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彷徨える魂たちの行方
ソール・ベロー後期作品論集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年9月
- 書店発売日
- 2017年9月14日
- 登録日
- 2017年6月26日
- 最終更新日
- 2017年9月22日
紹介
ノーベル文学賞作家・ソール・ベロー
(1915-2005)が描いた、
人生の深みと機微――。
理想と現実、事実と真実……。シニカルで滑稽な物語、
描き込まれた実人生が特徴的なユダヤ系アメリカ人作家の、
ノーベル文学賞受賞後の長・中篇小説と主要短篇小説を一覧し、
その本質に迫る。
目次
目次
はじめに(町田 哲司)
第1章 ソール・ベローの人生展開(橋本 賢二)
――場所の移動と文学形成
第2章 鉛とシクラメン(相原 優子)
――『学生部長の12月』における弱さの考察
第3章 自制できなかった男(ジャック・ライアン、鈴木 元子訳)
――「失言魔の彼」
第4章 言葉の捕囚を超えて(三杉 圭子)
――「失言魔の彼」
第5章 時の試練(岩橋 浩幸)
――「遠い親類」における物語行為の原動力
第6章 再生を希求する魂たちの神話(町田 哲司)
――『こころの痛みで死ぬ人たち』
第7章 ベローと女性主人公(大場 昌子)
――『盗み』の企み
第8章 ホロコースト以後の持続と変容(佐川 和茂)
――『ベラローザ・コネクション』
第9章 記憶、回想、語り(片渕 悦久)
――「覚えていてほしいこと」の物語意識
第10章 出生地再訪から振り返るベローの人生と文学形成
――「セント・ローレンス川のほとりで」(橋本 賢二)
第11章 初恋と小児麻痺(伊達 雅彦)
――恋愛小説として読む『アクチュアル』
第12章 20世紀末に再考する「アメリカン・マインド」
――『ラヴェルスタイン』におけるアメリカ、
ギリシア、ユダヤ(杉澤 伶維子)
第13章 終着する対話の変容(鈴木 元子)
――『ラヴェルスタイン』
第14章 作家と伝記(池田 肇子)
――ソール・ベローの場合
おわりに
[特別寄稿]Crises of the Spirit: Dante and Bellow
(Gregory Bellow)
上記内容は本書刊行時のものです。