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満洲分村移民を拒否した村長 佐々木忠綱の生き方と信念 大日方悦夫(著/文) - 信濃毎日新聞社
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満洲分村移民を拒否した村長 佐々木忠綱の生き方と信念 (マンシュウブンソンイミンヲキョヒシタソンチョウササキタダツナノイキカタトシンネン)

歴史・地理
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四六判
214ページ
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-7840-7333-7   COPY
ISBN 13
9784784073337   COPY
ISBN 10h
4-7840-7333-7   COPY
ISBN 10
4784073337   COPY
出版者記号
7840   COPY
Cコード
C0321  
0:一般 3:全集・双書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年6月30日
最終更新日
2018年7月21日
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紹介

 戦前、「国策」として進められた中国東北部「満洲」への移民では、全国各地から32万余の移民者が海を渡った。終戦時の移住者27万人のうち約8万人は、二度と故国の土を踏むことはできなかった。長野県内でも、村や地域単位の「分村・分郷」移民によって全国最多の移民を送出したが、これを、自らの信念に基づいて拒否した村長がいた。下伊那郡大下条村(現・阿南町)の村長・佐々木忠綱。国策遂行を迫られた忠綱が下した決断は、もし進めていたら避けられなかった敗戦に伴う悲惨な犠牲から、多くの村民を救うことにつながった。
 忠綱の存在と決断は徐々に知られてきたが、「拒否」という行動は記録に残りにくく、何が忠綱をそうさせたのか、また、具体的にどう行動したのか、実態はあまり知られてこなかった。本書では、忠綱本人や家族、周辺の貴重な証言や、役場に残る会議記録など、限られた史料を積み重ねることで「拒否」の実態に迫る一方、忠綱を動かした「学び」への強いこだわりや、それを起点とする地域の礎づくりなど、生き方や信念浮かび上がらせる。

目次

第1章 忠綱の原点――教育と医療への思い
第2章 自由大学で学ぶ―生涯の基軸
第3章 満洲移民とは――推進の背景・経緯と長野県
第4章 忠綱が見た満洲移民
第5章 分村移民を拒む――村長2回目での決心
第6章 教育と医療への情熱
第7章 満洲国の崩壊と忠綱の戦後
佐々木忠綱 略年譜

著者プロフィール

大日方悦夫  (オビナタエツオ)  (著/文

1953(昭和28)年、長野県に生まれる。元長野県立高等学校長。現在、高校・専門学校で教える傍ら、地域の近現代史研究に従事。共著・論文は『幻ではなかった本土決戦』(高文研)『ソ満国境虎頭要塞』(青木書店)『戦争遺跡から学ぶ』(岩波新書)『長野県の歴史散歩』(山川出版社)『韓国と日本の交流の記憶』(白帝社)「長野軍政部に関する基礎研究」など。長野市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。