書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
世界ハンセン病疫病史
ヨーロッパを中心として
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2012年10月30日
- 書店発売日
- 2012年10月30日
- 登録日
- 2015年2月26日
- 最終更新日
- 2022年7月28日
紹介
「ハンセン病医療ひとすじ」に歩んだ著者の遺作。
疾病は古くから戦争や民族の移動、移住、交易、文化の流行を通じて拡散した。
特に戦争は貧困と疾病の蔓延をもたらしてきた。この歴史は今に続く。
宗教と科学のハンセン病対策への試行錯誤のすえ、数千年に及ぶ悲劇の歴史は終わろうとしているが、未だハンセン病問題は存在し、多くの人が苦しみ続けてい るのだ。
本書は、中断した犀川一夫氏の遺作を二人の後進が書き継いだものである。ハンセン病の発生から現在にいたるまでの、世界規模での通史が、ここに完結した。
目次
はじめに
Ⅰ.古代、中世を中心に
緒言
第1章 疫病的状況
1 ヨーロッパへの侵襲
2 ハンセン病侵襲の機会
3 ギリシアのハンセン病
4 ローマのハンセン病
5 ヨーロッパ内陸部のハンセン病
6 ハンセン病患者の数
7 患者の減少
8 ハンセン病消滅の原因
第2章 政策的状況
1 政策の歴史
2 政策の内容
3 各国の立法措置状況
4 法の内容
第3章 医学的状況
1 ハンセン病の医学的概念の変遷
2 ハンセン病の伝染説
3 ハンセン病の遺伝説
4 疫学調査
5 ハンセン病専門医の業務
6 検査診断
7 病型分類
第4章 社会の状況
1 偏見と差別
2 社会不安
3 病者への労り
4 キリスト教徒とハンセン病
稿を終えて
註
附記
あとがき
参考文献
Ⅱ.近代、現代を中心に
緒言
第1章 公衆衛生政策としての隔離の始まり―1815年‐1910年頃―
1 遺伝説から感染説へ
2 世界における隔離の提唱
3 アメリカ合衆国の隔離政策
4 イギリスによる隔離政策
第2章 隔離政策の近代化とその変遷―1910年頃‐1925年頃まで―
1 公衆衛生策としての隔離の進展
2 近代の隔離政策の概念
3 アメリカ合衆国による隔離政策の進展
4 イギリスによるハンセン病政策の進展
5 宗教から医学へ
第3章 絶対隔離政策確立とその要因―1926年‐1945年―
1 ハンセン病研究の国際的統合
2 アメリカ合衆国における隔離の近代化
3 イギリスの隔離政策の転換
第4章 ハンセン病からの解放
1 プロミン以降の世界のハンセン病政策の変遷
2 ミッションの活動の変革
3 国際救らい団体連合によるハンセン病制圧活動の進展
4 笹川記念保健協力財団(SMFH)とハンセン病制圧活動
5 国際らい学会の活動とその変遷
第5章 プロミン以降のハンセン病政策
1 新しい時代のハンセン病対策
2 東南アジアおよび西太平洋地域のハンセン病政策 1960年代
3 韓国のハンセン病対策1945‐
4 米国のハンセン病政策の終焉
5 イギリスのハンセン病政策の終焉
6 ハンセン病の現状と未来
ハンセン病の夜明け
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。