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BEKIRAの淵から
証言・昭和維新運動
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2015年4月10日
- 書店発売日
- 2015年4月10日
- 登録日
- 2015年3月12日
- 最終更新日
- 2023年2月21日
紹介
昭和初期、政治家や資本家などの特権階級が権力をほしいままにした時代、庶民の生活は窮乏していた。そんななか、国家の変革・改造を目指し、命を懸けて立ち上がった人たちがいた――。
30歳になったばかりの鈴木邦男氏が、これらの当事者(昭和維新の実行者)たちに取材・執筆した貴重な記録が、約40年ぶりに、改定・増補版として復活!
(原著:島津書房刊『証言・昭和維新運動』1977年)
革新精神の神髄に迫る!
本当の「維新」とはなんなのか?
人を知り、歴史に学び、現在を考える。
研究資料として価値があり、読み物としても十分に迫力ある1冊。
以下の重要人物にも言及されている。その実像とは?
頭山満、内田良平、堺利彦、山川均、平沼騏一郎、北一輝、大川周明、権藤成卿、朝日平吾、高畠素之、徳川義親、西田税、佐郷屋留雄、児玉誉士夫、辻政信、三島由紀夫、重信房子
目次
第一部 当事者が鈴木邦男に語った「私の昭和維新」
1 老壮会・嶋野三郎氏に聞く
2 三月事件・清水行之助氏に聞く
3 血盟団事件・小沼広晃氏に聞く
4 五・一五事件・川崎長光氏に聞く
5 神兵隊事件・片岡駿氏に聞く
6 士官学校事件・次木一氏に聞く
7 二・二六事件・末松太平氏に聞く
8 元血盟団・重信末夫氏に聞く
9 三上卓氏の門下生・青木哲氏に聞く
第二部 鼎談・対談で検証する昭和維新運動
1 「維新運動」を語る 赤尾敏・津久井龍雄・猪野健治(司会)
2 維新運動の本流をさぐる 影山正治・三上卓・毛呂清輝
3 反共右翼からの脱却 野村秋介・鈴木邦男
発言者略歴
解説 鈴木邦男
前書きなど
鈴木邦男氏「はじめに」より
「愛国者」を自任する保守主義者や民族排外主義者たちこそ、命を懸けて昭和維新運動を闘い、激動の時代を生き抜いてきた人たちの生の声を聞くべきだ。日本を愛するとはどういうことか。変革運動とは何か。右翼の本質はどこにあるのか。物事をどう判断し、どんな覚悟を持って行動するべきか。そうした問いに対する答えがここにある。
版元から一言
書名の「BEKIRA」(汨羅)とは?
五・一五事件で犬養毅首相を襲撃した三上卓(海軍軍人)が作詞・作曲した歌の冒頭に出てくる中国の地名。この歌は、「青年日本の歌」とも「昭和維新の歌」とも呼ばれる。中国春秋時代・楚の屈原は知略に優れ、剛勇の人だったが、君側の讒言によって政権を追われた。屈原は二君に仕えることなく、遂には楚の将来に絶望し、汨羅の淵に身を沈めた。三上は、この屈原の姿に自らの境遇と心情を重ねている。
上記内容は本書刊行時のものです。