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朴
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年6月
- 書店発売日
- 2017年6月21日
- 登録日
- 2017年6月5日
- 最終更新日
- 2017年7月5日
紹介
◆第一句集
朴の花遠き山へと雲流れ
気宇壮大で志の高い句である。「朴」一字という潔さもこの句集の特色をよく表わしていよう。朴は花のみならず、若葉、青葉、さらに落葉等、季節を問わず俳人の格好の句材となっている。一集を総括する題としてまことに相応しい。
(序より・村上喜代子)
◆自選十二句より
今はまだ花でありたる落椿
格別のことなき一日麦の秋
白波のくだけるたびに千鳥吐く
一月の山泰然と世に立ちぬ
春暁や昨日入居の家に音
三伏や首をかしげて観るピカソ
耕すや火の山吐きし石の数
福耳の淋しき人や桐の花
思ひ切り嘘が書きたく日記買ふ
喪服には喪服の歩幅白木槿
目次
序・村上喜代子
第一章 かなかな 平成四~十六年 11
第二章 麦の秋 平成十七~十八年 27
第三章 星月夜 平成十九~二十年 49
第四章 三 伏 平成二十一~二十二年 67
第五章 桐の花 平成二十三~二十四年 91
第六章 出 雲 平成二十五~二十六年 117
第七章 朴の花 平成二十七~二十八年 149
あとがき
前書きなど
◆第一句集
朴の花遠き山へと雲流れ
気宇壮大で志の高い句である。「朴」一字という潔さもこの句集の特色をよく表わしていよう。朴は花のみならず、若葉、青葉、さらに落葉等、季節を問わず俳人の格好の句材となっている。一集を総括する題としてまことに相応しい。
(序より・村上喜代子)
◆自選十二句より
今はまだ花でありたる落椿
格別のことなき一日麦の秋
白波のくだけるたびに千鳥吐く
一月の山泰然と世に立ちぬ
春暁や昨日入居の家に音
三伏や首をかしげて観るピカソ
耕すや火の山吐きし石の数
福耳の淋しき人や桐の花
思ひ切り嘘が書きたく日記買ふ
喪服には喪服の歩幅白木槿
上記内容は本書刊行時のものです。