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理科オンチ教師が輝く科学の授業 板倉聖宣(著) - 仮説社
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理科オンチ教師が輝く科学の授業 (リカオンチキョウシガカガヤクカガクノジュギョウ)

教育
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発行:仮説社
A5判
112ページ
並製
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-7735-0284-8   COPY
ISBN 13
9784773502848   COPY
ISBN 10h
4-7735-0284-3   COPY
ISBN 10
4773502843   COPY
出版者記号
7735   COPY
Cコード
C0337  
0:一般 3:全集・双書 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年8月
書店発売日
登録日
2017年7月24日
最終更新日
2017年8月3日
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紹介

 今から40年前,教育総合雑誌『ひと』に,ひとつの授業の記録が掲載されました。──理科の授業に四苦八苦する〈理科オンチ教師〉,しかし,そんな理科オンチ教師が行う授業にもかかわらず,子どもたちは目を輝かせ,クラスにはイキイキと討論が生まれ,家庭の保護者を巻き込んだ理科好きが生まれてしまう,なんとも不思議な記録です。
 「これまでの教育に落伍した理科オンチの先生方が楽しくてはじめてわかったような事柄は,子どもたちの認識にうまく合った教え方をすることができるのではないかと思うのです。そういう立場で,私どもは科学教育を作り直そうと考えているわけです」とは板倉聖宣さん。授業の成功のカギは,優等生ではない理科オンチならではの,〈楽しくてはじめてわかった感動〉にあるのかもしれません。
 本書には,板倉聖宣さんが「理科オンチのすばらしさ」について語った講演記録「理科オンチ教師のための科学入門教育」と,堀江晴美さんの若き日の授業記録「理科オンチ教師のたのしい授業」,そして現在《電池と回路》の名称で知られている授業書の前身《まめ電きゅうと回ろ》(1972年版)を収録しました。

目次

編者まえがき……………………………………犬塚清和 2
理科オンチ教師のための科学教育入門………板倉聖宣 6
はじめに 6/「認識の論理」を優先する 7/「知る喜び」とは 9/理科オンチと〈楽しくわかる喜び〉 10/知的好奇心をよびおこすキワドイ問題 12/「知るに値すること」を知る楽しさ 14/「楽しさ」が学びはじめる動機 17/真理は多数決で決まらない 19/教育の目標自身が差別的 21/ビリビリしたり,しなかったり──程度の問題 23/見れども見えず 25/おわりに──「わかる授業」より「楽しい授業」を 28

理科オンチ教師のたのしい授業
 小学2年生と《豆電球と回路》………………………堀江晴美 30
はじめに 30/理科オンチはすばらしい 31/仮説実験授業は母親も変える 32/チビッ子先生の誕生 33/ソケットがないと豆電球はつかない? 34/電気が1周しなければ,電球はつかない 37/心の目をはたらかせれば,見えないところも見えるのさ 42/アタマをちょっと使えば,わかってしまうのだ 45/豆電球のガラスはあってもなくても同じなのか? 47/「先生に聞いたってダメなのだ」 50/エナメル線も銅線も同じなのか 52/電気よ,お前はどこにいく? 56/電池がカイロになっちゃった 58/電気は消えちゃうのかな 59/エンピツが電気を通すなんて,そんな…… 62/銀紙は電気を通さないか① 65/銀紙は電気を通さないか② 67/スイッチ,全員作れたのだぁ 69/授業記録をとることのすすめ──あとがに代えて 75

授業書《まめ電きゅうと回ろ》1972年版全文…………78

初出一覧 ……… 110

前書きなど

 「子どもたちに学習意欲がない」「だから授業がうまくいかない」という声が教育現場では聞こえてきます。でも,教師がそれを言ってしまってはおしまいです。教育は人間的な行為です。相手も自分も人間です。先生方が〈自分の感動をもとにした授業〉をしてくださることを願っています。

著者プロフィール

板倉聖宣  (イタクラ キヨノブ)  (

●板倉聖宣
1930年 東京下谷(現・台東区東上野)に生まれる。10人兄弟の7番目(四男)。家は医療器械製造業を営む。小学生のころ「小学生全集」の『算術の話』と『児童物理化学物語』を読み,感動する。以後,子ども向きの科学読み物に愛着を持つ。
1951年 学生時代に自然弁証法研究会を組織。機関誌『科学と方法』を創刊。
1958年 物理学の歴史の研究によって理学博士となる。
1959年 国立教育研究所(現・国立教育政策研究所)に勤務。
1963年 仮説実験授業を提唱。以来,科学教育に関する研究を多数発表。教育の改革に取り組む。また,『発明発見物語全集』『少年少女科学名著全集』(いずれも国土社)を執筆・編集し,科学読み物の研究を続ける。
1973年 教育雑誌『ひと』(太郎次郎社)を遠山啓らと創刊。
1983年 教育雑誌『たのしい授業』(仮説社)を創刊。編集代表。
1995年 国立教育研究所を定年退職。私立板倉研究室を設立。同時にサイエンスシアター運動を提唱・実施。
2013年 日本科学史学会会長に就任。

堀江晴美  (ホリエ ハルミ)  (

●堀江晴美
1947年 千葉県南房総市千倉町に生まれる。
1970年 法政大学史学科卒業。千葉県船橋市の小学校に勤務。
1974年 仮説実験授業を知り,実践を始める。
1978年 松本キミ子さんと出会い,「キミコ方式」による絵画教育の実践を始める。
仮説実験授業研究会会員。ルネサンス高校講師。著書に,松本キミ子さんとの共著『絵のかけない子は私の教師』(仮説社),『三原色の絵の具箱』(全3巻,ほるぷ出版)がある。

犬塚清和  (イヌヅカ キヨカズ)  (

●犬塚清和
1942年 愛知県西尾市に生まれる。
1965年 同市で中学校の教員となる。
2003年 教員を定年退職。現在,ルネサンス豊田高校校長・ルネサンス高校グループ名誉校長。仮説実験授業研究会事務局長。 
著書『教師6年プラス1年』『輝いて!』『こんな学校があってよかった』,共著『熱はどこにたくわえられるか』(仮説社)のほか,編集執筆した本・雑誌は多数。

上記内容は本書刊行時のものです。