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ポール・ド・マンの戦争
原書: LA GUERRE DE PAUL DE MAN
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年5月
- 書店発売日
- 2018年5月23日
- 登録日
- 2018年3月14日
- 最終更新日
- 2018年5月25日
紹介
知の巨人ポール・ド・マンは何と戦っていたのか……。
親ナチ的だと批判された「ド・マン事件」に迫る!
ド・マンの死から4年後の1987年8月、
欧米を中心とする世界の言論界・思想界に
一種狂乱的な騒動が持ち上がる。
若き日のド・マンがベルギーの大手日刊紙『ル・ソワール』に
寄せた文章「現代文学におけるユダヤ人」
(1941年3月4日掲載) が発見され、
その内容が親ナチ的として厳しく非難・糾弾されたのだ。
批判派と擁護派の大掛かりな論争を引き起こすが、
束の間の乱痴気騒ぎのようなこの出来事は何故生じたのか。
「ド・マン事件」とはいった何だったのか。
ベルギー時代のド・マンが執筆した
フランス語の幾篇かの新聞記事を精査しながら、
この事件の根底に潜む問題を明らかにするとともに、
ジャーナリスト時代のド・マンとその後のド・マンの、
思想的・言語的な接続性および断続性について
思考・考察する!
ドイツ占領下時代に書かれた
ド・マン自身の新聞記事12篇を単行本、初収録!
目次
序
第一章 〈卑俗な〉という危うげな一語に託して
ポール・ド・マンの選択
【コラム①】
ドイツ占領下時代の新聞記事 四篇【訳者解題】、
「現代文学におけるユダヤ人」
「シャルル・ペギー」
「批評の現代性について」
「ドイツ現代文学への手引」
第二章 ポール・ド・マンと二人のコラボラトゥール
第三章 歴史から言語へ
ポール・ド・マンの言語論的転回
【コラム②】ドイツ占領下時代の新聞記事 五篇【訳者解題】、
「フランス文学の現代的諸傾向」
「ヨーロッパという概念の内実」
「批評と文学史」
「フランス詩の現代的諸傾向」
「文学と社会学」
第四章 ポール・ド・マンと「物質性」に関する
二つの解釈系列
【コラム③】ドイツ占領下時代の新聞記事 三篇【訳者解題】
「戦争をどう考えるか?」
「イギリスの現代小説」
「出版社の仕事」
第五章 「ポール・ド・マン事件」とは何だったのか
上記内容は本書刊行時のものです。