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越境するタイ・ラオス・カンボジア・琉球
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2011年3月
- 書店発売日
- 2011年3月25日
- 登録日
- 2011年1月7日
- 最終更新日
- 2021年2月17日
紹介
東南アジアの21世紀を「境を越えた」ところから見つめなおす!「多極化されたグローバル社会」を理論的にとらえる場として日本、中華世界、西洋とたえまなく接触しているタイ・ラオス・カンボジアはまさに恰好のフィールドである。
「本書のキーワードである「越境」には、地域や学問分野などの比較・対照の視点とヒト、モノ、カネ、情報、文化の多極化された「グローバリゼーション」における「越境」の意味が込められている。学問分野としての地域研究においても、一つの地域に閉じこもるようなアプローチではかえって「地域」というものをとらえることができなくなってしまう。だからといって、単に多様性のみ提示するような資料主義やそれぞれの学問分野の枠組みだけに居直るのではなく、そこには分野や地域を越えた学際的・脱地域的な理論化が必要であった。」(本書「あとがき」より)
目次
第一部 タイにおける開発と市民社会、ジャパナイゼーション
第1章 グローバル化の中でのタイ社会の変動と文化変容 鈴木規之
第2章 タイにおける市民社会化の流れと社会開発ケラティポーン・ジュターウィリヤ
第3章 現代社会における「苦しみの共感存在」としての開発僧 浦崎雅代
第4章 マスメディアを経由するジャパナイゼーション ワッチャラー・スヤラー
第5章 日本紹介本の読者が見た「日本」 カモンオーン・キニマーン
第6章 在タイ日系企業における日本的なジェンダー規範の研究 ナッタポーン・ルアンサクンディ
第7章 タイの大学生における日本語学習の動機 ラッチャニー・ピヤタムロンチャイ
第二部 ラオス――グローバル化の渦中で
第8章 ラオスの大学と琉球大学との教育・医療における協力ネットワークの形成 鈴木規之
第9章 ラオスと沖縄、附属小学校を拠点にした教育開発協力を展望して 小田切忠人
第10章 越境観光のためのタイとラオスの二国間協力 桑原浩
第三部 カンボジア――境を越える
第11章 カンボジア華人のエスニシティ 稲村務
第12章 カンボジアの土器作り池田榮史
第四部 琉球とシャム
第13章 琉球とパタニ――琉球との交流から女王の支配時期までピヤダー・ションラオーン
上記内容は本書刊行時のものです。