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進化には生体膜が必要だった
膜がもたらした生物進化の奇跡
発行:裳華房
四六判
192ページ
定価
1,500円+税
- 書店発売日
- 2018年3月14日
- 登録日
- 2018年2月28日
- 最終更新日
- 2018年2月28日
紹介
地球上のすべての生物をつくっている「生体膜」は、バクテリアからカビ、昆虫、植物、私たちヒトを含めた動物に至るまで、どんな生物もほとんど同じ分子構造(脂質二重層)をしています。そして、エネルギーの生産や物質の輸送、細胞の形態形成、情報の伝達など重要なポイントには必ずと言ってよいほど生体膜が深く関わっています。生体膜が今とまったく違った分子構造だったとしたら、高度な知能をもった生物に進化することなく、単純な単細胞生物のままだったかもしれません。
前半では生体膜の構造と働きについて丁寧にわかりやすく解説し、後半では原核細胞から真核細胞、多細胞生物へと進化する道筋の仮説を新たな視点で紹介して、生物進化において生体膜の果たした役割の全体像をやさしく紐解きます。
目次
1.生物と膜:そもそも定義に含まれている
2.生物をつくる生体膜:みんな同じものを使っている
3.生体膜の構造:この構造がすべてを決めた
4.生物を動かすエネルギー:それには膜が必要だった
5.原核細胞の進化:革命前夜
6.真核生物の誕生:革命のはじまり
7.物流システムの獲得:革命の立役者
8.細胞小器官獲得の不思議:それは絶妙なタイミングだったのか?
9.多細胞生物の出現:真核細胞だけが許された進化
10.真核細胞誕生の確率:それは「奇跡」の可能性さえある
11.生命の起源との関係:「ワールド仮説」との関係
上記内容は本書刊行時のものです。