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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:22:"足はなんぼん? ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-7735-0269-5";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:297:"「足の数は何本あるか」という単純な問題を手がかりにして,小さなお子さんでも動物についての科学的な視点をたのしく身につけることができるようになります。「目のつけどころ」が見えてくる「科学の絵本」登場!";s:6:"author";s:31:"板倉聖宣(著/文)…他1名";s:10:"publishers";s:9:"仮説社";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:9:"仮説社";s:12:"release_date";i:1470322800;}

新版いたずらはかせのかがくの本

足はなんぼん?

児童図書 ラノベ

板倉聖宣(著), 中村隆(絵)
発行:仮説社

A4変型判   48頁  上製
価格 2,200円+税

ISBN 978-4-7735-0269-5   C8743
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2016年8月
書店発売日 2016年8月5日
登録日 2016年6月28日

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紹介

この本は,「動物の足の数」という,いたって単純なところに注目して描かれた絵本です。
図鑑を見れば,この本よりずっとたくさんの動物がのっています。そして動物園に行けば,生きて動いている動物を目にすることができるでしょう。でも図鑑や,動物園の動物を漠然と見るだけでは,その図鑑に載っていたり,その動物園にいる動物に関する知識しか得ることはできません。
しかしこの絵本を読めば,図鑑には全く載っていないようないろいろな動物についても,読む前よりもずっと豊かに想像をめぐらすことができるようになります。
それは,この本が子どもたちに動物についての断片的な知識ではなく,「自然に対する問いかけ方」を教える絵本だからです。

目次

足はなんぼん?
「足はなんぼん?」のねらい

前書きなど

 この本は,いろいろな動物の足を,まちがいなくおぼえさせるために書かれたのではありません。
 この本は,足の数という,いたって単純なところに目をすえて,この地上にいるいろいろな動物の世界を子どもといっしょにながめまわしてみるために書かれたものです。
 こういうと「この世にはどんな動物がいるかということを教えるなら,子どもを動物園へつれていったり,動物のたくさんのっている絵本や図鑑を子どもにあたえればよいではないか」といわれるかもしれません。
 なるほど,動物園(最近は水族館や昆虫館を併設しているところもあります)に行けば,この本にでている動物よりも,もっともっと多種類の動物を,実物で見ることができます。
 また,すでに刊行されている子ども用の図鑑(哺乳類,鳥,魚,昆虫などにわけたものが何種類も売られています)を買いあたえれば,この本よりも,はるかにたくさんの種類の動物の絵や写真をみせることができます。
 けれども,この本は,動物園やふつうの図鑑では得られないような,動物についての広くて深い認識をあたえることをねらっているのです。
 こんなページ数も,絵もすくない本で,どうしてそんなだいそれたことを主張しうるのでしょうか。
 そのなぞは,この本が子どもたちに断片的な知識を与える本ではなくて,自然に対する問いかけ方を教える本だ,というところにあります。ふつうの図鑑や動物園なら,その本やその施設に収容されている動物についての知識しか得られません。しかし,この本をあたえれば,ふつうの子ども向きの図鑑にはまったくのっていないような,無数の動物にも想像をめぐらすことができるようになるのです。
 動物園にいったり,図鑑を見いったりするだけでは,どうしてもその目の前に実在したり,えがかれている生きものだけが対象になってしまいます。つまり,その動物園や図鑑に収容されている動物の世界だけしか視界に入らないわけです。
 ふつうの昆虫図鑑には,チョウやセミの足の数が6本であることがわかるような,絵や写真がのっていませんが,ふつうはそんなことを気にする子どもはまずいないでしょう。そこにえがかれていることだけを,ただなんとなくばくぜんと見ることになれているからです。
 けれども,この本を読む子どもたちは,おなじ虫を見るときでも,1つの視点をもつことになります。そして,図鑑ではものたりなくて,実物を追いもとめることにもなります。
 じつは,この「足はなんぼん?」の原稿を元にして,東京の市立暁星小学校の吉村七郎先生をはじめ,多くの小学校の先生方が1~2年生で授業をやってくださいました。この授業は,たいへんたのしいものになりました。しかもこの授業の結果,子どもたちは遠足や散歩にいっても,目のつけどころがはっきりかわったということが明らかになりました。
 これまでなら,目の前に虫がいても,別に関心をもたなかったのが,この授業をやってからというもの,虫がいると,みんなその虫の足が何本か,つかまえて数えるようになった,というのです。この本は,いわばそういった能動的な子どもをそだてることをねらっているのです。

 科学というのは,自然についてのあれこれの知識をおぼえこむことではありません。まだ知らないことについて,いろいろ予想を立てて積極的に自然に問いかけ,まだ見知らぬものについてまでも正しく予言ができるようになるーーそこに科学のすばらしさがあります。その意味で,この本は単なる「動物の本」ではなく,動物についての一つの科学的な見方のすばらしさを教える「科学の本」なのです。

版元から一言

この本は単なる「動物の絵本」ではありません。「動物の足の数」を手がかりにして,生物界全体を見渡すことができる「科学の絵本」なのです!

著者プロフィール

板倉聖宣(イタクラキヨノブ)

1930年 東京下谷(現・台東区東上野)に生まれる。10人兄弟の7番目(四男)。家は医療器械製造業を営む。小学生のころ「小学生全集」の『算術の話』と『児童物理化学物語』を読み,感動する。以後,子ども向きの科学読み物に愛着を持つ。
1951年 学生時代に自然弁証法研究会を組織。機関誌『科学と方法』を創刊。
1958年 物理学の歴史の研究によって理学博士となる。
1959年 国立教育研究所(現・国立教育政策研究所)に勤務。
1963年 仮説実験授業を提唱。以来,科学教育に関する研究を多数発表。教育の改革に取り組む。また,『発明発見物語全集』『少年少女科学名著全集』(いずれも国土社)を執筆・編集し,科学読み物の研究を続ける。
1973年 教育雑誌『ひと』(太郎次郎社)を遠山啓らと創刊。
1983年 教育雑誌『たのしい授業』(仮説社)を創刊。編集代表。
1995年 国立教育研究所を定年退職。私立板倉研究室を設立。同時にサイエンスシアター運動を提唱・実施。
2013年 日本科学史学会会長に就任。

中村隆(ナカムラタカシ)

1976年 新潟県胎内市生まれ。
1998年 日本デザイン専門学校卒業。
HBファイルコンぺ 日下潤一賞。
JACAグランプリ,ザ・チョイスなどに入選。
書籍,雑誌の表紙や挿絵で活躍中。

上記内容は本書刊行時のものです。