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日本文学全集の時代 田坂 憲二(著/文) - 慶應義塾大学出版会
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日本文学全集の時代 ――戦後出版文化史を読む

四六判
296ページ
定価 2,400円+税
ISBN
9784766425116
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月14日
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書評掲載情報

2018-05-13 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 勝又浩(文芸評論家)
2018-05-05 日本経済新聞  朝刊
評者: 竹内洋(関西大学東京センター長)

紹介

▼叡智と洗練の饗宴

出版がもっとも光り輝いていた〈あの時代〉を、文学全集の書誌学的調査を通して詳細に描き出す。

六〇年代を中心に多くの文学全集が妍(けん)を競っていた頃、出版社は叡智を傾けて様々な企画を練っていた。時には一つの出版社が複数の企画を同時並行で実行するなど、読者にとっても様々な選択が可能であり、読書・文学・文化・教養等々にとって、これほど恵まれた時代もなかった。出版業界も利潤を追求する企業の側面を有しており、出版戦略の元に市場を意識した企画や出版がなされたことも間違いない。それらを含めて、この文化の時代を象徴する文学全集の類について、きちんと総括しておく必要があるのではないか。――本書「はじめに」より

目次

<b>はじめに</b>

<b>第一章 〈王道〉 筑摩書房の日本文学全集の歴史</b>
 一 代表的な文学全集とその周辺
 二 『現代日本文学全集』の出発と増巻
 三 『新選現代日本文学全集』と各種改編版
 四 『現代文学大系』の登場――小型化への変化――
 五 『現代日本文学大系』――『現代日本文学全集』を継ぐもの――
 六 『筑摩現代文学大系』――小型版の完成――
 むすび

<b>第二章 〈先駆〉 角川書店『昭和文学全集』の誕生</b>
 一 追うものと追われるもの
 二 開拓者『昭和文学全集』
 三 『昭和文学全集』の完成
 四 姉妹版『現代国民文学全集』
 五 もう一つの『昭和文学全集』
 むすび

<b>第三章 〈定番〉 新潮社『日本文学全集』の変化</b>
 一 『現代小説全集』以降
 二 『日本文学全集』の誕生
 三 『日本文学全集』の改編
 四 第三次と第四次の『日本文学全集』
 五 『新潮日本文学』と『新潮現代文学』
 むすび

<b>第四章 〈現代〉 講談社『日本現代文学全集』とその前後</b>
 一 『日本現代文学全集』の概略
 二 『日本現代文学全集』の豪華版と増補改訂版
 三 『長篇小説名作全集』から始まる
 四 『傑作長篇小説全集』が引き継ぐ
 五 『現代長編小説全集』と純文学への接近
 六 大衆文学と純文学の融合
 七 『われらの文学』に見る新しい息吹
 むすび

<b>第五章 〈新進〉 集英社の『自選集』と『日本文学全集』</b>
 一 一九六一年から六二年にかけて
 二 『自選集』シリーズの骨格
 三 『自選集』シリーズの諸問題
 四 〈デュエット版〉『日本文学全集』の誕生
 五 『日本文学全集』の影響と改判
 むすび

<b>第六章 〈差異〉 中央公論社『日本の文学』と文藝春秋『現代日本文学館』</b>
 一 中央公論社のホーム・ライブラリー
 二 『日本の文学』の骨格
 三 挿絵入の文学全集
 四 『現代日本文学館』という名称
 五 『現代日本文学館』の特色
 むすび

<b>第七章 〈拡大〉 河出書房『現代文豪名作全集』以降</b>
 一 『現代文豪名作全集』の初期形態
 二 拡大する『現代文豪名作全集』
 三 『日本国民文学全集』の思想
 四 『日本文学全集』〈ワイン・カラー版〉と〈豪華版〉
 五 『日本文学全集』〈カラー版〉と〈グリーン版〉
 六 『国民の文学』と『現代の文学』
 むすび

<b>第八章 〈教養〉 学習研究社と旺文社の文学全集</b>
 一 学年別雑誌をめぐる攻防
 二 学習研究社『現代日本の文学』の成功
 三 学習研究社系の『世界文学全集』
 四 旺文社『現代日本の名作』の苦戦
 五 『現代日本の名作』と旺文社文庫
 むすび

<b>おわりに</b>


初出一覧
「日本文学全集の時代」年表

あとがき

索引

著者プロフィール

田坂 憲二  (タサカ ケンジ)  (著/文

田坂 憲二
1952年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業、同大学院修了。博士(文学)。
慶應義塾大学文学部教授。国文学専攻。
主な著書に、『大学図書館の挑戦』(和泉書院、2006年)、『文学全集の黄金時代―河出書房の1960年代―』(和泉書院、2007年)、『源氏物語享受史論考』(風間書房、2009年)、『源氏物語古注集成18 紫明抄』(おうふう、2014年)、『名書旧蹟』(日本古書通信社、2015年)、『源氏物語の政治と人間』(慶應義塾大学出版会、2017年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。