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建築基礎
土を掘る技術と固める技術
- 初版年月日
- 1992年1月
- 書店発売日
- 1992年1月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2013年11月1日
紹介
土質工学から杭基礎にいたるまで,基礎構造に関する基本を網羅した肩の凝らない入門書。
目次
●1.まず最初に知ってもらいたいこと
1.1 気むづかし屋“土”と付き合うために
1.2 “建築基礎”と“土を掘る技術”の切るに切れない関係
1)基礎とは何だろう
2)基礎を造るために必要な“土を掘る技術”
1.3 建築基礎”にとって「固める技術」も大切な要素
1)丈夫な基礎は強固な地盤から
2)地業“固める技術”
●2.地盤(土)-その性質を決める成長の過程
2.1 地盤とは何か
1)大地の生まれとその成長
2)日本列島あるがまま-自然の力を知って危険を察知-
2.2 自然の力と人間によって変化する地形・地盤
1)地形に見られる自然の偉大なカ
2)人の力の限界を知る
2.3 土の誕生と性格を探る
1)大局的に地盤の性格を見る-生い立ちと性格-
2)土を量的にみるには
3)生まれ育った環境による地盤の違いと変化
2.4 影響力の大きな友“水”との上手な付き合い
1)土の物理的性質と水
2)土の力学的性質と水
3)水を制するために
2.5 大都市が集中する軟弱地盤
1)軟弱地盤とはどんな地盤
2)構造物基礎ど軟弱地盤
3)地震により液状化する緩い砂
●3.地盤性状-どのように知ることができるか
3.1 地盤調査の方法
1)地盤調査の大切さ
2)地盤調査のいろいろな方法
3)過不足なく調査するために
3.2 捜査の基本は現場調査(原位置試験)
1)原位置試験でわかること
2)ボーリングにより地中の情報を得る
3)N値の意味と利用法
4)地下水調査
5)30cmの平板載荷で超高層ビルまで?
3.3 確信を与える科学的捜査(室内土質試験)
1)土の性質とそれぞれの試験方法
2)試料採取の難しさ
3)土の力学の基本を知る
3.4 忘れてはならない推理の大切さ
1)マニュアルの弊害
2)調査の限界を知る
3)広域的な推理は調査不足をカバーする
●4.直接基礎-直接よい地盤にどっしりと座る
4.1 基礎の働きを知る
1)基礎,重い荷物を丈える力持ち-基礎の定義-
2)ファンデーションの選定は地肌を考えて-地盤の支持力-
3)基礎下の土粒子君の屈み方が問題-基礎の沈下-
4)巨体を守る足腰の強化-水平抵抗-
5)地盤が消滅する?天変地異-建物全体系の安定-
4.2 基礎の種類と目的
1)建物と地盤の仲介者
2)深くて浅い基礎?-浅い基礎と深い基礎-
4.3 土を掘り,固めて作られる建築基礎
1)施工者の憲法は原則適用
2)施工のイロハ-手順と基礎知識-
4.4 設計の考え方と基本
1)支持力を計算するにはどうするか?
2)支持力も大切だが沈下量も大事
3)横からの力に耐える-水平抵抗力・引抜き抵杭力-
4)もっともらしい計算もあまりアテにならない
5)相場の値を読むのと鉛筆の先をなめるのが設計のコツ
5.杭基礎-地中に足を伸ばしてしっかり建つ
5.1 杭基礎のいろいろ
1)支持杭と摩擦杭
2)杭工法の移り変わり
3)材料ど施工方法による分類
5.2 杭の鉛直支持力と考え方
1)建物を安全に支えるために-許容鉛直耐力-
2)杭はどれだけの重量に堪えられるか?-許容鉛直支持力-
3)施工方法が支持力に与える影響
4)杭の許容鉛直支持力の推定法-鉛直載荷試験による方法-
5)杭の許容鉛直支持力の推定法-支持力公式による方法-
5.3 負の摩擦力と杭の引抜き抵抗
1)負の摩擦力
2)杭の引抜き抵抗
5.4 杭の水平抵杭と地震
1)杭に働く水平力とは?
2)杭の水平抵杭の考え方
3)地震のときに杭はどうなるのか?
●6.根切り・山留め-基礎のための掘る技術
6.1 根切りとは,山留めとは
1)地下に大きな穴を掘る特殊な技術
2)山留めの原理
3)根切り山留め工法のいろいろ
6.2 山留め設計の考え方
1)押しの強さで評価される地盤-側圧の考え方-
2)山留め部材,どのように設計するか
3)足もとの地盤にも注意-根切り底面の安定-
6.3 根切り・山留め工事で見られる失敗例と対策
1)無理に掘れば道路が引っ込む-軟弱地盤での掘削-
2)水を制することが山留め工事成功の秘訣
3)小さな穴から大惨事-山留め壁の欠陥-
4)掘れども深くならない不思議な地盤-ヒービング-
5)根切り底からの湧水は危険信号-ボイリング-
●7.地盤改良-軟弱地盤の体質改善
7.1 軟弱地盤に見られるいくつかの症状とその手当
1)付き合いたくない軟弱地盤
2)地震が怖い軟弱地盤
3)掘るのも難しい軟弱地盤
7.2 軟弱地盤の治療法あれこれ-地盤改良の原理と工法-
1)地盤改良とその目的
2)地盤改良の原理と工法
7.3 軟らかい粘性土の体質改善
1)汗をかいて健康的に痩せる-強制圧密工法-
2)水脹れでも固くなる不思議な杭-生石灰杭工法-
3)混ぜて均せば硬質地盤-浅層混合処理工法-
4)地中の土を固める-深層混合処理工法-
7.4 緩い砂の体質改善
1)埋め戻しは丁寧に-転圧-
2)杭の貫入による締固め-コンパクションパイル工法-
3)振動・衝撃による締固め-締固め工法-
4)空隙を薬液で充填-薬液注入工法-
上記内容は本書刊行時のものです。