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鉛筆部隊と特攻隊
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2012年7月
- 書店発売日
- 2012年7月24日
- 登録日
- 2012年6月8日
- 最終更新日
- 2019年10月18日
書評掲載情報
2012-09-23 |
朝日新聞
評者: 保阪正康(ノンフィクション作家) |
2012-08-19 | 日本経済新聞 |
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紹介
特攻隊と疎開学童の知られざる心の交流!
太平洋戦争末期1945 年2 月~ 3 月、信州松本の浅間温泉に滞在中の特攻隊
(武剋隊・武揚隊:学徒兵含む、満州新京で編成)と世田谷の代沢小学校の
学童疎開生徒たち(鉛筆部隊)との間には心温まる交流があった。
ほとんど知られていないこの史実を、戦後64 年、元疎開児童の一人が
発したメール(疎開寮の寮歌の歌詞を尋ねた)をきっかけに、
さまざまな人々の証言と多くの新発見資料(手紙・辞世の句の遺墨ほか)
などをもとに浮かび上がらせる感動ノンフィクション。
※鉛筆部隊 疎開児童を引率していた国語教師、柳内達
男氏が命名。実に多くの作文(手紙」)が書かれ、一部
現存している。本書でも貴重な証言として掲載。子供
たちもまた鉛筆で戦っていた。また、「週間少國民」に
は「神鷲と鉛筆部隊」として、交流が紹介されている。
今日、突然出発することになって、こちらへ来ました。
今日は岐阜泊まりです。元気な明ちゃん達とお別れして
急にさびしくなってしまいました。皆さんと一緒に楽しく過ごした
浅間での事をなつかしく思い出しています。もう近く再疎開ですが、
どこへ行っても元気にしっかりべんきょうしてください。さようなら
疎開学童、松本明美さん(当時小学4 年)にあてた武剋隊の特攻隊員、
時枝 宏軍曹(20 歳)の最期の手紙。彼は、この七日後の四月三日に
特攻機に乗って出撃し、沖縄沖で戦死している。
特攻隊員の遺墨・・・本書取材過程の2012 年3 月
新たに見つかる。上記手紙との本音と建前の落差に
胸をつかれる。書き残したものが『きけわだつみのこえ』で
紹介された会津出身、明治学院、長谷川信学徒兵の遺墨もある。
版元から一言
(社)日本図書館協会 選定図書
◎紹介されました!(掲載情報についてはコチラ)
上記内容は本書刊行時のものです。