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【電子書籍版】日本の漢字のプリンシプル 小池 清治(著) - ポット出版
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【電子書籍版】日本の漢字のプリンシプル (ニホンノカンジノプリンシプル) .book(ドットブック)版

語学・辞事典
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発行:ポット出版
電子書籍
価格 950円+税
ISBN
978-4-7808-5018-5   COPY
ISBN 13
9784780850185   COPY
ISBN 10h
4-7808-5018-5   COPY
ISBN 10
4780850185   COPY
出版者記号
7808   COPY
Cコード
C0081  
0:一般 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年6月
書店発売日
登録日
2010年6月18日
最終更新日
2011年12月12日
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紹介

2010年秋に告示予定の改定常用漢字表は、
方針が複数あるためグズグズである。

なぜ常用漢字表は一つの原則(=プリンシプル)をつらぬくことができないのか?
漢字と日本語の歴史を紐とけば、その理由が見えてくる。

中国では"キッチリ文字"だった漢字は、なぜ日本に来て"ユル文字"になったのか?
日本語は、不思議な"ユル文字"=漢字とともに、生き残っていけるのだろうか?

漢字のユルさがよくわかる練習問題&解答付。

目次

1 不思議なことに、「私 は 日本人 です。」が読めない!
─日本の漢字はユル文字、仮名はキッチリ文字
2 「日本橋」(にほんばし)と「日本橋」(にっぽんばし)
─日本の漢字は非自立的で、文脈の助けを受け、初めて文字として機能する
3 「ニホン」は誤読から生まれた!
─文字読みとことば読み
4 「鳥瞰図」は「トリアエズ」とは読まない!
─ことばを知らないと日本の文字・漢字は読めない
5 「大石良雄」は「おおいし よしお」ではなかった!
─日本人の名前は読めない。漢字は読みが難しく、広辞苑も間違える
6 漢字滅亡の危機を救ったものは何か?
─日本の漢字の恣意性はことばの恣意性の反映
7 中国における漢字1 その誕生と書体の変遷
─神様の文字から人間(知的エリート)の文字に、そして人民の文字へ
8 中国における漢字2 その成り立ち
─中国語(漢語)が漢字を生み出した。中国の漢字はキッチリ文字
9 中国における漢字3 その仕組み・使い方
─「六書」のこと
10 中国における漢字4 その組み立て
─「点画」と「部首」のこと
11 中国における漢字5 現在の中国の漢字
─簡体字の成立、中国語が表音文字(かな)を持たなかった理由
12 日本の漢字1 漢字の伝来
─『古事記』は漢字で書かれた漢字仮名交じり文。相手依存の書記体系
13 日本の漢字2 仮名の開発と漢字の変質
─日本語は仮名だけで十分か? 砂糖と塩になった男
14 日本の漢字3 漢字の現在と未来
─漢字が問題とされる時・改定常用漢字表

付記 改定常用漢字表について
─R軸とF軸、効率主義と人間主義

おわりに

プロフィール

版元から一言

現在、文化審議会国語分科会漢字小委員会で「常用漢字表」の改定が検討されています。
今回の改定で追加される漢字の候補には「丼」や「鹿」「梨」など、「今まで常用漢字じゃなかったの?」とビックリするような字も含まれています。
なぜ、普段当たり前のように使っているこれらの漢字は、これまで常用漢字に含まれていなかったのでしょうか?
他にも言われてみれば疑問だらけの常用漢字表ですが、毎日テキストエディタやメール、Twitterでたくさんの文字を打っている最中はほとんど意識をしたことがありません。
そもそも、なぜ今のタイミングで改定されるのでしょうか?
そして、その改訂にはどんな意味があるのでしょうか?

『日本の漢字のプリンシプル』は、そんな疑問に、漢字の成り立ちに遡って答える本です。
中国で生まれ、日本に渡ってきた漢字は、どのように「日本の文字」へと変化していったのか。

各節の末尾には歯ごたえのある練習問題(と解答)が付いていますので、楽しみながら読んでいただければと思います。
[編集担当・大田洋輔]

著者プロフィール

小池 清治  (コイケ セイジ)  (

1941年東京生まれ。宇都宮大学名誉教授。日本語史専攻。
著書に『『源氏物語』と『枕草子』─謎解き平安ミステリー』(PHP新書、2008年)、
『日本語は悪魔の言語か? ─ことばに関する十の話』(角川oneテーマ21、2003年)、
『現代日本語探究法』(朝倉書店、2001年)、
『現代日本語文法入門』(ちくま学芸文庫、1997年)、『基礎古典文法』(朝倉書店、1994年)、
『日本語はどんな言語か』(ちくま新書、1994年)、
『日本語はいかにつくられたか?』(ちくまライブラリー、1989年)、
『大学生のための日本文法』(有精堂出版、1987年)ほか、共著多数。

上記内容は本書刊行時のものです。