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岡倉天心 五浦から世界へ
茨城大学国際岡倉天心シンポジウム2016
- 書店発売日
- 2018年2月6日
- 登録日
- 2018年1月14日
- 最終更新日
- 2018年1月31日
紹介
東洋の美術を世界に知らしめた岡倉天心が晩年の10年間を過ごしたのは、都会から遠く離れた茨城の北端・五浦(いづら)であった。太平洋を臨む岸壁に六角堂を構えた天心は、五浦とボストンという真逆の環境を往復する生活の中で何を思い、『茶の本』を書いたのか。五浦での生活と思索は、天心に何をもたらしたのか。
2016年9月に行われた国際シンポジウムの記録を再構成し、書籍化。シンポジウム2日目に行われた、「天心遺跡」を訪問するツアー「北茨城市 五浦探訪」や「オペラ『白狐』ハイライト」などの記録も収載。附録として、2011年の東日本大震災で流出した六角堂の復元記録、天心の主要な遺品の解説をカラーで掲載。六角堂と『茶の本』から天心の思想をひもとき、「天心とは何者か?」に迫る。
目次
はじめに―「五浦から世界へ」(藤原貞朗)
【シンポジウム1日目】
1日目プログラム
主催者開会挨拶 (三村信男)/開会挨拶 (那波多目功一)
〔記念講演1〕岡倉天心と文化財(青柳正規)
〔記念講演2〕岡倉覚三とボストン美術館―東西の出会い (アン・ニシムラ・モース)
〔講演1〕スワーミー・ヴィヴェーカーナンダと岡倉天心―インドと日本の架け橋 (スワーミー・メーダサーナンダ)
〔講演2〕文化を演出する―イザベラ・スチュワート・ガードナーと北東部女性エリートから得た信頼 (ヴィクトリア・ウェストン)
〔講演3〕六角堂と『茶の本』の「はたらき」(小泉晋弥)
〔講演4〕『茶の本』とオペラ台本《白狐》 (清水恵美子)
〔パネルディスカッション〕天心の思想と現代的意義を探る―インド×ボストン×五浦×文化×芸術
閉会挨拶(影山俊男)/出席者略歴
【シンポジウム2日目】
2日目プログラム
シンポジウム2日目報告(清水恵美子)
講師略歴
シンポジウム後記/協賛企業一覧
〔附録1〕六角堂 再建の軌跡
〔附録2〕六角堂は茶の本からはじまる
〔附録3〕天心を理解する一〇の遺品―茨城大学五浦美術文化研究所所蔵品紹介
編者代表あとがき/索引
上記内容は本書刊行時のものです。