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新建築構法
S造とRC造 その発想の原点から施工まで
完結
- 初版年月日
- 2008年3月
- 書店発売日
- 2008年3月27日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2013年11月1日
紹介
「建築構法」として代表的な鋼や鉄筋コンクリートのラーメン構造を取り上げ、発想の原点から施工法までわかりやすくまとめた。本書初版以後、阪神・淡路大震災はじめ耐震強度偽装事件など建築の構造にかかわる大事件が多発した。
目次
●まえがき
●第1章 構法の選択
●構法の選択
どのような構造体をつくるか-構造計画
どんな形の入れ物にするか-構造形式
どんな材料を使って入れ物をつくるか-構造種別
本書で説明したいこと
●第2 章鉄骨構造
●鉄が建物に使われるようになったわけ-発想の原点と技術動向
鉄で建物がつくられるようになるまで
需要が増えれば技術も進む-製鋼技術の進歩と鉄骨建築の発展
高さへの挑戦-超高層ビルの変遷
日本の鉄骨構造の生い立ち
新しい技術と可能性-最近の技術動向
●使いこなすには性質を知ることが肝心-鋼材の基礎科学
性質を知る第一歩はつくりかたを知ること-製鋼方法
スパイスが味を決める-添加元素の影響
火かげんも大切-熱処理
火かげんとスパイスの利かせすぎに注意-溶接性
目的にあった素材を選ぼう-構造用鋼材の品種
目的のあった形を選ぼう-構造用鋼材の形状
素材の性質をしっかり把握しておこう-鋼材の力学的特性
火災と錆が鉄骨造の泣きどころ-鋼材の耐熱性・耐食性
新しい鋼材の特徴と問題点
●部材の断面をどのように決めるか-部材の挙動と設計法
鉄骨構造はどのように組み立てられているのだろうか
どのような考え方で設計されているか-設計法
引張力を受ける部材はどのように設計するか
圧縮部材は座屈に注意-座屈現象と圧縮材の設計
曲げを受ける部材の挙動と設計
せん断力と曲げモーメントの関係を理解しておこう
H形断面では避けたい外力-ねじり
局部座屈と幅厚比
●鉄骨技術の鍵-接合方法と接合部
どのような方法で鉄をつなぐか-接合方法
手軽で現場向き-機械式接合法
鉄を溶かしてくっつける-溶接接合
組み合わせてつなぐ場合もある-併用継手・混用継手
建物を組み立てるにはさまざまなつなぎ方が必要-接合部の種類と性状
●鉄骨建物が建てられるまで-施工
鉄骨部材が現場に運ばれるまで-工場での加工
工事の成否は段取りで決まる-施工計画
しっかり予定を立てておく-工程計画
まず足元を固めておく-柱脚の施工
鉄骨工事のメーンイベント-鉄骨の建方
正しく建てて-建入れ直しとレベル調整
しっかり締めて-接合部の施工
床ができれば一安心-スラブの施工
●第3章 鉄筋コンクリート構造
●鉄筋コンクリートはどのようなものか-RCとは
鉄筋とコンクリートはどのように力を分担するか-RCの原理
両材料の相性がとてもよい-鉄筋とコンクリートの適合性
いろんな作業が絡まった手順となる-RC構造の施工
長所はいろいろあるが短所もある-RCの特徴
●RCはどのように生まれ育ったか-技術動向
発想の原点と生いたち
日本における生いたち
技術の新しい流れ
●コンクリートと鉄筋はどのようなものか-構成材料
コンクリートの性質
鉄筋の性質
●軟らかいものから硬いものまである-コンクリートの性質
まだ固まらないコンクリートの性質
硬化中のコンクリートの性質
硬化したコンクリートの性質
●コンクリートをどのように補強するか-鉄筋補強の力学
RC構造はどのように設計するか-設計のコンセプト
鉄筋はいろいろな働きをする-鉄筋の名称と役割
梁は床スラブを支え地震に耐える柱を助ける-梁の鉄筋補強
柱は建物を支え地震にも耐える-柱の鉄筋補強
床スラブは床に載る重量を支える-床スラブの配筋と厚さ
耐震壁は大きな地震力に耐える-耐震壁の鉄筋補強
ラーメンの強度と変形能を確保する-梁・柱接合部の配筋
RCの性能を確保するのに欠かせない-鉄筋のかぶり厚さ
●品質のよいRCをどのように構築するか-RC構造の施工
所要の鉄筋を位置正しく配筋する-鉄筋工事
所定の形状・寸法に加工し位置正しく組み立てる-型枠工事
良質なコンクリートを密実に施工する-コンクリート工事
●Index/索引
前書きなど
本書では,「建築構法」として代表的な鋼や鉄筋コンクリートのラーメン構造を取り上げ,発想の原点から施工法までをわかりやすくまとめている。それぞれの構造材料の特徴,部材としての挙動,施工方法について,やさしく解説した建築構法の入門書。
上記内容は本書刊行時のものです。