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東西海上交流の起源
オランダと海国日本の黎明
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2017年2月
- 書店発売日
- 2017年2月13日
- 登録日
- 2016年11月18日
- 最終更新日
- 2021年2月17日
紹介
海国日本の黎明期における蘭学とオランダ海軍の影響は?
ポルトガル・スペインによって西洋への目を開かされた
日本は、キリスト教の布教にこだわる両国から、
交易に目を向けるヨーロッパの新興国オランダとの
交流を深めた。
ではなぜヨーロッパ人はアジアに向かったのであろうか?
16世紀後半に遠洋航海の技術を向上させたオランダは
アジアに目を向け、オランダ東インド会社の成功を基点に
ヨーロッパの海上大国に躍り出ることで、
東西貿易のネットワークを築き上げた。
長崎の出島を拠点にしたオランダとの交流は、
〝海国日本〟への道を開く航海術と海軍創設の礎でもあった。
目次
【主な収録内容】
第一部 なぜヨーロッパ人はアジアへ向かったのか
はじめに
第一章 東西交流の端緒
──スペイン・ポルトガルの海外進出
第二章 オランダ人の世界展開への前提
──西ヨーロッパ沿岸貿易の支配
第三章 オランダ遠洋航海の前提
──ヨーロッパの海上大国へ
第四章 オランダのアジア進出
第五章 オランダ対アジア政策の実態
──オランダ対日貿易の始まりと展開
第二部 近代日本の黎明期におけるヨーロッパ人の影響
──シェイス著『オランダ日本開国論』付属資料II
「オランダ海軍日本分遣隊の歴史」からの考察
・開国後の幕府による日本海軍創設への意図
──肥前公・長崎奉行による軍艦要請
・海軍創設に不可欠な学術分野、
オランダ政府協力への諸条件
・日本側の操舵術・対価返送品・オランダ人員待遇への
詳細な要求に対するオランダ商館長回答
・船の清算方法・対価商品への細かい規定
・ファビウス海軍中佐による予備伝習
・海軍創設への必要要件への提言
・オランダ人教育者への条件とその資質の重要性、
更には教育上のオランダ語の必要性
・戦艦注文の支払い方法に関し必要な
報告書への最終回答
・スンビン号献上・蒸気船建造着手に関する
オランダ本国植民省の見解
・オランダ海軍分遣隊実態の理解に
重要な史料1~3
・長崎海軍伝習所における教育の実態
・日本人伝習生による巡航訓練と江戸航海の成功
・第二次オランダ海軍分遣隊による教育実態
・長崎海軍伝習所における教育の充実
上記内容は本書刊行時のものです。