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メキシコ麻薬戦争 アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱
EL NARCO

社会一般 ラノベ

ヨアン・グリロ(著), 山本 昭代(訳)
発行:現代企画室

四六判   420頁  並製
定価 2,200円+税

ISBN 978-4-7738-1404-0   C0036
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2014年2月
書店発売日 2014年3月7日
登録日 2014年2月13日

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書評掲載情報

2016-04-17 毎日新聞  
評者:柳下毅一郎(翻訳家)

紹介

グローバル化社会の影にひそむ不条理な日常

米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。10 代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……

メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシコ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向けた方向性も指ししめす。

目次

目次
第1章ゴースト―イントロダクション
PARTⅠ 歴史
第2章ケシ―麻薬生産の黎明期
第3章ヒッピー―第一次麻薬ブーム
第4章カルテル―メキシコ麻薬組織の形成
第5章麻薬王たち―三大カルテルの時代
第6章政権移行―高まる戦争の足音
第7章戦国時代―カルデロンの「麻薬戦争」
PARTⅡ 内臓
第8章運び屋―麻薬戦争とマネー・ロンダリング
第9章殺し屋―殺人という仕事
第10章文化―マフィアの音楽・映画
第11章信仰―ギャングの宗教
第12章犯罪的蜂起―体制に挑む暴力
PARTⅢ 運命
第13章捜査―スパイと裏切り
第14章拡大―国際化する組織犯罪
第15章多様化―犯罪の多角化
第16章平和―麻薬戦争終結への道
謝辞
参照文献
訳者あとがき

著者プロフィール

ヨアン・グリロ(Grillo,Ioan.)

2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領、3人の司法長官、アメリカ合衆国大使らと議論した。イギリス出身、メキシコシティ在住。本書は彼の最初の著書である。
本書は、オーウェル賞にノミネートされ、ロサンゼルスタイムズ・ブックフェスティバルで最終選考に残り、BBCラジオ4の「今週の本」に選ばれた。

山本 昭代(ヤマモト アキヨ)

兵庫県出身。大学卒業後、出版社勤務、フリー編集者を経て、1994年から3年間メキシコに留学、1997年社会人類学高等調査研究センター(CIESAS、メキシコ市)修士課程修了。2005年東京外国語大学地域文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師。
著書に、『メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化―フェミニスト人類学の視座』(明石書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。