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あかるい時間に

文芸 ラノベ

丸田麻保子(著/文)
発行:ふらんす堂

B6判   106頁  並製
価格 1,800円+税

ISBN 978-4-7814-0993-1   C0092
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年8月
書店発売日 2017年9月14日
登録日 2017年8月10日

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紹介

◆第一詩集
こんなふうに、ひとりの詩人が、そして一冊の詩集が、ひとつの大事なことのために存在するという例は、最近では稀である。秀逸なアイディアで良質のユーモアをたたえて書かれている「餃子物語」や「一月」のような作品にも、この核心の変奏となっている側面があると私は考える。(栞より・福間健二)

夢の詩に挟まれたこの複雑な、説明が到底追いつけない既にしっかり立ち上がった作品世界に、これ以上わたしが無駄な言葉を付け加えるのも憚られるから、まずはその真価が恐ろしく発揮され始める2章の終わりまで、できれば止まらず、しかしじっくりと読んでもらいたい。(栞より・暁方ミセイ)



◆収録作品より
もう外も、すっかり暗くなったのだと、部屋のなかにいるのだと思っていた。見えないけれど耳で決めてこれは雨だと思う。乗りこんだ覚えのない船のなかにいつしか自分はいて、足下がおおきく揺れだすとは、そんな夜があるとはだれも教えてくれなかった。

いいえ、船ですらなかった。夜にもなっていなかった。雨も降っていなかった。まだあかるい時間に、部屋もからだも激しく揺さぶられていた。窓の外の景色がどんどん変わっていった。自分は夢のなかにいて、見慣れた風景に水がなだれこんできた。そう思っていたかったが、水はこんなにも現実だ。誰の顔も思い浮かべなかったが、空には星が瞬いていた。
「あかるい時間に」より

目次

1 その場所で
ドクダミ 8
川の淵に 10
その場所で 14
森のカラス 16
水を運ぶ 18
あかるい時間に 20

2 縦のままで
きょうだいは 26
餃子物語 32
一月 38
詩集を買いに 42
水難救助 44
みずうみ 46
時計 48
昇る 52
十月のバス 56
焼き魚 58
クレヨン 60

3 姉に
落ち葉 64
眠る 66
火事 70
かどをまがると 72
砂の家 76
迷子になる 80
『やさしい女』 82
箸 86

4 手のひらを空に向けて
川面から 92
庭 96
夢のなかの動物のように 100

著者プロフィール

丸田麻保子()

1969年、東京生まれ。
『あかるい時間に』が第一詩集。

上記内容は本書刊行時のものです。