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ソフトウォーターブック 軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2005年8月
- 書店発売日
- 2005年8月30日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2013年8月21日
紹介
お風呂に入っただけでスキンケアができる……そんな超簡単な肌のお手入れ方法です。
お風呂に入って体を洗ったあと、肌が「キュッキュ!」としませんか? あの「キュッキュ!」感で汚れが落ちたと思っているかもしれませんが、それは「石鹸カス」が肌に残っている証拠。石鹸カスの膜で肌がコーティングされているのです。石鹸カスは、石鹸と水の中の硬度成分(カルシウムやマグネシウム)がくっついてできたもの。洗顔後の「つっぱり感」の原因とも言われています。撥水性があるため、化粧水が肌にしみこみにくくもなります。イギリスでも「家庭用水道水の硬度は皮膚炎の発症に重要な関連をもつ」という研究が発表されています。つまり、硬度成分は、肌にとっては厄介者。冬の痒いカサカサ肌・アトピー・髪の傷みなどの原因のひとつでもあるのです。
でも、硬度0の「Soft Water=軟水」で洗えば、石鹸カスは発生しません。そのうえ、お風呂あがりには、石鹸カスのかわりに、肌の上に「天然のクリーム」ともいわれる脂肪酸が残ってくれるのです。欧米や韓国では「Soft Water=軟水」はとてもポピュラーな存在。アメリカではホームセンターなどでも普通に売られています。
本書は日本で初めて本格的に「Soft Water=軟水」を紹介した本。「Soft Water=軟水」を使った化粧水風呂の作り方や、石鹸の選び方なども載っています。お風呂や洗顔で使う水を「Soft Water=軟水」に変えれば、石鹸カスに覆われていない、あなたの「ほんとうの素肌」が体験できます。頑固な肌トラブルに悩んでいる方はぜひご一読ください。
目次
●はじめに……これはもしかして究極のスキンケアかも?
●スキンケアの基本
▼ソフトウォーターで快適生活
スキンケアの基本は化粧水……ってほんとう?
水のミネラルってどんなもの?
肌にやさしい硬度ゼロ水
イギリスでも硬度が問題に
日本は軟水の国?
水道水がお肌に影響
なぜハードウォーターが肌によくないの?
自宅の硬度を調べてみよう
もし硬度がゼロだったらどうなるの?
ソフトウォーターとシャンプー
ターンオーバーで赤ちゃんの肌に
▼ソフトウォーターのお風呂を試してみよう
水道水をソフトウォーターに変える方法
ソフトウォーターができる仕組み
手作りウォーターソフナー
市販のウォーターソフナー
●究極の石鹸を選ぶ
▼お風呂で使う石けん
石けんの種類
ほんとにいい石けんはどれ?
ソフトウォーターと無添加石けん
石けんに含まれる脂肪酸
▼肌質を考えた手作り石けんの作り方
オイル(油脂)について
安全・簡単に石けんを作る方法
手作り石けんレシピ
精製水のかわりに使うハーブティー
石けんに香りをつける
●化粧水風呂
▼化粧水風呂の基本レシピ
●手作り化粧品・掃除・洗濯
▼ソフトウォーターと手作り化粧品
▼ソフトウォーターで楽々お洗濯
●あとがき
前書きなど
わたしは、生まれつき超乾燥肌のアトピー体質で、迂闊にメイクもできない肌でした。ちょっとでも肌にあわないものをつけたら、とたんに「むずむず・ぽりぽり」となって、最終的には真っ赤にただれてしまうのです。
「自分の肌はちょっと人と違うかも」と気づいてから、わたしのスキンケアはつねに「乾燥」との闘いでした。どうしても、なにを塗っても、肌が潤ってくれない。そんな状態が小学生のころからずっと続いていたのです。とくに冬場は全身が粉をふいて、唇は切れて、手はひび割れて……。学生時代は、寒いなか、学校のトイレで服を脱いで全身にクリームを塗ったり、ときにはまぶたの皮膚が腫れあがって目が開かなくなったり、いま思うと大変な苦労をしていました。
そんな状態でしたから、スキンケア商品は、できるだけよいものを……と思って選んでいました。でも、世の中にはすごい数の化粧品があふれ、情報もたくさんあって、どの商品が自分にあうかわからないのです。ドラッグストアに行くたびに、より効果がありそうな商品に目を奪われ、しょっちゅう新しい商品に手をだしていました。
そうやって、新しい商品、新しいスキンケア方法、と試しているうちに、もっと困ったことになってきました。いつの間にか一時も素顔でいられなくなってしまったのです。化粧水のうえに乳液、そして保湿のための薬。なにをどんなに塗っても、肌の赤みや発疹、黒ずみが治まらず、隠さずにはいられない状態。だから、お化粧なしでは外にでられないのです。そのお化粧も肌荒れを隠したい一心で、どんどん厚塗りに、どんどんハイテクになっていって。そうなると、家に帰ってお化粧を落とすのがまた一苦労です。強いクレンジング剤を使って、念入りに洗わなくてはなりません。それでも、ほんとうにちゃんと落ちたのかわからなくて不安だし、当然、洗顔後はまた慌てて保湿。化粧水、乳液、美容液、そして皮膚科でもらった塗り薬……。とにかく何層も塗らないと、わたしの肌は乾燥してしまうのです。
そんなスキンケアをしていたわたしが、7年前から大きく変わりました。いまのわたしのスキンケアは、とてもシンプルです。そのキーワードは「ソフトウォーター(軟水)」。ソフトウォーターを使い始めてからというもの、わたしの保湿作業は大幅に軽減しました。それはほんとうに劇的な変化でした。あわてて何種類もの保湿剤を塗る必要が、まったくなくなったのです。いまは、お風呂上がりにさっと化粧水をつけ、ポイントにクリームを塗るだけ。夏場はクリームもいらないほどです。街にでるときも基本的にノーメイク。家でくつろぐときは手入れすらほとんどしません。とても楽ちんな生活です。
版元から一言
わたしたちがこの本を刊行したのは、実際に「Soft Water」を使って肌荒れが大幅に改善したからです。それはまさに衝撃的な体験でした。肌荒れに悩む多くの人に、このことをどうしても伝えなければ! というのがこの本を出版した理由なのです。
わたしたちの体験で、実際に効果があったのは次の4点です。
(1)20年以上治らなかった冬の痒いカサカサ肌が完治した。
(2)化粧水が肌にしみこむのを生まれて初めて実感した。
(3)毛穴が目立たなくなり、二の腕などにできていた小さなブツブツがすべてなくなった。
(4)フケが出なくなって、髪の毛はさらさら。梳かさなくてもいいほど髪が絡まない。
上の4つは、すべて径書房編集部が実際に体験したことです。著者の上関久美子さんは、超乾燥肌のアトピー体質ですが、彼女もまた大幅に肌荒れが改善したそうです。もちろん、Soft Water は、だれにでも効果があるわけではありません。主婦性湿疹が治らないというひともいました。それでも、いまや径書房は全員、「Soft Water」のとりこ。「もう一生 Soft Water を手放せない! Soft Water 以外のお風呂には入れない!」が、いまの私たちの最大の悩みなのです。肌荒れで苦しんでいるひとは、あきらめるまえに、ぜひ一度、Soft Water をためしてみてください。
上記内容は本書刊行時のものです。