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百萬両の女 喜代三
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年10月
- 書店発売日
- 2016年10月13日
- 登録日
- 2016年7月19日
- 最終更新日
- 2019年1月30日
紹介
写真家・木村伊兵衛との恋、作曲家・中山晋平との結婚。
芸でのしあがった波瀾万丈の生涯を追った
喜代三(きよぞう)の評伝。
映画『丹下左膳餘話・百萬兩の壺』(1935年)は
監督が山中貞雄、丹下左膳に大河内傳次郎。
左膳が居候する矢場の女主人・お藤と
孤児ちょび安とのエピソードを絡めたコメディ。
この伝説的映画のお藤役に喜代三が登用された。
鹿児島の売れっ子芸者・喜代三は
写真家・木村伊兵衛と別れ芸に打ち込む。
鹿児島を訪れた大倉喜七郎、渋沢栄一らの宴席も務め、
後に喜代三が新橋に移籍してからも贔屓の客となった。
1930年、昭和恐慌以来、経済の閉塞感を打開するため
鹿児島市と鹿児島県の後援により「國産振興博覧會」が
企画され、宣伝ソングを作ることになり、
西條八十と中山晋平がコンビを組む。
中山の縁で喜代三は「小原良節」「ひえつき節」などを吹込み、
秋には博多を振り出しに九州各地を旅行。
中山と結婚後、1956年米国で使用されている中山の作品の
著作権について話し合うために渡米。
その間、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンなど
現地の日本人会や鹿児島県人会のイベントに出演。
帰国後は熱海で暮らした。
1958年自叙伝『多情菩薩 喜代三自伝』を出版。
その他中山晋平音楽祭など、中山の作品の普及に努めるなど
熱心に活動。
1963 年没。多摩霊園・中山家の墓に埋葬された。
…オビ文に吉田大八監督による推薦文をいただく予定……
目次
(1章)『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』に魅せられて
(2章)自ら花柳界へ
(3章)木村伊兵衛との恋
(4章)運命の人・中山晋平
(5章)喜代三誕生
(6章)スター歌手・喜代三
(7章)世界の喜代三
上記内容は本書刊行時のものです。