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建築/設備トラブル『マサカ』の話 山本 廣資(著) - 建築技術
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建築/設備トラブル『マサカ』の話 (ケンチクセツビトラブルマサカノハナシ)

工業・工学
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発行:建築技術
A5判
256ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7677-0137-0   COPY
ISBN 13
9784767701370   COPY
ISBN 10h
4-7677-0137-6   COPY
ISBN 10
4767701376   COPY
出版者記号
7677   COPY
Cコード
C3052  
3:専門 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2013年5月
書店発売日
登録日
2013年5月1日
最終更新日
2013年11月1日
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紹介

本書、設備計画から維持管理に至るまでの建築設備に関する全般的なものの考え方、トラブル発生時の原因追求に際して眼のつけどころなど、著者の長年の経験に基づいてまとめた。
建築設備技術者だけでなく、建築設計者にも参考となる。

目次

序章
トラブル別分類表
第1章 雨による『マサカ』の話
 1.1 雨水は裏口から浸入する
 1)建築的な浸水対策成功事例
 2)雨水が裏口から浸入する一般事例
 3)地下1 階エアコンからの雨水の逆流
 4)その他の雨排水に関する『マサカ』『アワヤ』事例
 5)集中豪雨時の道路冠水対策
1.2 電気のパイプにも水が流れる
 1)電気設備関係引込み箇所からの浸水事例
 2)電線管内を水が流れた事例
1.3 落ち葉の季節に水害が起きる
 1)雨水ドレンの詰まりによるトラブル
 2)屋上雨排水の中央監視室等への浸水
 3)冷却塔清掃時の水害事故
1.4 工事中の雨水トラブル

第2章 水蒸気と結露の『マサカ』
2.1 電線管に水蒸気(湿気)が流れる─おそるべし水蒸気圧
 1)プールピット内の湿気が上階事務所の分電盤に結露
 2)地下ピット水槽類の制御用配線管からの湿気
 3)電線管と湿気のトラブル発生の要因
2.2 換気するほど結露は進む(元から断たねば結露は止まらぬ)
 1)温水プール付属トイレの結露
 2)トランクルームの結露
2.3 マンション結露の『マサカ』
 1)浴室の湯気でマンション便所の結露
 2)マンションの出入口扉の開閉で水が落ちる(排気口部分での結露)
 3)レンジフードの性能低下で結露が発生
2.4 結露を抑えれば何処かで結露する(窓サッシは冬の除湿器

第3章 『マサカ』の凍結
3.1 風に吹かれりゃ温度が下がる
 1)泡消火設備感知ヘッドの凍結
 2)ホテルの渡り廊下でスプリンクラー配管の凍結
 3)外気調和機蒸気コイルの凍結
 4)屋上設置の排煙機まわりの氷結

第4章 風による『マサカ』の話
4.1 設備で対応できない風のトラブル
4.2 風のトラブルと注意事項
 1)建物の配置・出入口は風に配慮する
 2)床上の風は,コアンダ効果で奥まで流れる
 3)出入口位置が90 度振れ,高さが2 層ずれても,風は通り抜ける
 4)足元が寒い地下の飲食店
4.3 開けっ放しにすれば受付嬢は寒い
4.4 大きな扉は侵入外気を防げない

第5章 臭いによる『マサカ』の話
5.1 臭いは風に乗って運ばれる
 1)やってはいけない2 大事例
 2)臭いが風に乗って運ばれた『マサカ』『ヤハリ』事例
 3)トラブル原因把握のポイント
 4)厨房排気のトラブル対策
5.2 元を断っても止まらぬ臭気
 1)排水槽の臭気 2)排水管内での腐敗の進行
5.3 通気口の臭気も風に乗って流れる

 第6章 騒音による『マサカ』 076
6.1『静かなところで音は際立つ』(コンサートホール編)
 1)シャンデリアのキシミ音
 2)コンサートホールでの工事音
 3)雨排水の流水音
 4)ウィーンのホールで気になったこと
6.2『静かなところで音は際立つ』(マンション編)
 1)外から回ってきたポンプ室騒音
 2)換気レジスターの閉め切りでファン騒音が別の住戸に
 3)建築図の仕上線の読み違いが排水騒音トラブルに
 4)ポンプ逆相運転の騒音トラブル
 5)仮設ポンプが1 年間も動きっぱなし
 6)トラブルを大きくした管理人氏
 7)雨排水管の膨張キシミ音
 8)風が吹けば音鳴りが発生
 9)浄化槽の瀑気の音も騒音源
 10)最近のマンション騒音測定事例
6.3『静かなところで音は際立つ』(リゾート編)
 1)建物内への騒音トラブル
 2)外に対する騒音トラブル
6.4『静かなところで音は際立つ』(一般ビル編)

第7章 使われ方による『マサカ』の話
7.1 機械は初日に故障する
 1)オープニング当日の熱源機の故障
 2)『アワヤ』事例4 つ
 3)オープニングやレセプション時の対応
 4)竣工式やオープニングで設備技術者は何をすべきか
 5)漏水事故は関係者のいないときに起きる
7.2「去年良ければ今年も良いはず」
7.3 触れば動く,止まった機械
 1)住宅の小型ボイラーは顔を出せば直る
 2)超能力の喪失
 3)超能力で治ってしまったため,事故原因不明で報告に苦労
 4)オーディオ・アンプも触れば鳴り出す
 5)さわれば壊れる家電製品
 6)撤去する前に機械はトラブル
7.4 同時に使えばお湯はなくなる
 1)ホテルのお湯は30 分でなくなる
 2)観光ホテルは団体バスが到着するとお湯がなくなる
 3)アーバンリゾートホテルは大晦日にお湯がなくなる
 4)出しっぱなしにすればお湯がなくなる
 5)会員権を発行して公衆浴場になったクアハウス
 6)特別養護老人施設では特定の日にお湯がなくなる
 7)稼働率が高いホテルではお湯が足りない
 8)まわりに風呂屋があるとお湯の使用量が少ない?
7.5 梅雨の晴れ間に水がなくなる
 1)梅雨の晴れ間に水がなくなる
 2)水が出ても,量が足りなきゃトラブルになる
 3)同じ日にお湯と水とのダブルの『マサカ』
 4)一度に使えば水もなくなる
 5)建物内の公衆便所は水不足につながる
 6)受水槽の形状が変わって減水警報
7.6 使わないから起きるトラブル
 1)排水管のつなぎ忘れ
 2)凍結防止水抜きバルブの閉め忘れによる下階への浸水
 3)シックハウスは除湿機にも孔を開ける
 4)24 時間換気で中枢神経機能障害になった
 5)死水の発生
 6)リゾート施設の計画時時点から対応しておくべきこと

第8章 機能に関する『マサカ』
8.1 リークが怖い蒸気のコイル
 1)蒸気漏れの熱風でスプリンクラー作動
 2)蒸気漏れによる温水温度上昇でファンコイル枝管切断
 3)加熱用の媒体としての蒸気の使用について
8.2 フィルタが詰まればどこかで吸われる
 1)天井面フィルタが目詰まりして,床のタイルカーペット目地が汚れた
 2)ダクトのメッシュの詰まりで空調機がアワヤ崩壊寸前
 3)天井の隙間から吸込まれたプールの湿気
8.3 給気口がなければ他所から吸われる
 1)マンション換気設備の初期トラブルの一例
 2)窓は換気設備か?:(高級マンションに換気口はいらない?)
 3)ファンが回ると開かぬ扉
 4)マンション換気の各種トラブル
 5)住宅の気密性向上とガス燃焼機器
8.4 大は小を兼ねない
 1)大が小を兼ねなかったトラブル
 2)大を小として使った成功事例
8.5 熱い空気は床に届かぬ
 1)熱い空気は上にあがる
 2)奥行きの大小で上下温度差が違う
 3)エアコンのある部屋にFF 暖房機を設置
8.6 ドレンは上に向かって流れる
 1)ドレン配管からの逆流
 2)雨排水管に接続したドレン配管からの逆流
 3)水抜き配管からの逆流
 4)湧水排水のFCU への逆流
8.7 IC 回路はブラックボックス
 1)IC 回路はブラックボックス
 2)中央監視盤メーカーは文字数で選択
 3)独自の監視システムの現在は?

第9章 快適性に関する『マサカ』
9.1 こちらよければあちらが暑い,あちらよければこちらが寒い
 1)ビルの冷房期間は意外と長い
 2)こちらよければあちらが暑い,あちらよければこちらが寒い
 3)たやすくできる冬の冷房
9.2 春でないのに眠くなる─空調設備の無免許運転
 1)無免許運転が室内環境を損う-カセット型ヒートポンプユニット運転上の問題点
 2)無免許運転者の認識-その①「コンプレッサーは車のエンジン」
 3)無免許運転者の認識-その②「気流や温度むらへの無知」
 4)無免許運転者の認識-その③「外気冷房の効果について知らない」
 5)無免許運転が起こす冷房病
 6)無免許運転は省エネにならない:その①
 7)無免許運転は省エネにならない:その②「頻繁な冷/暖切り替え」
9.3 気流がなければ快適でない
 1)空気が動かなければ快適でない:その①店舗ビル編
 2)空気が動かなければ快適でない:その②事務所ビル編 3)気流による省エネを
9.4 温度が下がれば,湿度が上がる
 1)暖房時の室内温湿度設計条件と使用実態
 2)温度を下げれば,湿度は上がる
 3)温度をとるか湿度をとるか
 4)加湿装置を冷却器として利用
9.5 空調では対応できない輻射熱

第10章 省エネルギーの『マサカ』
10.1 カンピュータとコンピュータ
 1)カンピュータとコンピュータはどちらが省エネ?
 2)ファンコイルユニットの自動運転はどの程度省エネか
 3)各種ホテルシステムの現状は?
10.2『設計図書を疑え』
 1)空調設備設計条件の確認
 2)機器類の選定条件の確認
10.3『省エネもほどほどに』
 1)使わないのが一番省エネ
 2)空調・換気設備不使用時の『マサカ』事例
 3)電気設備不使用時の『マサカ』事例
 4)省エネシステムとトラブル
10.4 ガスを止めればお風呂が冷える
 1)バランス式風呂釜のアンチ省エネ性
 2)夜中にぬるくなる電気温水器
第11章設計監理業務に関する『マサカ』
11.1 冷房ないのは設計ミスか
 1)冷え方が足りないエレベータホール
 2)冷房ないのは設計ミスか?
 3)エレベーターシャフトに空調すべきか
 4)換気だけでは暑くなる便所
11.2 部品が多けりゃ故障も増える
 1)当初の計画
 2)施主技術者の要望
 3)施主要望への対応
 4)冷温水コイルは4 列または3 列
 5)熱源システムとのマッチング
 6)厳しい条件下での省エネルギー計画
 7)結果は良好
11.3 隠すことからトラブルが始まる─冷却塔編
 1)冷却塔を囲った場合の風の流れ
 2)煙突と冷却塔
 3)煙突の煙による冷却水配管および冷凍機チュ-ブの腐食
 4)煙突に関する教訓『煙は真っ直ぐ上らない』
11.4 隠すことからトラブルが始まる─エアコン室外機編
 1)室外機の隠蔽と設備トラブル
 2)やってはいけない室外機設置事例
 3)その他の参考設置事例
 4)室外機隠蔽と省エネルギー
11.5 隠さなくてもトラブルは起きる
 1)風の流れは袖壁の形で変わる
 2)風通しがよすぎても室外機は止まる
 3)熱い排気で冷房が効かない
 4)室外機の密集配置はショートサーキットにつながる
11.6 ビル風とショ-トサーキット
11.7 川に流せぬ敷地の雨水
 1)川に流せぬ敷地の雨水
 2)放流地域にアワヤ排水貯留槽を設置
11.8 シャンデリアはどこにある?
 1)「シャンデリアはどこにある?」
 2)「屋上の貯湯タンクが見える」
 3)「電気屋さんに聞きました」
 4)「お宅のカミサンは文句言わないか?」

第12章 マンションリニューアルの『マサカ』
12.1 サッシ改修に伴う「マサカ」のトラブル
 1)換気設備関係
 2)騒音トラブル関係
12.2 システム変更,機器の変更,技術の変化に伴うトラブル

コラム
①どうして『マサカ』が起きるのか
②地域で違う役所の指導
③建築基準法と設備トラブル

上記内容は本書刊行時のものです。