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世界「海事旗章」図鑑
旗から見える海の世界史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2008年2月
- 書店発売日
- 2008年2月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年12月19日
紹介
海上で使用される旗を役割、デザイン別に編集。歴史的な旗を多く掲載。旗を通して海の世界史を概観できるかつてない「海事旗章」図鑑。約700種の旗を正確な色、縦横比率で一挙掲載。旗の栞のオマケ付!
目次
第1章「軍艦旗・海軍旗」Naval Ensigns/Naval Flags007
第2章「艦首旗」Jacks 023
第3章「海軍階級旗・役職旗」Navy Rank Flags/Distinguishing Flags039
第4章「長旗・就役旗」Masthead Pennant 061
第5章「その他海事機関旗」Other Maritime Ensigns/Flags071
第6章「税関旗」Customs Ensigns081
番外編「空港公団旗」Airport Authority Flags095
第7章「商船旗・民用海上旗」Civil Ensigns/Merchant Ensigns101
第8章「海運会社旗」House Flags115
第9章「ヨット・クラブ旗」Yacht Club Burgees123
第10章「国際信号旗」International Code of Signals(Signal Flags)129
国名索引日本語/英語Index142
前書きなど
「旗」は陸上で使われるばかりではなく、海上にも多く存在する。
船舶で使われる旗や港湾施設で使われる旗は、船と船の間や船と港湾施設の間のコミュニケーションを司る役割を担っている。
欧州列強が新大陸やアフリカ大陸などへ向かった大航海時代に入ると、船の活動範囲が拡大され寄港間隔が長くなったため、海上で使う旗の重要性が高まり、16世紀~18世紀にかけて欧州を中心としてさまざまな旗が作り出された。海で使われる旗の一覧表もこの時代から作り出され、航海者たちは各地の港や公海で見慣れない船を見ても、旗からある程度、身元が見分けられるようになった。陸上では複雑な紋章を描いた旗も、時として威厳を示す機能を持つが、遠方の船上に掲げられる海上の旗は、身元識別を主たる目的とするので、分かりやすい単純な旗が自然と主流を占めるようになっていった。
五大陸に植民地を有し、七つの海を支配したと言われた英国は、陸上で使う国旗とは別に、海上で英国を代表する海上旗を軍用、官用、民用と用途別に3種類こしらえた。1707年には現在の英国白色船舶旗(軍用)英国青色船舶旗(官用)英国赤色船舶旗(民用)の原型が作られており、後に少なからず各国がこれをフォローすることとなった。英国は剣を交差させた陸軍旗、フライに翼章を付けた空軍旗、カントンに国旗、中央に十字を付けた軍艦旗を作り各国軍旗のモデルとなったが、海上旗においても世界各国にお手本として大きな影響を与えている。
軍艦は艦首に艦首旗、艦尾に軍艦旗、マストに就役旗(長旗)、階級旗を掲げ、一方、民間船舶は船首に社旗、船尾に民用海上旗ないし国旗、レーダーマストに行先旗(向かう国の国旗)を掲げるのが一般的な習わしである。
19世紀に入り、英国で誕生したヨット・クラブが各国で設立されるようになると、バージーと呼ばれる三角形のヨット・クラブ旗が作られ、マストに掲げられるようになった。1900年には海上で各国が共有出来る国際信号旗が作られ、海上でのコミュニケーションが更に円滑に図られるようになった。
本書では歴史的な旗も含め世界各国で現在使われている軍艦旗、海軍旗、艦首旗、海軍階級旗、海軍就役旗、海兵隊旗、沿岸警備隊旗、海上保安庁旗、水上警察旗、港務長旗、検疫所旗、漁業取締船旗、灯台付属船旗、税関旗、空港公団旗、民用海上旗(商船旗)、海運会社旗、ヨット・クラブ旗、国際信号旗を正確な色、縦横比率で再現、一挙に掲載し海事旗章について体系的に理解が出来るように、また旗を通して海の世界史が概観出来るように編集されている。
版元から一言
手元において、たまに眺めるのにいい本です。貴重な資料。
(社)日本図書館協会 選定図書
上記内容は本書刊行時のものです。