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猫の怪 横山泰子(著/文) - 白澤社
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猫の怪 (ネコノカイ)

文芸
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発行:白澤社
四六判
224ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7684-7966-7   COPY
ISBN 13
9784768479667   COPY
ISBN 10h
4-7684-7966-9   COPY
ISBN 10
4768479669   COPY
出版者記号
7684   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年6月30日
最終更新日
2017年7月12日
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紹介

猫は不思議な生き物だ。猫好きにはそれがたまらない。
江戸時代にも、猫をこよなく愛する人たちがいた。いきおい、さまざまな猫の怪異の物語が生まれる。奇っ怪な行動をとる猫にまつわる物語のなかから、江戸怪談における猫の怪の世界を、文学・芸能史・民俗学などの視点から選りすぐって紹介する。
江戸時代の化け猫話といえば、講談で有名な鍋島の化け猫騒動があるが、いくつもの物語が伝わるなかでその原型と考えられる『肥前佐賀二尾実記』と、飼い主の美女を救う猫の話「三浦遊女薄雲が伝」の原文を現代語訳とともに掲載。そのほか江戸の随筆『甲子夜話』や『耳袋』などに記された猫の奇談、猫にまつわる日本や韓国での民間伝承、芝居や映画を紹介する。
祟る猫・化ける猫・助ける猫・招く猫etcと、江戸怪談猫づくしの巻。

目次

第一部 佐賀鍋島の化け猫
 第一章 『肥前佐賀二尾実記』──鍋島化け猫伝説の原型
 第二章 御家騒動の怪猫
〈コラム1〉肥前白石・秀林寺の猫大明神──もう一つの佐賀怪猫伝説
第二部 江戸時代の怪猫談
 第三章 馬場文耕「三浦遊女薄雲が伝」──猫の報恩物語
 第四章 猫の報恩譚
 〈コラム2〉猫檀家──東北の猫怪談
 第五章 江戸の噂と怪猫──猫はなぜ喋るのか
 〈コラム3〉江戸怪談の猫──猫と狸と
第三部 怪猫をめぐる民間伝承・芸能
 第六章 猫は化けるが役に立つ──猫をめぐる民俗
 〈コラム4〉韓国の猫の話──「忠」の犬と「悪」の猫
 第七章 芸能史における「化け猫物」の系譜
 〈コラム5〉恋する猫──猫になりたい
〈おわりに〉福を招く猫

著者プロフィール

横山泰子  (ヨコヤマヤスコ)  (著/文

1965年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒、同大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。法政大学教授。主な著書に『江戸東京の怪談文化の成立と変遷』(風間書房)、『妖怪手品の時代』(青弓社)など。

早川由美  (ハヤカワユミ)  (著/文

1959年愛知県生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。奈良女子大学博士研究員など。論文に「『吾嬬下五十三駅』考─猫騒動と天一坊物実録の利用─(『文学』2015年7月、岩波書店)など。

門脇大  (カドワキダイ)  (著/文

1982年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科博士課程修了。専攻は日本近世文学。神戸星城高等学校ほか非常勤講師。論文に、「海の化物、海坊主──化物の変遷をたどる」(鈴木健一編『海の文学史』三弥井書店、所収)など。

今井秀和  (イマイヒデカズ)  (著/文

1979年東京都生まれ。大東文化大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近世文学、民俗学、比較文化論。国際日本文化研究センター機関研究員。主な著書に『怪異を歩く』(共著、青弓社)など。

飯倉義之  (イイクラヨシユキ)  (著/文

1975年千葉県生まれ。國學院大學文学部卒、同大学大学院文学科博士後期課程修了。國學院大學准教授。主な著書に『ニッポンの河童の正体』(新人物往来社、共著)、『日本怪異妖怪大事典』(東京堂出版、共編著)など。

鷲羽大介  (ワシュウダイスケ)  (著/文

1975年岩手県釜石市生まれ。国立宮城高専(現:仙台高専)電気工学科中退。ブロガー。2010年より「せんだい文学塾」運営委員会会長。

朴庾卿  (パクユギョン)  (著/文

1978年生まれ。法政大学大学院修士課程修了。現在、同大学院博士後期過程。研究テーマは動物表象を中心とする日韓比較文化。論文に「韓国における猫の認識変化とその社会的・象徴的意味」など。

広坂朋信  (ヒロサカトモノブ)  (著/文

1963年東京都生まれ。東洋大学文学部卒。編集者・ライター。主な著書に『東京怪談ディテクション』(希林館・現在絶版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。