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イギリス女性参政権運動とプロパガンダ
エドワード朝の視覚的表象と女性像
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年1月
- 書店発売日
- 2017年1月30日
- 登録日
- 2016年11月18日
- 最終更新日
- 2020年1月6日
紹介
イギリス女性参政権運動は
「戦闘的行為(ミリタンシー)」だけではない──
女性参政権運動の歴史のなかで、
視覚的なプロパガンダが多用されたエドワード朝(1901-10)。
各女性参政権組織は、バナー行進、演劇、バザー、ポスター等、
色彩に溢れた「女性らしさ」を通して、大衆に訴えかけた。
労働運動、社会主義運動、アーツ・アンド・クラフツ運動を取り込んだ
視覚的プロパガンダの展開とともに、
女性参政権運動で使用された「働く女性の表象」に注目する。
◉イギリス女性参政権運動を描いた
傑作映画『未来を花束にして』
(出演:キャリー・マリガン、メリル・ストリープ、
ヘレナ・ボナム=カーター、ベン・ウィショー)
2017年1月27日(金)TOHOシネマズ シャンテほか
全国ロードショー!!
◉今回の本にこの映画の宣伝帯がつきます!
目次
◉目次内容◉
はじめに
大衆的な運動を目指した女性参政権運動
女性参政権運動史
女性史・ジェンダー史・表象研究
本書の構成
第1章 イギリス女性参政権運動の大衆化への試み
1 十九世紀の女性参政権運動
2 二十世紀の女性参政権運動
ミリタンシーの始まり
「馬鹿げた」ミリタンシー!?
女性自由連盟(WFL)の動き
第2章 大義のための行進
1 フェミニストは醜い!?
2 「行進せよ。女性たちよ、行進せよ!」──WSPUの行進
色彩計画──三色(紫・白・緑)の意味
「女性らしさ」から「規律」へ──変化の意味
3 NUWSSの行進──ヒロインたちをバナーに
4 力をあわせて──「女性戴冠行進」
第3章 思想の商品化──バザーと博覧会の融合
1 バザーとは何か
2 開催の目的──「展示による政治」と資金集め
3 会場装飾──アーツ・アンド・クラフツ運動の影響
4 商品──消費者としての女性をターゲットとして
5 プロパガンダとしての娯楽
6 「女性の王国」博覧会
第4章 行動する女優たち──女優参政権同盟(AFL)の活動
1 花開く劇場文化
2 演劇とプロパガンダ
3 AFLの設立
4 AFLの芝居と公演活動
5 イースト・エンドでの活動──演劇公演から映画制作まで
6 AFLの内部分裂
第5章 働く女性(ワーキング・ウィメン)の表象
1 芝居の中の「働く女性」
2 行進の中の「働く女性」
3 労働者階級出身の女性参政権活動家の語り
4 労働運動と女性参政権運動
炭坑婦たちと女性参政権運動
働く女性たちの芸術化
WSPUによるイースト・エンドの活動
参政権獲得に向けての動き──NUWSSと労働党
おわりに
第一次世界大戦と戦争協力
女性参政権運動と国民代表法
前書きなど
◉『週刊 読書人』第3182号 2017年01月20日
『未来を花束にして』(原題「サフラジェット」)ヘレン・パンクハースト氏(エメリン・パンクハーストの曾孫)来日インタビュー【インタビュアー/佐藤繭香】
◉書評……週刊金曜日/石井千湖氏(2017年2月24日/1125号)
イギリス女性史研究会『女性とジェンダーの歴史』第5号/河村貞枝氏(2018年3月)
版元から一言
◉編集担当が映画『未来を花束にして』を観ました◉
ずっと心が揺さぶられています!
本書は、主人公のサフラジェットたちが置かれていた状況や
当時の時代背景がよくわかる内容で、
映画の世界を追体験できます!
映画を観たら、ぜひとも読んでいただきたい
オススメの1冊です!!
上記内容は本書刊行時のものです。