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間文化主義(インターカルチュラリズム) ジェラール・ブシャール(著) - 彩流社
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間文化主義(インターカルチュラリズム) (カンブンカシュギ) 多文化共生の新しい可能性 (タブンカキョウセイノアタラシイカノウセイ)
原書: INTERCULTURALISM

社会科学
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発行:彩流社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ25mm
重さ 360g
401ページ
並製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7791-2431-0   COPY
ISBN 13
9784779124310   COPY
ISBN 10h
4-7791-2431-X   COPY
ISBN 10
477912431X   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2017年12月
書店発売日
登録日
2017年9月29日
最終更新日
2020年8月28日
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紹介

多様化が進む日本社会にどう取り組むのか。
それに対しての明確な理念を持ち合わせていない私たちに、
大いに参考になると思われるのが間文化主義(インターカルチュラリズム)
である。

その社会統合理念はカナダのケベック州と欧州評議会の
いくつかの国で、長い期間をかけて独自に発展を遂げてきた。
しかし、これまでその理念を明確に述べ、
諸々の批判に対して的確に応答した著作はなかった。

間文化主義の理論的精緻化が進んでいるだけでなく、
それに基づく政策実施でも社会で大きな支持を得ているケベック。
そこから世界に向けて発信されたメッセージがこの書物である。

この書の英語訳に寄せた序文でチャールズ・テイラーは述べている。
「この著作は、ケベックの現状に大きな光を投げかけるのみならず、
ますます国境を越えて広がる論議に滋養を与えるものである。
(中略)カナダ国内でのわれわれの議論が、
他国の人々に道を切り開いたのがわかる日がいつか来るであろう。」

目次

翻訳にあたっての注記

序文(チャールズ・テイラー)

序章

第一章 ケベックの間文化主義の条件と基盤

第二章 ケベックの間文化主義――定義の試み

第三章 間文化主義と多文化主義

第四章 間文化主義の批判と擁護

第五章 包摂的なライシテのために

結論

後書き

監修者後書き

参考文献

著者プロフィール

ジェラール・ブシャール  (ジェラール ブシャール)  (

【著者】
Gerard Bouchard.
1943年カナダのケベック州の現在のサグネ市生まれ。
ケベック大学シクチミ校教授。
カナダのマギル大学、モンクトン大学、ゲルフ大学、
シェルブルック大学の名誉教授。
また2008―2009年には、
ハーヴァード大学の客員教授を務めた。
2017年時点で、40冊の著作、300本近くの論文、
カナダ内外で約660の研究発表がある
(「監修者あとがき」を参照)。
国際的に著名な歴史学者・社会学者で、
2007-2008年にケベック州の諮問委員会の共同委員長を
チャールズ・テイラーと務めた。
『ケベックの生成と新世界』(2000年)で
カナダ総督賞受賞、
2002年のフランスのレジオン・ドヌール勲章受章など
受賞歴多数。

丹羽 卓  (ニワ タカシ)  (監訳

【監訳者】
Takashi Niwa.
金城学院大学教授。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学、
文学修士。
著書:『ケベックを知るための54章』
(共著、明石書店、2009)。
翻訳:『ケベックの生成と「新世界」――
「ネイション」と「アイデンティティ」をめぐる比較史』
(ジェラール・ブシャール著、共同監訳、彩流社、2007)、
『マルチナショナル連邦制――
不確実性の時代のナショナル・マイノリティ』
(アラン=G・ガニョン著、彩流社、2015)。
論文:「「なぜケベックとケベック外のカナダは
わかり合えないのか?――
言語観とアイデンティティを巡る対立――」
(『カナダ研究年報』 第34号、2014)、
「「ケベックの社会統合政策の進展」
(『ケベック研究』第8号、2016)。

荒木 隆人  (アラキ タカヒト)  (

【訳者】
あらき・たかひと。
岐阜市立女子短期大学専任講師。
京都大学法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。
著書:『カナダ連邦政治とケベック政治闘争
―憲法闘争を巡る政治過程』(法律文化社、2015)、
『カナダの歴史を知るための50章』(共著、明石書店、
2017)。
論文:「ケベック言語法を巡る政治闘争
―集団の権利と個人の権利の相克―」(『ケベック研究』
第3号、2011)、
「ケベック独立運動とジェイコブズ都市経済論」
(『別冊 環22号―ジェイン・ジェイコブズの世界』
藤原書店、2016)、
「ライシテと『ケベック価値憲章』に関する考察
―歴史文化的遺産と宗教的シンボルを巡る論争を通じて―」
(『カナダ研究年報』第37号、2017)。

古地 順一郎  (コヂ ジュンイチロウ)  (

【訳者】
こぢ・じゅんいちろう。
北海道教育大学准教授。
オタワ大学大学院政治学研究科博士課程修了、
Ph.D.(政治学・カナダ研究)。
著書:『カナダの歴史を知るための50章』(共著、
明石書店、2017)。
Canada in Cities: The Politics and Policy of
Federal-Local Governance(共著、
McGill-Queen's University Press、2014)、
翻訳:『ケベックの生成と「新世界」――
「ネイション」と「アイデンティティ」をめぐる比較史』
(ジェラール・ブシャール著、共訳、彩流社、2007)、
論文:「ケベックにおける移民統合をめぐる政治
―州政府と社会の関係を中心に(1976-1991年)―」
(『カナダ研究年報』 第35号、2015)、
「カナダ政治における執政府支配の展開
―ハーパー保守党政権を中心に」
(『日本比較政治学会年報』第18号、2016)。

小松 祐子  (コマツ サチコ)  (

【訳者】
こまつ・さちこ。
お茶の水女子大学准教授。
慶應義塾大学文学研究科博士後期課程単位取得退学、
文学修士。
著書:『遠くて近いケベック―日ケ40年の対話とその未来』
(共編著、御茶の水書房、2013)、『カナダを旅する37章』
(共著、明石書店、2012)。
翻訳:「ジェラール・ブシャール著 間文化主義とは何か」
( 『論叢現代語・現代文化』第14号、2015)、
「マルセル・マルテル著 ケベックとフランコフォン
少数派共同体との奇妙な関係 ―歴史的観点から―」
(『ケベック研究』第7号、2015)。
論文:「ケベックとカナダ他州フランコフォン共同体との関係」
(『ケベック研究』第9号、2017)、
「フランコフォニー概念の変遷と受容」
(『藝文研究』第97号、2009)。

伊達 聖伸  (ダテ キヨノブ)  (

【訳者】
だて・きよのぶ。
上智大学准教授。
フランス・リール第3大博士課程修了、Ph.D.(宗教学)。
著書:『ライシテ、道徳、宗教学
――もうひとつの近代フランス宗教史』
(勁草書房、2010)、『遠くて近いケベック
――日ケ40年の対話とその未来』
(共著、御茶の水書房、2013)。
翻訳:『記憶の未来――伝統の解体と再生』
(フェルナン・デュモン著、白水社、2016)。
論文:「2つのライシテ
――スタジ委員会報告書とブシャール=テイラー委員会
報告書を読む」(『宗教法』第29号、2010)、
「宗教を伝達する学校――ケベックのライシテと
道徳・倫理・文化・スピリチュアリティ」
(『宗教研究』第369号、2011)、
「ケベックにおける間文化主義的なライシテ
――その誕生と試練」
(『思想』第1110号、第1111号、2016)。

仲村 愛  (ナカムラ アイ)  (

【訳者】
なかむら・あい。
在カナダ日本大使館専門調査員。
明治大学教養デザイン研究科博士後期課程
単位取得満期退学。
論文:「ケベック州「和解」の原理
―ブシャール=テイラー報告書を読む―」」
(『ケベック研究』第4号、2012)、
「国民統合と多文化主義:カナダ多文化主義を事例として」
『社会科学研究所紀要』第50号第2巻、2012年)、
「ネイション・モデルとしてのケベック間文化主義」
(『ケベック研究:小畑精和先生追悼論集』特別号、2014)。

上記内容は本書刊行時のものです。