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アーユルヴェーダ健美食 イナムラ・ヒロエ・シャルマ(著) - 径書房
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アーユルヴェーダ健美食 (アーユルヴェーダ ケンビショク) The Healthful Recipes of Ayurveda (ザ ヘルスフル レシピズ オブ アーユルヴェーダ)

趣味・実用
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発行:径書房
A5判
160ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7705-0225-4   COPY
ISBN 13
9784770502254   COPY
ISBN 10h
4-7705-0225-7   COPY
ISBN 10
4770502257   COPY
出版者記号
7705   COPY
Cコード
C2077  
2:実用 0:単行本 77:家事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年10月26日
書店発売日
登録日
2018年9月25日
最終更新日
2018年10月26日
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紹介

アーユヴェーダ料理の決定版。

食べることは生きること。
なにを食べるか、どう生きるか。
古代インドから届く、命を輝かせる美味しいメッセージ――。

私たちの身体はすべて、私たちが「食べるもの」で出来上がっている。
そんな簡単なことを、なぜ私たちは忘れてしまったのだろう。

日本のアーユルヴェーダ学会を牽引する重鎮イナムラ・ヒロエ・シャルマ医師――日本人で初めてインドのグジャラート・アーユルヴェーダ大学大学院を卒業。アーユルヴェーダ医師の資格を取得し現地で10年開業後帰国――が、アーユルヴェーダの食に対する思想・哲学を、わかりやすく解説。

日本のアーユルヴェーダ料理の第一人者、インド・スリランカのスパイス料理を日本に紹介し続けている香取薫が、現地で習得してきた本格的アーユルヴェーダ料理のレシピを惜しげなく公開。

アーユルヴェーダで使われる薬草の薬効などの解説を、日本でそれらを実際に育て、研究している彦田治正氏が執筆。

アーユルヴェーダは、なぜ「食べること」にこだわるのか……。
人生を明るく楽しく、そして正しく生きることは、なにをどう食べるかにかかっている。
食べることの意味を、とことん追求したアーユルヴェーダの叡智に触れてください。

目次

はじめに イナムラ・ヒロエ・シャルマ    1

アーユルヴェーダ健美食 理論編  イナムラ・ヒロエ・シャルマ
 
第1章 アーユルヴェーダにとって健康とはなにか    11
     人はなんのために生きているのか      12
     健康とはどういう状態か      16

第2章 ドーシャ理論を知り、自分の体質を知る    21
     トリ・ドーシャ理論とはなにか      22
     ドーシャはどうやって作られ、どう変化していくか      26
     ドーシャの乱れによって起きる病気      33
     持って産まれた体質を知ろう      37
     体質チェックテスト      40

第3章 食事について    43
    食の原則      44
    一日のなかでの食事法      45
    季節による食べ方      49
    オイルについて      51
    肉について      53
    有益な食べ物、無益な食べ物      54
    気をつけるべき食べ合わせ      55
    体質別食事法      57
    酒について      60
    感謝の気持ち      63

第4章 アーユルヴェーダ健美食 スパイスとレシピ 香取 薫    65
     スパイスとその他の食材      66
     ギーの作り方      78
     タルカのやり方 クミンのタルカ/マスタードシードのタルカ/タルカの作り置き      80
     基本のキチュリー アーユルヴェーダ食の優等生      82
     大根たっぷりキチュリー しみじみ癒されたいときに      84
     ドライフルーツキチュリー ほんのり甘い滋養粥      85
     ポンガル 南インドの伝統料理、白い粥      86
     プラウ スパイス入り炊き込みご飯      88
     ムーングドライダール 緑豆のシンプルな炒めもの      90
     基本のダール 毎日食べたい豆カレー      92
     ウラド豆のにんにく味スープ 体力をつけ、体を芯から温める      94
     ペサラットゥ 朝食に向く緑豆のドーサ      96
     スパイスオイルをかけたサラダ クミンのタルカで消化に優しく      98
     コラサンボーラ 葉野菜のココナッツ味サラダ      100
     野菜を茹でたり蒸したり ギーソースをかけて      102
     野菜を炒めて ギーとスパイスを使って      103
     キャベツ ポリヤル 南インドの野菜炒め 基本      104
     カリフラワー サブジ 北インドの野菜料理 基本      106
     小松菜マッルン ココナッツ香る軽い青菜炒め      108
     冬瓜サブジ とろりとした優しい味      110
     冬瓜のココナッツ味スープ 食欲がない夏に      112
     冬瓜のクールドリンク ココナッツウォーターを使って      113
     ビーツのサーンバール 南インドの豆入り野菜カレー      114
     ビーツクートゥー 南インドの代表的副菜をビーツで      116
     肉入りルビースープ 比類なき最強滋養スープ      118
     ヤギマトンのココナッツシチュー 肉の摂り方のお手本、ケーララの薬膳      120
     トゥラシーの香りの蒸し魚 ハーブを使った香りも薬効も最高の時短料理      122
     コラキャンダ ココナッツ入り青汁粥      124
     コリアンダースープ 大好きな香菜をクミンの香りで      126
     ハニーナッツデーツ 食べすぎ注意の美味しいスイーツ      128
     黒ごまの鉄分補給菓子 女性を元気にする生薬スイーツ      129
     アロエ入りクミン味くず湯 美味しい整腸剤      130
     アロエ入りジュース アロエと果物をスパイスで      131
     キャロットキール 心と体に幸せドリンク      132
     シャターヴァリーを使って アーユルヴェーダの若返り生薬      133
     ジャルジーラー 暑いインドの定番ドリンク      134
     フルーツマサラのすすめ アジア流、フルーツの味わい方      135
     バターミルク用の調合マサラ スパイス入り消化促進ドリンク      136
     ヒーングアシュタクチュールナを常備しよう 調合スパイスの消化薬      137
     パーパル 体によいアルカリ性食品      138
     生姜&消化を助ける知恵 インド伝統のホームレメディー      139

     アーユルヴェーダで特に推奨されるハーブなど 彦田治正      140
     シャターバリー ツボクサ トゥラシー カレーリーフ コリアンダー(香菜)
     鉢植えで育てる      144
     ツボクサ トゥラシー カレーリーフ コリアンダー(香菜)

第5章 私のアーユルヴェーダ食 香取 薫    146
     おわりに 香取 薫    157
     プロフィール&参考文献    158

前書きなど

はじめに

 WHO(世界保健機関)によって、世界の三大伝承医学のひとつと認められているアーユルヴェーダは、インドで今から3千年以上前に成立ました。
 古代インドの人たちの最大の関心事は、人は、どうすれば健康で長寿を楽しめるか、どうすれば豊かで楽しい人生を送れるか、ということでした。
 そのような古代の人々が生み出したのが、サンスクリット語で、「生命を守り育てる知恵・完璧な長寿を達成する知識」を意味する「アーユルヴェーダ」です。
「健康と長寿を追求した古代インド医学」と説明されることもありますが、正確に言えば、アーユルヴェーダは「健康を維持・増進させる予防医学」であると同時に、「病気を治す治療医学」であり、「幸福で有益な人生を送り、長生きをするための老人医学」でもあり、さらには「心や魂の問題を含む倫理哲学」でもあります。
 つまり、アーユルヴェーダは、古代より受け継がれた、「人はいかに生きるかを説いた総合的人間学」なのです。
 欧米諸国や日本で主流となり、病気になったとき必要とされる西洋医学は、「病巣や患部の治療に力点を置く医学」と言ってもいいでしょう。
 けれども、アーユルヴェーダは、病巣や患部の治療よりも、まずは「病気を予防すること」に力点を置いています。そこが西洋医学と大きく違うところです。病気になった人を診み
るときも、病巣や患部を診るだけでなく、身体全体に不調があるとみなし、その人の日常生活における食欲や消化力、吸収力や排泄などを詳細に診察します。
 病気の原因は、その人が日常的に飲食しているもの、あるいはその人の心の持ち方や言葉の使い方などのなかにあると捉え、なにが過剰になっているか、なにが過少になっているか、なにを誤って使っているか、なにが原因で身体のなかのバランスが乱れているかを診ていくのです。
 身体のなかのバランスが崩れると、消化力が低下したり、不消化物が蓄積されたり、身体のなかにある管が詰まったり、体液・血液・筋肉などに障害が起きたりします。アーユルヴェーダでは、病気の発生は、それらが原因であると考えられているからです。
 そのため治療も、その人が持っている自然治癒力を引き出しながら、肉体だけでなく心も含めて、バランスを整えていくことに力点が置かれています。
 つまり、アーユルヴェーダが第一に考えるのは、病気になったときどうするかではなく、どうしたら病気にならずにすむか、年齢を重ねても、美しく健康でいるためにはどうしたらいいかということなのです。
 アーユルヴェーダは、つね日頃から自分自身の身体をよく観察し、セルフケアをすることが大切だと説いています。「正しい食事・正しい眠り・正しい性生活」が生命を支える三本柱で、この3つを、それぞれの体質や年齢、暮らしている土地の気候や風土に応じて正しく行えば、人は健康を維持増進することができるとしているのです。
 この3つの柱のなかで、アーユルヴェーダが、健康を維持するために最も重要で、かつ基本となるものとしているのは口から摂る食物です。
 食物には、その人の健康にとって有益な食物と、無益で有害になりかねない食物もあります。健康でいるためには、日頃から自分の体質に合った有益な食物を摂るよう心がけ、不要なものを遠ざけることが必要なのですが、問題は、なにが有益で、なにが無益で有害かということでしょう。
 日本人の食生活は、この50年ほどで大きな変化を遂げました。世界中の食物が店頭に並び、技術の進歩もあって、ほとんどの食物が季節に関係なく一年中食べられるようになっています。しかしそれらは、私たちに健康をもたらす有益な食物なのでしょうか。
 本書では、アーユルヴェーダの考え方を紹介するとともに、それぞれの人の体質にそって、アーユルヴェーダが有益としている食物、無益としている食物を紹介し、さらに季節の移り変わりのなかで、また一日の流れのなかで、どのように食事をすればいいかなどを紹介していきます。
 これらは3千年以上前から変わらず受け継がれてきたことで、健康な人にとっては、老齢になっても若者のような体力と気力を持ち続けるために必要な食の知恵であり、健康がすぐれない人にとっては、体力と自己治癒力を回復させる食事法でもあります。
 アーユルヴェーダで重要とされるスパイスやハーブを使い、食欲・消化・吸収・排泄を健康に保つためのアーユルヴェーダ食のレシピも、スパイス料理を研究している香取薫さんに紹介してもらいます。日本人には馴染みが薄いスパイスやハーブもありますが、それらについては、石垣島で実際にそれらを育て、研究している彦田治正氏に紹介してもらいました。
 本書を参考にして、ぜひ、アーユルヴェーダ3千年の知恵を生活に取り入れ、健康で美しく、幸福で有益な人生を送ってください。
            イナムラ・ヒロエ・シャルマ

版元から一言

なんのために食べるか。なんのために生きるか。
この二つの命題が直結していることを、ここまで明快に言い切った思想・哲学は、アーユルヴェーダ以外、今に至るまでどこにもありません。

私たちの身体はすべて、私たちが口にする食物によって作られています。
食べるものによって、体だけでなく、精神や心の持ちようにまで影響が出るのです。
考えてみれば、それは当たり前のことでしょう。
そのようなアーユルヴェーダの思想を、優しい言葉で解き明かすと同時に、見るだけで食べたくなる美味しいレシピを満載しました。

手に取ったら買いたくなる本を目指し、写真の美しさにこだわり、全体をスタイリッシュに作りました。
類書(アーユルヴェーダのレシピ本)の中では、最も美しい本になっていると自負しています。

著者プロフィール

イナムラ・ヒロエ・シャルマ  (イナムラ ヒロエ シャルマ)  (

アーユルヴェーダ医師(Guj.Ayu.Univ.,India)。大阪アーユルヴェーダ研究所所長。大阪市立大学医学部看護学系卒。大阪府立成人病センター勤務後、渡印。Gujrat Ayurveda Universityを首席で卒業。日本人初のアーユルヴェーダ医師資格取得者となる。同大学院修了後、現地で10年間開業。帰国後、大阪アーユルヴェーダ研究所、鳥取アーユルヴェーダ研究所を開所。アーユルヴェーダの普及、教育、講演、臨床研究活動などに従事。第30回日本アーユルヴェーダ学会2008大会長 (記念号500頁発刊 参加者600名)、Guj.Ayu.Univ. 元編集委員会委員。日本アーユルヴェーダ学会理事、NPO日本アーユルヴェーダ協会副理事長、Aihore PratiSThAnam、Himani Ayurveda Research Foundation(HARF)顧問などの活躍を続けている。2016年、「国際ヴァイディック会議」でアーユルヴェーダ研究に50年間携わり人類に貢献したとして表彰される(写真はその表彰楯)。

香取 薫  (カトリ カオル)  (

1962年生まれ。インド・スリランカ料理研究家。キッチンスタジオペイズリー主宰。1985年に訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、さまざまな地方の主婦たちから本場のインド家庭料理を習う。帰国後、日本の気候や日本人の味覚にあう健康的なスパイス使いを研究。スパイスの普及とインド文化の紹介に取り組む。1992年、料理教室を開設。数多くのインド料理店店主、料理インストラクターを輩出。日本アーユルヴェーダ学会評議員。日本香辛料研究会会員。著書は『5つのスパイスだけで作れる!はじめてのインド家庭料理』(講談社)、『家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理』(河出書房新社)、『アーユルヴェーダカフェ』(地球丸)など多数。共著に『アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ』(径書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。