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『写真週報』とその時代(下) 戦時日本の国防・対外意識

歴史・地理 ラノベ

玉井 清(著/文 | 編集)
発行:慶應義塾大学出版会

A5判   376頁 
定価 3,400円+税

ISBN 978-4-7664-2436-2   C3021

書店発売日 2017年7月22日
登録日 2017年6月26日

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書評掲載情報

2017-10-08 朝日新聞  朝刊
評者:保阪正康(ノンフィクション作家)
2017-10-01 読売新聞  朝刊
評者:安藤宏(東京大学教授、国文学者)

紹介

▼戦時のグラフ雑誌『写真週報』から当時の世相を読み解く!
▼画像をふんだんに紹介しながらテーマ別にアプローチ。
▼下巻は、国防・対外意識を中心に構成。

戦時中、政府のプロパガンダを国民にわかりやすくアピールする目的で、昭和13年2月から20年7月まで発行されていた国策グラフ雑誌 『写真週報』。当時掲載された350点を超える画像を紹介しつつ、「食糧」「健康増進」「戦局報道」等テーマ別のアプローチにより、そこから読みとれる当時の政策、国民の生活や意識を立体的に描き出す。

下巻では、啓蒙活動による国防意識の刷り込みや、大東亜共栄圏構想や南進政策といった外交方針、同盟国ナチス・ドイツの礼賛と英米に対する誹謗などがいかに喧伝されたかを明らかにする。

目次

はじめに(玉井 清)
  
<b>第一章 敵撃滅!! 「大戦果」報道</b>――窮迫する戦局と「大本営発表」の虚実(門松秀樹)
 一 大本営発表と戦局報道
 二 戦局の推移と『写真週報』における報道

<b>第二章 空襲に備えよ</b>――民間防空の変容(岩村正史)
 一 日中戦争下における民間防空
 二 欧州における都市空襲とその影響
 三 太平洋戦争突入と『時局防空必携』改訂
 四 防空法第二次改正と疎開の推奨

<b>第三章 進め、新生東亜の同朋と共に!</b>――東アジア連帯論の鼓吹(靏岡聡史)
 一 日中戦争期における東アジア
 二 太平洋戦争勃発後における東アジア

<b>第四章 南方を目指せ!</b>――「平和裡」の南進アピール(小田義幸)
 一 「平和的」仏印進駐の演出
 二 南方の資源確保に対する期待感醸成
 三 「大東亜の盟主」としての意識扶植

<b>第五章 アジアの「独立」を目指せ!</b>――大東亜共栄圏の誕生とその虚実(小田義幸)
 一 南方作戦の終結と遠のく民族解放
 二 着々と進む大東亜の建設と成果の強調
 三 民族解放の実現と大東亜の結束ぶりアピール
 四 米軍反攻に立ち向かう南方のイメージ喧伝

<b>第六章 若く強きドイツ</b>――友邦ナチス・ドイツ礼賛(岩村正史)
 一 ドイツ関連写真記事の分類と全体的傾向
 二 友好国イメージの強調と批判の封印
 三 「若きドイツ」のイメージ
 四 軍事的な「強さ」の強調

<b>第七章 鬼畜米英への道</b>――対英米観の変容(玉井 清)
 一 日中戦争下の英米観
 二 日米開戦後、日本攻勢下の英米観
 三 米軍反攻下の米米観

 注
 あとがき(玉井 清)
 図版一覧
 索引

著者プロフィール

玉井 清(タマイ キヨシ)

玉井 清
慶應義塾大学法学部教授。法学博士。
1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。
主要業績に、『第一回普選と選挙ポスター』(慶應義塾大学法学研究会、2013年)、『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『帝大新人会研究』(共著、慶應義塾大学法学研究会、1997年)、『満州事変の衝撃』(共著、勁草書房、1996年)、『大麻唯男』(共著、財団法人櫻田会、1996年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。