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ヴォルガ・ドイツ人 アルカージー・A・ゲルマン(著) - 彩流社
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ヴォルガ・ドイツ人 (ヴォルガドイツジン) 知られざるロシアの歴史 (シラレザルロシアノレキシ)

歴史・地理
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発行:彩流社
四六判
254ページ
上製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7791-1339-0   COPY
ISBN 13
9784779113390   COPY
ISBN 10h
4-7791-1339-3   COPY
ISBN 10
4779113393   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年4月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2014年12月19日
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紹介

先進的な農業技術や文化・伝統をヴォルガ地方に普及させ、サラトフに商工業を興し、独特の多民族社会の形成に寄与したドイツ人移民。だが、二度の大戦と共産党支配によって悲劇的な歴史を刻む事になった光と影の歩み。

目次

はじめに
第一章 ロシアのドイツ人
第二章 ヴォルガ地方におけるドイツ人入植地の形成
第三章 十九世紀前半のヴォルガ・ドイツ人
第四章 ロシアの「大改革」とヴォルガ・ドイツ人
第五章 一九一四~一九二二年のヴォルガ・ドイツ人
第六章 ヴォルガ川流域のドイツ人自治領
第七章 戦禍のなかで
    ――一九四一年から一九四五年のヴォルガ・ドイツ
第八章 ヴォルガ・ドイツ人の戦後
結 論
ヴォルガ・ドイツ人関連年表
読書案内
地 図

版元から一言

ヴォルガ・ドイツ人は、ロシア文明と西欧文明をつなぐ架け橋だった。先進的な農業の技術や方法、さらには文化・伝統をヴォルガ地方の諸民族に伝え、普及させることにも貢献した。サラトフがヴォルガ地方の工業・商業の一大中心地になったのは、多くの点でドイツ人入植者のおかげである。
 1914年までにサラトフを中心とするヴォルガ地方には、独特の多民族社会が形成され、ドイツ人がその重要かつ不可欠な要素となっていた。しかし、ドイツとロシア(後にはソ連)が干戈を交えた二度の世界大戦、さらには長年のロシアでのボリシェヴィキ支配のために、ヴォルガ・ドイツ人にとって、20世紀は並外れた悲劇と過酷な試練の歳月となり、特異な民族の消滅につながった。
 ヴォルガ・ドイツ人を含むソ連ドイツ人は、何度となくソ連とドイツという二つの大国の人質となった。両国関係が緊張の度合いを高め、ついには軍事衝突に至った結果、ヴォルガ・ドイツ人自治共和国は廃止され、ヴォルガ・ドイツ人はシベリアやカザフスタンに強制移住させられた。強制移住は事実上、ヴォルガ・ドイツ人の存在に止めを刺した。
ロシアにおいて民族アイデンティティを保持する可能性が失われた結果、ドイツ人はドイツ本国に大量出国していった。わずかに残るロシア・ドイツ人は、消滅の瀬戸際にある。(本書「結論」より)

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

アルカージー・A・ゲルマン  (ゲルマン,アルカージー)  (

アルカージー・A・ゲルマン(Arkadij A. German)
1948年生まれ。サラトフ大学歴史学部教授。歴史学博士。主著は Nemeckaq avtonomiq na Volge.1918-1941. Hast; 1. Saratov, 1992. Hast; 2. Saratov, 1994. 〔『ヴォルガ川流域のドイツ人自治 1918-1941年』2巻本、サラトフ、1992、1994年〕。

イーゴリ・R・プレーヴェ  (プレーヴェ,イーゴリ・R.)  (

イーゴリ・R・プレーヴェ(Igor; R. Pleve)
1958年生まれ。サラトフ大学歴史学部教授。歴史学博士。サラトフ州教育相。主著はNemeckie kolonii na Volge vo vtoroj polovine XVIII veka.M., 1998.〔『18世紀後半におけるヴォルガ川流域のドイツ人入植地』モスクワ、1998年〕。

鈴木 健夫  (スズキ タケオ)  (

鈴木健夫(すずき・たけお)
1943年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒、同大学院文学研究科修士課程・経済学研究科博士課程修了、現在、早稲田大学政治経済学術院教授。博士(経済学)。著訳書に、『ヨーロッパ人の見た文久使節団 イギリス・ドイツ・ロシア』(鈴木健夫 他著、早稲田大学出版部 、2005年)、『近代ロシアと農村共同体  改革と伝統』(鈴木健夫著、創文社 、2004年)、『ロシアとヨーロッパ』(鈴木健夫編、早稲田大学出版部 、2004年)、『ヨーロッパの歴史的再検討』(鈴木健夫編、早稲田大学出版部 、2000年)、『近代ヨーロッパの情熱と苦悩』(共著、中央公論新社、1999年)、『パンと塩 ロシア食生活の社会経済史』(R.E.F.スミス・D.クリスチャン著、鈴木健夫 他訳、平凡社 、1999年)、『ロシア革命論 Ⅱ』(M. ウェーバー著、共訳、名古屋大学出版会、1998年)、『プロト工業化 工業化の第一局面 シリーズ社会経済史 3』(L.A.クラークソン著、鈴木健夫 訳、早稲田大学出版部 、1993年)、『帝政ロシアの共同体と農民』(鈴木 健夫著、早稲田大学出版部、1990年)、『最初の工業国家を見る眼』(鈴木健夫 他著、早稲田大学出版部 、1987年)、『ロシヤにおける農奴制の廃止』(ペ・ア・ザイオンチコーフスキー著、増田富寿・鈴木健夫 訳、早稲田大学出版部、1983年)などがある。

半谷 史郎  (ハンヤ シロウ)  (

半谷 史郎(はんや・しろう)
1968年、愛知県生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒、財団法人ラヂオプレス勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著訳書等に、『宣教師ニコライの全日記』(全9巻、共訳、教文館、2007年)、『中央アジアの朝鮮人  父祖の地を遠く離れて ブックレット・シリーズ』(半谷史郎 ・岡奈津子 著、東洋書店 、2006年)、 「ヴォルガ・ドイツ人の強制移住 半谷史郎」(「スラヴ研究」47号、北海道大学スラヴ研究センター編、1999)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。