。90年チーフコンサルタントを経て、2005年に独立。きむらマーケティング&マネジメント研究所を設立し、現在に至る。流通・サービス業における、企業理念・中期経営計画策定、マネジメントシステム構築、マーチャンダイジング革新、店舗オペレーション革新、ストアマーケティングなどを指導。次世代の売場づくり、買物行動分析、店長現場力アップ、チーフ改善スキルアップなどに取り組む。著書に『店長ドリル』『問題解決できる人のアタマの中身』(共に商業界刊)

上記内容は本書刊行時のものです。