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プーチンのユートピア
21世紀ロシアとプロパガンダ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年4月1日
- 書店発売日
- 2018年4月19日
- 登録日
- 2018年3月29日
- 最終更新日
- 2018年4月18日
書評掲載情報
2022-05-14 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 袴田茂樹(青山学院大学名誉教授) |
2018-05-19 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
21世紀のロシアでは、独裁さえもリアリティー・ショーである――。
ロシア系イギリス人のTVプロデューサー、ピーター・ポマランツェフ。
急成長を遂げるロシアのテレビ業界に潜入した彼は、図らずもロシアのあらゆる腐敗と遭遇する。映画監督に転身したギャング、ロシア史上最高の政治工学者、自爆テロ組織「黒い未亡人」を離れる売春婦、自殺したスーパーモデルとセクト、ロンドンに逃れ栄華を極めるオリガルヒ(新興財閥)――。
モスクワ劇場占拠事件や、ベロゾフスキーとアブラモヴィッチの裁判に立ち合い、ロシア・メディアの内側に蠢くプロパガンディストのやり口を知るポマランツェフは、プーチン独裁の先鋭化とともに、自身もまたその体制内部に引き込まれていることに気づく。
カネと権力に塗れたシュールな世界で、新たな独裁体制を築くプーチン。
クレムリンに支配されたメディアの内側から、
21世紀のロシア社会とプロパガンダの実態を描く話題作。
ロシア版『一九八四年』。
目次
日本語版への推薦文 ティモシー・スナイダー
第1幕 ロシアのリアリティー・ショー
幕が上がる
「固定観念にとらわれていない」
今どきのヒーロー
今日のロシア
『ハロー・グッバイ』
創造の高み
第2幕 クレムリン・マトリックスの裂け目
幕が上がる
もう一つのロシア
入門儀礼
真夏の夜の夢
第3幕 さまざまな精神錯乱
幕が上がる
ソ連崩壊後のロシアのセクトの略史
「ザ・コール・オブ・ザ・ヴォイド」(頭の中で飛び降りちゃえと唆
す声が聞こえる……)
オフショア
みんな嘘だし何でもありさ……(Nothing is True and Everything is
Possible)
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。