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プーチンのユートピア ピーター・ポマランツェフ(訳) - 慶應義塾大学出版会
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プーチンのユートピア (プーチンノユートピア) 21世紀ロシアとプロパガンダ (ニジュウイッセイキロシアトプロパガンダ)

歴史・地理
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四六判
324ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7664-2512-3   COPY
ISBN 13
9784766425123   COPY
ISBN 10h
4-7664-2512-X   COPY
ISBN 10
476642512X   COPY
出版者記号
7664   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月1日
書店発売日
登録日
2018年3月29日
最終更新日
2018年4月18日
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書評掲載情報

2022-05-14 日本経済新聞  朝刊
評者: 袴田茂樹(青山学院大学名誉教授)
2018-05-19 日本経済新聞  朝刊
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紹介

21世紀のロシアでは、独裁さえもリアリティー・ショーである――。

ロシア系イギリス人のTVプロデューサー、ピーター・ポマランツェフ。
急成長を遂げるロシアのテレビ業界に潜入した彼は、図らずもロシアのあらゆる腐敗と遭遇する。映画監督に転身したギャング、ロシア史上最高の政治工学者、自爆テロ組織「黒い未亡人」を離れる売春婦、自殺したスーパーモデルとセクト、ロンドンに逃れ栄華を極めるオリガルヒ(新興財閥)――。
モスクワ劇場占拠事件や、ベロゾフスキーとアブラモヴィッチの裁判に立ち合い、ロシア・メディアの内側に蠢くプロパガンディストのやり口を知るポマランツェフは、プーチン独裁の先鋭化とともに、自身もまたその体制内部に引き込まれていることに気づく。

カネと権力に塗れたシュールな世界で、新たな独裁体制を築くプーチン。
クレムリンに支配されたメディアの内側から、
21世紀のロシア社会とプロパガンダの実態を描く話題作。

ロシア版『一九八四年』。

目次

 日本語版への推薦文 ティモシー・スナイダー

第1幕 ロシアのリアリティー・ショー
 幕が上がる 
 「固定観念にとらわれていないノー・コンプレックス
 今どきのヒーロー
 今日のロシア
 『ハロー・グッバイ』
 創造の高み

第2幕 クレムリン・マトリックスの裂け目
 幕が上がる
 もう一つのロシア
 入門儀礼イニシエーション
 真夏の夜の夢

第3幕 さまざまな精神ディリ錯乱リアム
 幕が上がる
 ソ連崩壊後のロシアのセクトの略史
 「ザ・コール・オブ・ザ・ヴォイド」(頭の中で飛び降りちゃえとそそのか
 す声が聞こえる……)
 オフショア
 みんな嘘だし何でもありさ……(Nothing is True and Everything is
 Possible)

訳者あとがき

著者プロフィール

ピーター・ポマランツェフ  (Peter Pomerantsev)  (

1977年ソ連のキエフでユダヤ人の家庭に生まれる。イギリスのTVプロデューサー、ジャーナリスト。Financial Times, Atlantic Monthly などの紙誌に精力的に寄稿している。ロシアをはじめとする「プロパガンダ」についてのオーソリティと目されている。1978年に、反体制派の作家であった父親イゴールの亡命に伴い、西独に出国。1980年にイギリスに渡る。エジンバラ大学を卒業後、2001年からロシアに滞在。とりわけ、2006年から10年までは、テレビ局TNTでリアリティー・ショーの制作に携わった。帰英後の2011年から NewsweekAtlantic Monthly に寄稿を始めた。1ダース以上の言語に訳された本書で、2016年度英国王立文学協会オンダーチェ賞を受賞している。

池田 年穂  (イケダ トシホ)  (翻訳

1950年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダー『暴政』、タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』(共に2017年)など訳書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。