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天河庭園の夜
四六判
192ページ
上製
定価
2,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月30日
- 書店発売日
- 2021年7月30日
- 登録日
- 2021年5月7日
- 最終更新日
- 2021年7月31日
紹介
歳月は蜜であったろ厳かな罰であったよ 雲ながれゆく
「天河庭園」、どのような場所、何を指してのそれであろうか。もしかしたらそれは、漆黒の闇の天空をのびやかに彩る、しなやかな女体であるのかもしれない。いや、おそらくそうであろう。
私は、『天河庭園集』一巻を編むことによって、岡井隆後半の長大な旅立ちの餞としたのである。長く交友は絶えていたが、訃報に接するや旧懐の情おさえがたく、第33歌集を「天河庭園の夜」と名付け、わが「IF」同人岡井隆への追悼の辞とした。(本歌集収録論考「曇り日の秋田を発ちて」より)
2020年、前衛歌人・岡井隆が没した。岡井隆、寺山修司、吉本隆明、冨士田元彦、小野茂樹、岸上大作、桶本欣吾……叛逆の時代を共に生きた者たちへ捧げる第33歌集。
目次
Ⅰ
天河庭園の夜
月光の坂
Ⅱ
オルフェウスの歌
世界は花の
とわの宴
Ⅲ
追憶の川
赤いサンダルの歌
把手
Ⅳ
岸上大作の墓
絶筆
曇り日の秋田を発ちて ─ 岡井隆第五歌集『天河庭園集』の後先
跋
上記内容は本書刊行時のものです。